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本編
07 魔法の先生がやってきました
しおりを挟むこんにちは。
前回念願の測定を終えたトルーデです。
以前からのお願いもあってからか早々に魔法の先生をつけてもらえることになりました。
わーいパチパチパチ。
どんな先生が来るのかなあ。楽しみだなあ。
ワクワクしながら待っていると、歳は10~12歳くらいだろうか、先生にしてはあまりにも若すぎる女性が現れた。
学園にもまだ入っていない若さじゃないか?
色々と大丈夫なんだろうか・・・
「お初にお目にかかります王女殿下。本日から魔法の教育係を担当しますカリーン・スメラギと申します。どうかよろしくお願い致します。」
オイオイ隠密きちゃったよ。
このパターンは予想外だよ。
「いかがなされましたか?」
「あっいや、なんでもないです!」
あぶないあぶない。
ゲームで知っているとはいえ、この時点ではお互い初対面だ。
気をつけなければ・・・
ゲームの立ち絵では、隠密らしく忍び装束もどきというか、結構顔とか隠されていて、綺麗な女の人なんだろうなというのは分かってはいたけれど、実際に違う服で顔も全く隠していない姿は大分印象が変わってくる。
ゲームよりもまだ幼いせいもあるのか、綺麗系というよりはどっちかというと可愛い系だった。
「それでは本日の授業を始めますね。」
「はーい」
「まず最初に、とりあえず自分のステータスを見てみましょうか。測定では見ることのできない詳細まで表示されるはずです。ステータスオープンと念じてみてください」
「むむ、ステータスオープン!」
しまった、声に出さなくて良かったんだ。恥ずかしい。
「ふふ、声が出ちゃいましたね」
そう言ってふんわりと笑う。うん、完全に可愛い系だ。
よし!ステータスの確認をするぞ!
【ステータス】
名前:ゲルトルーデ・ハイル・フェーブス(5)
Lv5
性別:女
状態:呪い
HP:100
MP:99
攻撃:100
防御:5
魔攻:80
魔防:5
速度:100
職業
王女Lv1/警察Lv3
属性
地Lv1/光Lv1/無Lv1
固有魔法
成長Lv1/鑑定Lv1/(時空Lv1)/(機械Lv1)
スキル
護身術Lv2/逮捕術Lv2/剣術Lv2/銃術Lv3
加護
繁栄の加護
称号
守りし者/転生者/お転婆王女
なるほど。測定では見れなかった体力だとか攻撃力だとかが見れるのか。
魔力保有量ってMPだったのね。というか防御力が紙すぎて不安しかないんだけど。
いやそんなことより、状態《呪い》って何!
なんで1国の王女が呪われて放置されてるの!?
あっ、詳細が見れるっぽい。とりあえず見てみよう。
【呪い】
ステータスにマイナス効果、成長阻害、回復力低下を付与する状態。《現ステータスでは解呪不可》
「は?」
思わず声が漏れる。
マイナス要素が大きすぎる上に解呪不可って嘘でしょ!?
「見えましたか?」
心配そうな顔をしてカリーンが私を見る。
「見えました。でも1つ質問してもよろしいでしょうか?」
「はい、なんでしょう」
「私のステータスの状態の欄に《呪い》と記されているのです・・・」
「・・・!」
カリーンは一瞬驚いた顔をしたかと思うとすぐに真剣な顔つきになる。
あっ、この顔、ゲームの立ち絵に似てる!
「王女殿下、王女殿下のステータスの能力値をを教えていただいてもよろしいですか。」
「えっと、HP100、MP99、攻撃が 100、防御5、魔攻80、魔防5、速度100ってなってます」
「なるほど・・・それだと解呪を行うのはまだ無理のようですね・・・」
そう言ってカリーンは悲しそうに俯く。
やっぱり解呪はまだ無理なのか・・・
まだ・・・?
「カリーン先生、まだってことはしばらくすれば解呪はできるということなのですか!?」
「はい。王女殿下はおそらくですが、とても幼い時期に呪いをかけられてしまってるようなのです。その為、防御力の数値が5というとても低い状態になっています。解呪は自身で解呪のスキルを覚え、解呪を行うことになります。しかし、王女殿下は体力はギリギリ耐えられる範囲内ですがいかんせん防御力が・・・」
「紙耐久・・・」
「そうです紙耐久の為、解呪時の反動をほぼ受けてしまう上、もし失敗した時には相当な負担、最悪の場合死に至る可能性があるのです」
ステータスマイナス+成長阻害+回復力低下のまま過ごせばそりゃあ病弱にもなるよ。
このせいで私って病弱設定になったのかな。
「ですのでまずは、どうにかしてステータスを上げることにしましょう。しかし各防御力が5に対して他のステータスはそこそこありますね」
おそらく私のトレーニングの成果です。
まさかあのままトレーニングをしなかったら他も防御と同程度の数値だった可能性があるのだろうか。
そういえば最初は少し走っただけで息切れしてたし・・・
地道にトレーニングしててよかった。
でも各防御力ってどうやって上げるものなんだろうか。
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