妹に婚約者を寝取られたので姉を辞めます~婚約破棄という運命に抗って~

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その14

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「レイナ……それがあなたの意志によるものならば…………私はそれを尊重したいと思います。しかしながら、それが単なる世間体だとか、そう言う話だったら、また変わってくるのですよ?????????????」

母親は、レイナに委ねたはずの話を、何度も何度も、そして、なるべくたくさんの時間をかけて、全て否定しようとした。これが母親のやり方……そう大冗談に言うつもりはなかった。しかしながら、これが彼女なりの精一杯だった。

「ですが……私たちは仮にも貴族なのでございますから、やはり世間体を気にしなくてはならない生き物なのでございます。そして……そもそも、恋愛に関して、私の自由意志は元から存在していないわけでございますから、私一人で判断できる問題ではないわけでございます…………」

「だったら……断ればいいのではなくて??????????????????」

母親はそれを期待していた。ああ、知っている。それが、母親の役割なのだ。全てを否定して、自分の娘を汚らわしい男から守る…………それが母親のやり方……だったのだ。

「私はあなたの母親として、意見を言わなくてはいけません!!!!!!!!!!!!!」

そう叫んで、ステロンを招き入れた。

「私の気持ちは固まりました!!!!!!!!!!」

レイナもまた、頑固に言い放ったのだった……。
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