20 / 116
第3章 配信でイチャついていいんですか?
第20話 会食
しおりを挟む
入学式後、社長の二ノ宮、マネージャーの衛藤とともに早めのディナーをとることになった。
入学式で午後が潰れたため、本日の配信は休みだ。【ナイトライセンス】を持たない蓮は19時以降にダンジョンには入場できない。
今は17時なので、詰め込めば何らかの行動はとれないこともないが、今日は別の予定を入れていた。
そして蓮にとっては、入学式よりこっちのほうが本番だ。アイビスの3人での会食なら特別なことではないが、今日は――
「…………」
蓮はディナー会場まで2人の後ろをついていきながら、ひっそりとスマホを取り出す。立体ディスプレイでは目立つので、端末の物理画面だけでメッセージアプリを起動し、今日のやり取りを読み返した。
-------------------------------------------------
[柊 ゆの]
-------------------------------------------------
今日の場所
送る
[地図]
ありがと✨
もう緊張してきた…
大丈夫?
うん
がんばる!
社長さんって
映像見ると優しそうだしね
優しいっていうか
?
変わり者
🤭
マネージャーさんは?
変わり者
も?
も
そうなんだ!
蓮くんも?
かも
アイビス楽しそうだね
楽しくはない
8:05
入学式どうだった?
16:01
普通
普通かぁ
画像欲しいな
ない
社長さんたちも
一緒だったんだよね?
撮ってないの?
ない
ほんと?
見たいのにな
たぶんない
見たい
じゃあ先に送るね
[画像]
私の教室とクラスメイト
左から2番目が私
わかる
蓮くんのは?
[画像]
!!!
蓮くんジト目だ!
マネージャーが撮った
マネージャーさんを
にらまないであげてw
無理
そろそろだね
私も向かってる
僕たちはもうじき着く
制服で良かったかな?
僕も制服
そっか
-------------------------------------------------
「よくスマホ見てますね、珍しい」
と、衛藤が声をかけて来た。
「柊さんですか?」
「……そうだけど」
「嬉しそうですね蓮さん」
「は?」
そんなつもりはまったくないが、衛藤からはそう見えるのだろうか?
「別に……」
結乃からの何気ないメッセージを何度も読み返したくなったり、送られて来た画像から目が離せなくなったり、でもマジマジと見すぎるのは悪い気がして恥ずかしくなるけれど、またすぐに開いてしまったり……
ただ、それだけなのだが。
「あ、ここだよ」
店を選んだのは、先導する二ノ宮だ。
商業ビル街の5階に入っている洋食レストラン。
「早く着きすぎちゃったし、先に入って待ってようか」
二ノ宮は顔なじみらしく、名乗らないうちに店員によって個室に案内された。
『社長チョイスのディナー』というからには、蓮の想像もつかないような贅沢な接待用レストランかと思いきや、店内はモダンだが気取りすぎておらず、アルコールも必須ではないようだ。
四人席のテーブルにつく。
蓮は念のため結乃に入店済みのメッセージを送っておいた。
ややあって、
「お待たせしてすみません……!」
結乃だ。
いつもと違う場所で会うからか、なんだか大人びて見えてドキッとしてしまう。
焦っていても愛嬌がある、優しげな美貌。肩にまでかかるミディアムボブの綺麗な髪。よく似合うブレザーの制服。同性代よりスタイルも良く、街を歩いていたら嫌でも目に留まるだろう。
「いえいえ、ボクらが早すぎたから。どうぞ座って」
さすがに二ノ宮は余裕があるというか、いつも通りというか。この男が何らかの場面で緊張することなんてあるんだろうか? 蓮には想像できない。
一方で結乃は多少ぎこちなかったが、二ノ宮と衛藤にあいさつを済ませると、蓮のほうを見て、そこでようやく安心したかのようにニコッと笑った。
まだ緊張はしているようだが、初対面の大人2人を前にするにしては堂々としている。このあたり、自分よりずっと大人だなと悔しくなる。結乃のことが羨ましいというより、『大人3人』に割り込めない自分がいるような気がして。
夕食が始まった。
料理も変に凝ったものではなく、ハンバーグがメインのセットで、ランチを豪華にしたようなメニューだった。ただ、ナイフとフォークでの食事には少し手間取ってしまった。
頃合いを見計らって、二ノ宮が話を切り出す。
「いいと思うよ、ボクは」
蓮が、結乃にダンジョンでの戦闘を教える。個人的なレッスンではあるが、アイビスに所属している以上は会社の許可が必要だろうと相談したところ、今日のこの場が設けられたのだ。
まさか、社長本人が参加するとは思っていなかったが。
彼はいつでもにこやかだで、蓮は他の表情を見た記憶がない。それだけに、感情が読みづらい。
「でもちょっと提案があるんだ。受けるかどうかは君たち次第だけど」
「提案……ですか」
結乃がやや緊張するのを感じ取る。ここでいう提案とは、つまりは許可するための条件ということだろう。そして君たちと呼ぶからには、蓮にも関わることだ。
