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その7

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「マルティン様???あなた様は私に何を下さるのですか???」

声の主はマルティン様に質問しました。すると、マルティン様は答えました。

「この世界を全て……あなたに上げたいと思います……」

「まあ、それは素敵なことですわ!!!」

声の主は喜んでいました。悪魔だ……私はそう思いました。

声の主は、恐らくプログラムされた悪魔なのでした。

どういうことでしょうか???つまり、神のプログラムによって生まれたバグなのです。

これは時折起こることなのですが……非常に厄介なことなのです。

私が声の主を滅ぼす以外の方法はもうないようでした。

「分かりました!!!いま、姿を現しましょう!!!」

声の主はそう言って、再び姿を現しました。神である私を差し置いて、ものすごく明るかったのでございます。さて、それはどうしてでしょうか???

悪魔は神よりも明るい……トリッキーですが、これは事実なのです。

「やっとお会いすることができました……」

マルティン様はそう言って、声の主と抱き合いました。

「私のことは……プラストと呼んでください」

「分かりました。それでは……プラスト様と呼ばせて頂きます!!!」

「これから末永くよろしくお願いしますわ!!!」

「こちらこそ!!!」

プラスト……なるほど、名前からして悪魔らしいと思いました。


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