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その22
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「それで……お話と言うのは、どのようなことでございましょうか?????????」
公爵がチャーリーに問い合わせると、チャーリーは怒りを鎮めて、じっと公爵の方を見た。
「ええ、それなのですがね。一つ困った問題が起きまして……。つまり、イコンが贅沢をすることにつきまして、私は何も文句を言うつもりはないのですよ。ただね、それにも限度ってものがあるんじゃないですか?????ねえ、公爵???????あなたは、イコンを随分とだらしなく育てたみたいですねえ??????????」
それについては当たっていると、レイナは思った。自分とイコンを比較すれば、それは明らかなことだった。
「はい……それにつきましては……その通りかもしれません…………」
公爵はあっさりと認めることになった。
「ねえ、公爵??????????それでは困るんですよね??????だって、これ以上お金を使われたら、私どもはね、破綻してしまうことになるんですよ??????そしたら、国は終わりますよ???????」
だがしかし、チャーリーの話には大部無理があると思った。確かに、金を浪費するのはよくないが、いくら何でも、国が亡ぶほどの金を、イコン一人で使い切ることなんて、普通に考えてあり得ないことだ。ひょっとして、これも全てでたらめなのではないか……レイナはそんなことを考えた。
公爵がチャーリーに問い合わせると、チャーリーは怒りを鎮めて、じっと公爵の方を見た。
「ええ、それなのですがね。一つ困った問題が起きまして……。つまり、イコンが贅沢をすることにつきまして、私は何も文句を言うつもりはないのですよ。ただね、それにも限度ってものがあるんじゃないですか?????ねえ、公爵???????あなたは、イコンを随分とだらしなく育てたみたいですねえ??????????」
それについては当たっていると、レイナは思った。自分とイコンを比較すれば、それは明らかなことだった。
「はい……それにつきましては……その通りかもしれません…………」
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