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その19
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血の通っていない人間……そんな言い方をしますと、いささか失礼だと思いました。でも、どうしてだか、私は王子様の隣に転びますと、人間という感覚を抱くことができませんでした。
彼らは確かに生きているのですが、自発的に生きているのか?????そんな問いが必然と湧いて来るのです。でも、だからと言って、この世界のよそ者になってしまった私を殺す意図があるわけではなさそうです。私に何か幸せな思いをさせて、その後は……??????
「マリア様の調子はいかがでしょうか????????」
「全て順調ですよ。この世界の理を知らない人間は、みな幸せなのです。知ってしまった人間は、その宿命を悟り、新たな人生を自ら切り開かないといけないわけですから……」
「娘さんも大変ですな……」
「私よりはマシですよ。これでも、娘には感謝しているのです……。ですから、最後くらいは、幸せになってもいいじゃないですか??????」
「それが親心ってやつですか??????」
「そう言うあなたも、親ではありませんか???????」
彼らは確かに生きているのですが、自発的に生きているのか?????そんな問いが必然と湧いて来るのです。でも、だからと言って、この世界のよそ者になってしまった私を殺す意図があるわけではなさそうです。私に何か幸せな思いをさせて、その後は……??????
「マリア様の調子はいかがでしょうか????????」
「全て順調ですよ。この世界の理を知らない人間は、みな幸せなのです。知ってしまった人間は、その宿命を悟り、新たな人生を自ら切り開かないといけないわけですから……」
「娘さんも大変ですな……」
「私よりはマシですよ。これでも、娘には感謝しているのです……。ですから、最後くらいは、幸せになってもいいじゃないですか??????」
「それが親心ってやつですか??????」
「そう言うあなたも、親ではありませんか???????」
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