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その2

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「王子様、いかがいたしましたか?体調が優れないようですが……」

「ああっ……申し訳ない。少し頭が痛くてな……」

「王子様、あなたも大部変わりましたね?」

「変わった?そう思うか?」

「ええっ。エリーナ様とお付き合いされていた頃と違って、今のあなた様は死んでいますよ」

「死んでいる……そんなにひどいか?」

王子様を幼い頃から支えてきた侍従が、王子様に休息を促した。

「私は平気だ。このまま続けよう……」

「王子様……エリーナ様との婚約を破棄されたのはどうしてですか?」

「それは……気の迷いだ」

王子様も内心では、婚約破棄の原因を見出すことができなかった。自然とそうなったと言ったほうがよかったのかもしれない。



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