「柊さん。君も蓮くんの配信に出てみない? 2人で配信するんだ」
「えっ」
「僕たちで――?」
「うん、レッスンを配信でやるのはどうかなって」
「蓮さんはこれから学校が始まりますからね」
提案内容をあらかじめ聞いていたのだろう、衛藤が言葉を継ぐ。
「配信できる時間が限られてきます。その中で戦闘レッスンも行うのは、スケジュールの面で無理がありますし」
正論だ。
蓮は部活動に入る気はないので放課後の時間は自由に使える予定だが、準備の時間も含めて配信ですべて潰れてしまうだろう。結乃にダンジョンで戦闘を教えるだけの余裕はなくなる。
配信は毎日でないにしても、アイビスという企業に所属――正確にはマネージメント契約――している以上は、すべての時間を蓮の自由にはできない。
「私が蓮くんの配信に出ていいんですか? その、色々と問題があるんじゃ――」
「もちろん、それなりに問題はありますよ」
衛藤が答える。
「蓮くんは誰かとユニットを組んでいるわけではない、ソロ配信者としてデビューしています。そこへ急に他人を投入するんですからね。リスナーは驚くでしょう。……特に、相当数いるであろう女性リスナーは」
「嫉妬しちゃうかな?」
二ノ宮が肩をすくめる。
思いついたらすぐに発言する人間だ。本人は茶々を入れているつもりはないらしい。
「ただ幸いなことに、柊さんは初配信のときすでに映り込んでいます。ガッツリと」
「ですね……あのときはすみませんでした」
「いえいえ、こちらとしても助かりましたよ。初回の評判が良かったのは柊さんのおかげでもありますから。とにかく、あの場面でリスナーは柊さんの存在を認識していますし、ある程度の耐性はできているはずです」
『仕事モード』の衛藤は、なんというか……すごく理性的だ。たまにある暴走がウソのように、普通の社会人の顔を見せる。
「むしろ、柊さんの登場を待ち望んでいる男性ファンも多いですし」
「は???」
思わず、自分でも驚くほど低い声が出た。
3人の視線が集まる。
「い、いや……別に」
「嫉妬しちゃったかな?」
……こいつ!
と、二ノ宮を睨みつけるが、彼はまったく堪えた様子はなさそうだ。殺気が通じない、稀有な相手。
衛藤は蓮たちをスルーして、話を続ける。
「ただやはり、女性ファンの問題のほうが大きいですかね。蓮さんには、まったく当然の結果ながら、すでに多くの女性ファンが付いています。中でも問題は、蓮さんに本気になっている人たち」
「――『ガチ恋勢』、ですか?」
「そのとおりです柊さん。配信者に疑似恋愛以上のものを感じてしまう。そういうリスナーの方々です」
なぜか実感を伴った声音で、衛藤が力説する。
「それ自体は悪いことではありません。節度ある接し方なら構いませんし、我々も無駄に煽りすぎないように気をつける必要はあります。……ただ、ガチ恋勢というのはどうしても、日を重ねるごとに想いは強く、厄介になっていくものですからね」
「なるほど」
女性陣が2人そろって、ウンウンと力強くうなずく。
「好きだ、って思うと止まらなくなっちゃうんですよね」
結乃はいっそう深刻な表情になって、
「授業中にも、ふと思い出しちゃって……ごはん食べてる横顔を思い浮かべてニヤニヤしそうになったり、いま何してるかなって考えちゃったり、スマホにメッセージ来てないかずっと気になったり……!」
「そうなんです! でも時に『守りたい・支えたい』って想いが暴走して、過激になってしまう、危険な不届き者もいますから!」
「そ、それはいけませんよね? 独り占めしたいとか、寝る前にぎゅーっと抱きしめたくなるとか!」
「ええいけませんとも! 過保護になるのもいけません!」
「本当はもっと、ヨシヨシしたり、わしゃわしゃしたり、なでなでしたり……色々したくても我慢しなきゃですよね!」
「自制心って大事ですよ、大人ですから!」
なぜか意気投合して熱くなっている結乃と衛藤を眺めながら、蓮は、思っていたことをつぶやいた。
「……僕に、ガチ恋なんていないんじゃない?」
「いるよ絶対!!!?」
「いるに決まってるじゃないですか!」
即答された。
なんならちょっと怒られた。
理不尽だった。
入学式で午後が潰れたため、本日の配信は休みだ。【ナイトライセンス】を持たない蓮は19時以降にダンジョンには入場できない。
今は17時なので、詰め込めば何らかの行動はとれないこともないが、今日は別の予定を入れていた。
そして蓮にとっては、入学式よりこっちのほうが本番だ。アイビスの3人での会食なら特別なことではないが、今日は――
「…………」
蓮はディナー会場まで2人の後ろをついていきながら、ひっそりとスマホを取り出す。立体ディスプレイでは目立つので、端末の物理画面だけでメッセージアプリを起動し、今日のやり取りを読み返した。
-------------------------------------------------
[柊 ゆの]
-------------------------------------------------
今日の場所
送る
[地図]
ありがと✨
もう緊張してきた…
大丈夫?
