悪役令嬢は離縁を迫られる！！！それでも王子様を愛しております！！！

その3

「なあ、スーザン。君の気持は理解しているつもりだ。しかしながら……私も王子であるわけだから、やはり、国民の意志を無視することなんてできないと思うんだ……」

「そのようでございますね。フィガロ様に対する愛は、決して私も変わりません。しかしながら、フィガロ様がそうおっしゃるのでしたら、私もあきらめがつきます。私がいなくなりましたら、次はどなたと婚約するのですか。やはり、キャサリンでしょうか？？？」

スーザンが質問をすると、フィガロは、

「まだ分からないんだ」

と答えた。

「あら、そうですか。私が口を挟む権利なんてありませんが、それを聞いて、少しホッとしましたわ」

スーザンは言った。

「ありがとう」

フィガロは、スーザンに感謝した。