妹に婚約者を寝取られたので姉を辞めます~婚約破棄という運命に抗って~

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その13

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「レイナ……これはあなたの問題なのだから、ご自分で決めなさい……」

本当は、それだけではまずいと分かっている。分かっているのだが、母親としてこれ以上余計なことをするのも、何か問題があるのではないか……そんなことを考えながら、時間が刻々と過ぎていく。

解決策のないこの問題……終止符を打とうにも、レイナがその重い腰を動かさない限り、話は前に進まない。

母親としては、このまま平行線になってしまっても、それはそれで仕方がない……そう思っていたのだった。


「お母様…………私の自由意志に任せてくださるのでしたら……私はステロン様と婚約してもいいと思いますわ??????????」

1週間くらいして、レイナがそのようなことを言い出さなかったら、母親にとっては、もっと楽な話に落ち着かせることができたはずなのだ。だが……レイナがこのように言ったことを、ある意味では理解し、ある意味では理解しなかった。



「レイナ……あなたも一人前のレディーになったのかしら??????????????????」


母親はそのような感想を抱いた。いや、抱くだけで止まるのだったら、容易いことだったのだ……。







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