うん
がんばる!
社長さんって
映像見ると優しそうだしね
優しいっていうか
?
変わり者
🤭
マネージャーさんは?
変わり者
も?
も
そうなんだ!
蓮くんも?
かも
アイビス楽しそうだね
楽しくはない
8:05
入学式どうだった?
16:01
普通
普通かぁ
画像欲しいな
ない
社長さんたちも
一緒だったんだよね?
撮ってないの?
ない
ほんと?
見たいのにな
たぶんない
見たい
じゃあ先に送るね
[画像]
私の教室とクラスメイト
左から2番目が私
わかる
蓮くんのは?
[画像]
!!!
蓮くんジト目だ!
マネージャーが撮った
マネージャーさんを
にらまないであげてw
無理
そろそろだね
私も向かってる
僕たちはもうじき着く
制服で良かったかな?
僕も制服
そっか
-------------------------------------------------
「よくスマホ見てますね、珍しい」
と、衛藤が声をかけて来た。
「柊さんですか?」
「……そうだけど」
「嬉しそうですね蓮さん」
「は?」
そんなつもりはまったくないが、衛藤からはそう見えるのだろうか?
「別に……」
結乃からの何気ないメッセージを何度も読み返したくなったり、送られて来た画像から目が離せなくなったり、でもマジマジと見すぎるのは悪い気がして恥ずかしくなるけれど、またすぐに開いてしまったり……
ただ、それだけなのだが。
「あ、ここだよ」
店を選んだのは、先導する二ノ宮だ。
商業ビル街の5階に入っている洋食レストラン。
「早く着きすぎちゃったし、先に入って待ってようか」
二ノ宮は顔なじみらしく、名乗らないうちに店員によって個室に案内された。
『社長チョイスのディナー』というからには、蓮の想像もつかないような贅沢な接待用レストランかと思いきや、店内はモダンだが気取りすぎておらず、アルコールも必須ではないようだ。
四人席のテーブルにつく。
蓮は念のため結乃に入店済みのメッセージを送っておいた。
ややあって、
「お待たせしてすみません……!」
結乃だ。
いつもと違う場所で会うからか、なんだか大人びて見えてドキッとしてしまう。
焦っていても愛嬌がある、優しげな美貌。肩にまでかかるミディアムボブの綺麗な髪。よく似合うブレザーの制服。同性代よりスタイルも良く、街を歩いていたら嫌でも目に留まるだろう。
「いえいえ、ボクらが早すぎたから。どうぞ座って」
さすがに二ノ宮は余裕があるというか、いつも通りというか。この男が何らかの場面で緊張することなんてあるんだろうか? 蓮には想像できない。
一方で結乃は多少ぎこちなかったが、二ノ宮と衛藤にあいさつを済ませると、蓮のほうを見て、そこでようやく安心したかのようにニコッと笑った。
まだ緊張はしているようだが、初対面の大人2人を前にするにしては堂々としている。このあたり、自分よりずっと大人だなと悔しくなる。結乃のことが羨ましいというより、『大人3人』に割り込めない自分がいるような気がして。
夕食が始まった。
料理も変に凝ったものではなく、ハンバーグがメインのセットで、ランチを豪華にしたようなメニューだった。ただ、ナイフとフォークでの食事には少し手間取ってしまった。
頃合いを見計らって、二ノ宮が話を切り出す。
「いいと思うよ、ボクは」
蓮が、結乃にダンジョンでの戦闘を教える。個人的なレッスンではあるが、アイビスに所属している以上は会社の許可が必要だろうと相談したところ、今日のこの場が設けられたのだ。
まさか、社長本人が参加するとは思っていなかったが。
彼はいつでもにこやかだで、蓮は他の表情を見た記憶がない。それだけに、感情が読みづらい。
「でもちょっと提案があるんだ。受けるかどうかは君たち次第だけど」
「提案……ですか」
結乃がやや緊張するのを感じ取る。ここでいう提案とは、つまりは許可するための条件ということだろう。そして君たちと呼ぶからには、蓮にも関わることだ。
「柊さん。君も蓮くんの配信に出てみない? 2人で配信するんだ」
「えっ」
「僕たちで――?」
「うん、レッスンを配信でやるのはどうかなって」
