妹に婚約者を寝取られたので姉を辞めます~婚約破棄という運命に抗って~

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その2

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開拓心…………それは冒険者の素質とでも言うべきものだった。だがそれは、全て愛する人のため……あるいは、ただ単に尻に敷かれているだけ……どちらとも言えたのだ。

結局のところ、チャーリーは一人で物事を考える癖がなかった。イコンの言いなりになるか、あるいは、様々な識者から助言を受けて、最適かどうかは分からないが、とりあえず行動するという、なんとも浅はかな行動原理だったのだ…………。

「さて……それでは鉱山の開発に行くぞ!!!!!!」

チャーリーが軍隊を率いるのは、これが初めてだった。だがしかし、当然のことながら、戦争のためではない。単純に、採掘をするための要員なのだ。

そんなことのために集められた軍人たちは、時折不満を述べながらも、行進を続けた。その行く先には、大きな鉱山がそびえていた。

「あそこを掘り進めば、イコンの望みが叶うのだろうか????????」

そんな淡い期待を心に持ちながら、チャーリーは進軍を進めたのだった……。

だが、その情報はすぐさま、ステロンの元にもたらされることになったのだった…………。

「そうか…………とうとう来たか………………」

ステロンもまた、準備を始めた。チャーリーを生け捕りに出来たら…………それはまた、自分の興味の赴くままだったのだ…………。



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