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その37
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「ああ、お前はすごいなあ!!!!!いや、こうも簡単に見抜いてしまうとは!!!!!!!」
男はそう言って、今度はレイナの方を見ていった。
「どうもありがとうございます。実を言いますと、私は一度、あなた様にお会いしているわけでございまして……。ああ、もちろん、あなた様の視界に入ったことは恐らくないと思いますので、ご存じないかもしれませんが……」
「私のことを、どこで知ったのですか?????????」
レイナは気になって尋ねた。すると、男は、
「ええ、実を申しますと……私は隣国、すなわち、コルチコ王国からやって参ったわけでございまして……この前までレイナ様がいらっしゃるお城に潜入しておりましたので…………」
潜入、という言葉を聞いて、レイナはすぐさま把握した。この男が、隣国のスパイであることを。
「なるほど…………それで、この私を誘拐しようって魂胆ですか!!!!!!!!!!」
レイナはすぐさま、微力ながら、戦いの姿勢を見せた。隣国のコルチコ王国は、云わば休戦状態ではあるが、いつ戦いが始まってもおかしくない状況なのである。ましてや、あの無能なチャーリーや、イコンがこの先の国のトップに上り詰めることを考えると、チャーリーはいてもたってもいられなかったのだった…………。
男はそう言って、今度はレイナの方を見ていった。
「どうもありがとうございます。実を言いますと、私は一度、あなた様にお会いしているわけでございまして……。ああ、もちろん、あなた様の視界に入ったことは恐らくないと思いますので、ご存じないかもしれませんが……」
「私のことを、どこで知ったのですか?????????」
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「ええ、実を申しますと……私は隣国、すなわち、コルチコ王国からやって参ったわけでございまして……この前までレイナ様がいらっしゃるお城に潜入しておりましたので…………」
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