妹に婚約者を寝取られたので姉を辞めます~婚約破棄という運命に抗って~

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その39

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「それはさすがに嘘でしょう????????どうして、こんなことになってしまうのかしら???????」

「ああ、そうですよ!!!!!!!!!いくら何でも……それはひどすぎるでしょうが!!!!!!!」

「いいえ、あなたがたが何を言っても、私は聞き届けるつもりはございません。さあ、とっとと死んでください……と、この場で言いたいところではありますが、せっかくでございますから……どうでしょうか???????あなたの大嫌いなお姉様の前で死ぬ姿を曝すと言うのは????????????」

そう言って、ステロンは不気味に笑うのだった。

「お姉様の前で???????????冗談じゃありませんわ!!!!!!!!どうして、そう言うことになるのか、私には分かりませんわ!!!!!!!!冗談はやめて頂いて、早く、私どもは国に帰りたいのでございます!!!!!!!!」

「そうだ、国だ!!!!!!!!!!」

チャーリーもイコンに同調した。

「私たちは国に帰る責務があるのです。なぜならば、私は次期皇帝であり、そして、イコンは、私の妃になるのですから!!!!!!!いいですか、ステロン殿!!!!!!!」

チャーリーは急に改まった口調で、ステロンに対峙することになったのだった。

「もしも……あなたが私の祖国に対して、何も通告することなく、処刑するなんてことになりましたら、これは外交問題に発展することになるのですよ?????????そしたらば、どうなると思いますか。戦争ですよ、戦争!!!!!!!ええ、疑いなんてありません。それで……戦争が始まったら、一体どうするおつもりなのですか??????????ええっ???????????あなたの国が、戦争に巻き込まれたら、あなただけではなく、自国の国民たちもが、戦いの惨禍に巻き込まれることになるのですよ!!!!!!!!!」

雄弁な演説の背景にあるのは……それはまた、なんとも自己保身にひた走る貴族の性だった。

もちろん、ステロンは全て見抜いていた。だからこそ、このような事態をこれ以上先延ばしすることに意味はないと思った。

「あなたがたの国は既に消滅した……前にも申し上げたはずなのですが……やはり、信じられませんか?????」

「信じられるわけないでしょうが!!!!!!!!!!!!!」

「まあ、それはそうでしょうな……。しかしながら、これはやはり事実なのですから、仕方がありませんねえ」

「本当にそうなのですか??????????」

チャーリーは時間をなるべく引き延ばそうとした。絶望の中に光る一筋の魂をきちんとつかみ取るには、それしかなかった。なるべく、このステロンと言う男に取り入って、援軍が来るのを待つ……だが、ステロンの言う通り、援軍が2人を救済しにやって来る見込みなど、全くなかった。

国は完璧に崩壊し、そして、国民は皇帝の死に特段と悲しみを見せることなんて、全くなかったのだ。そして……立ち上がったファクターXの扇動する人々が、独立した国家を樹立したのだった…………。
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