「蓮さんはこれから学校が始まりますからね」
提案内容をあらかじめ聞いていたのだろう、衛藤が言葉を継ぐ。
「配信できる時間が限られてきます。その中で戦闘レッスンも行うのは、スケジュールの面で無理がありますし」
正論だ。
蓮は部活動に入る気はないので放課後の時間は自由に使える予定だが、準備の時間も含めて配信ですべて潰れてしまうだろう。結乃にダンジョンで戦闘を教えるだけの余裕はなくなる。
配信は毎日でないにしても、アイビスという企業に所属――正確にはマネージメント契約――している以上は、すべての時間を蓮の自由にはできない。
「私が蓮くんの配信に出ていいんですか? その、色々と問題があるんじゃ――」
「もちろん、それなりに問題はありますよ」
衛藤が答える。
「蓮くんは誰かとユニットを組んでいるわけではない、ソロ配信者としてデビューしています。そこへ急に他人を投入するんですからね。リスナーは驚くでしょう。……特に、相当数いるであろう女性リスナーは」
「嫉妬しちゃうかな?」
二ノ宮が肩をすくめる。
思いついたらすぐに発言する人間だ。本人は茶々を入れているつもりはないらしい。
「ただ幸いなことに、柊さんは初配信のときすでに映り込んでいます。ガッツリと」
「ですね……あのときはすみませんでした」
「いえいえ、こちらとしても助かりましたよ。初回の評判が良かったのは柊さんのおかげでもありますから。とにかく、あの場面でリスナーは柊さんの存在を認識していますし、ある程度の耐性はできているはずです」
『仕事モード』の衛藤は、なんというか……すごく理性的だ。たまにある暴走がウソのように、普通の社会人の顔を見せる。
「むしろ、柊さんの登場を待ち望んでいる男性ファンも多いですし」
「は???」
思わず、自分でも驚くほど低い声が出た。
3人の視線が集まる。
「い、いや……別に」
「嫉妬しちゃったかな?」
……こいつ!
と、二ノ宮を睨みつけるが、彼はまったく堪えた様子はなさそうだ。殺気が通じない、稀有な相手。
衛藤は蓮たちをスルーして、話を続ける。
「ただやはり、女性ファンの問題のほうが大きいですかね。蓮さんには、まったく当然の結果ながら、すでに多くの女性ファンが付いています。中でも問題は、蓮さんに本気になっている人たち」
「――『ガチ恋勢』、ですか?」
「そのとおりです柊さん。配信者に疑似恋愛以上のものを感じてしまう。そういうリスナーの方々です」
なぜか実感を伴った声音で、衛藤が力説する。
「それ自体は悪いことではありません。節度ある接し方なら構いませんし、我々も無駄に煽りすぎないように気をつける必要はあります。……ただ、ガチ恋勢というのはどうしても、日を重ねるごとに想いは強く、厄介になっていくものですからね」
「なるほど」
女性陣が2人そろって、ウンウンと力強くうなずく。
「好きだ、って思うと止まらなくなっちゃうんですよね」
結乃はいっそう深刻な表情になって、
「授業中にも、ふと思い出しちゃって……ごはん食べてる横顔を思い浮かべてニヤニヤしそうになったり、いま何してるかなって考えちゃったり、スマホにメッセージ来てないかずっと気になったり……!」
「そうなんです! でも時に『守りたい・支えたい』って想いが暴走して、過激になってしまう、危険な不届き者もいますから!」
「そ、それはいけませんよね? 独り占めしたいとか、寝る前にぎゅーっと抱きしめたくなるとか!」
「ええいけませんとも! 過保護になるのもいけません!」
「本当はもっと、ヨシヨシしたり、わしゃわしゃしたり、なでなでしたり……色々したくても我慢しなきゃですよね!」
「自制心って大事ですよ、大人ですから!」
なぜか意気投合して熱くなっている結乃と衛藤を眺めながら、蓮は、思っていたことをつぶやいた。
「……僕に、ガチ恋なんていないんじゃない?」
「いるよ絶対!!!?」
「いるに決まってるじゃないですか!」
即答された。
なんならちょっと怒られた。
理不尽だった。
120
お気に入りに追加
588
あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる