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その2
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イコンは、始終、チャーリーの後ろに控えていた。自分は奥ゆかしき令嬢……というのを演出するのが狙いだったのだろうか…………レイナはそのように考えたのだった。
「それで…………お話とはなんでございましょうか?????????」
レイナはすぐさま、チャーリーに質問をぶつけた。すると、チャーリーはすぐさまレイナの質問に答えようとはしなかった。どことなく落ち着かない様子で、何かを心配しているようだった。時々、背後にいるイコンの方をちらっと見て、すると、イコンは不気味なほどにニコニコとしていた。
「話がないのだったら、帰りますよ??????????」
レイナはそう言って、立ち上がった。
「まあまあ、お姉様ったら、本当にはしたないですわね。殿方がこれから何かを言おうとしていますのに、それを聞かずに、帰るって言うんですか???????ああ、見ていられませんね!!!!!!」
イコンはそんなことをずっと言っていた。
「そんなことは……ないですよ。さあさあ、チャーリー様??????お話を聞かせて頂きましょうか?????」
レイナはそう言って、再び席に戻った。
「ああ、実はだなあっ…………非常に申し上げにくいことではあるのだが…………」
もったいぶるチャーリーに嫌気がさしたレイナは、思わず自分の口から言ってしまった。
「要するに……私との婚約を破棄したいってことなのでしょう?????」
レイナがこう言うと、チャーリーは一瞬、唖然として、
「どうして分かったんだ????????????」
と言った。
「いや、なんといいますか、あなたは本当に嘘をつくのが苦手なようでございますからね。顔に書いてありますから……それくらい、分かりますよ…………。ものすごくシンプルですね???????????ええ、私にでも分かってしまうくらいでございますから……。あまりにも…………それはいけない話でございましょう!!!!!!!!!!!!!」
レイナの予感は的中した。それは、新しい暗黒に誘う旅というものか、あるいは、運命の大きなイタズラだったのだ。
「それで…………お話とはなんでございましょうか?????????」
レイナはすぐさま、チャーリーに質問をぶつけた。すると、チャーリーはすぐさまレイナの質問に答えようとはしなかった。どことなく落ち着かない様子で、何かを心配しているようだった。時々、背後にいるイコンの方をちらっと見て、すると、イコンは不気味なほどにニコニコとしていた。
「話がないのだったら、帰りますよ??????????」
レイナはそう言って、立ち上がった。
「まあまあ、お姉様ったら、本当にはしたないですわね。殿方がこれから何かを言おうとしていますのに、それを聞かずに、帰るって言うんですか???????ああ、見ていられませんね!!!!!!」
イコンはそんなことをずっと言っていた。
「そんなことは……ないですよ。さあさあ、チャーリー様??????お話を聞かせて頂きましょうか?????」
レイナはそう言って、再び席に戻った。
「ああ、実はだなあっ…………非常に申し上げにくいことではあるのだが…………」
もったいぶるチャーリーに嫌気がさしたレイナは、思わず自分の口から言ってしまった。
「要するに……私との婚約を破棄したいってことなのでしょう?????」
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「どうして分かったんだ????????????」
と言った。
「いや、なんといいますか、あなたは本当に嘘をつくのが苦手なようでございますからね。顔に書いてありますから……それくらい、分かりますよ…………。ものすごくシンプルですね???????????ええ、私にでも分かってしまうくらいでございますから……。あまりにも…………それはいけない話でございましょう!!!!!!!!!!!!!」
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