妹に婚約者を寝取られたので姉を辞めます~婚約破棄という運命に抗って~

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その29

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「さて……これからどうすれば?????????????」

人々は、スタンリーが何をするのか、一向に分からなかった。人生最大の賭け……と言ってしまえばそれまでのことだった。

「あなたがたを失望させることは決してありません!!!!!!!!!!」

実際のところ、スタンリーに作戦はなかった。何も考えずに、これほどの戦、単純に勝利をおさめることができるのだった…………。

「ああ、そうなのですか!!!!!!!!!」

とにかく負けない……だから、人々はスタンリーの言葉を信じて、王都に向かって進撃する。敵は多くない。時々巡り合うことになる。歯向かった者は容赦なく殺す。


敵が幾ら大勢で銃口を向けてきても、スタンリーは確実に兵士たちを殺す。人を確実に殺す術を心得ている。人々は基本的に兵士ではない。兵士はスタンリー一人で十分なのだ。

彼らは平和的に議論を決着させるための駒なのだ……スタンリーはそう認識していた。つまり、多数決である。人々を多く従えて、後はただ王宮へ入城することだけを達成すれば、それで目的は完遂……そう思っていた……。



「スタンリーという男……中々強者のようだなあ…………」

王都にいる人々、とりわけ、貴族たちは、なんとなくスタンリーを警戒し始めたのだが、だからと言って、何かをするわけではなかった。それほどの脅威に感じることはなかったのだ…………。




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