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第2章 トラブル対応したら海外までバズりました
第14話 コミュニケーション②
しおりを挟む「ねえ蓮くん、聞いてもいい?」
「? なにを」
「今日の配信で言ってた――」
ふと、結乃がデスク上のダンボールに目をやる。あれは確か、家族から送られた荷物だということだった。
「……ああ。家族とダンジョンの話?」
「――うん」
蓮はコミュニケーションは苦手だが、けっして勘が鈍いわけではない。むしろ、視線や動作から相手の意図を読み取るのは得意だ。
それはダンジョンで鍛えられた技能。
敵が何を考えて、どう動くか。それを推測するために、周囲のあらゆる情報を捉え、必要な情報とそうでないものを取捨選択する――その一連の処理が、蓮は異常なまでに速い。
それが蓮の、高速戦闘の根幹をなしている。
……ただしそれは、『敵を殺す』ために特化した技能だ。
敵でもない人間とのやり取りとなると、とたんに経験不足が露《あら》わになる。情報収集は問題なくできるのだが、そこからどう動いてよいか分からなくなるのだ。
それでも1対1ならある程度は対応できる。問題は、相手が多数になった場合だ。1人に対応すれば他の人間がどう反応するか――選択肢が無限にありすぎて、そこに優先順位を付けられずに固まってしまう。
日常会話よりモンスターとの戦闘に慣れた12歳というのも異常だが――それが蓮の特殊性を形作っているとも言える。
――ともあれ。
今は、結乃の視線から家族の話であることを察知して、それで正解だったようだ。
「隠すことでもないし、全然」
他人からすれば聞きにくい話題だろう。ダンジョン災害に巻き込まれた少年に、亡くなった家族のことを聞くのは。
「僕が8歳になった日。突然ダンジョンが発生して、町ごと呑み込まれた。僕の家も、家族も。両親と2歳だった妹が――」
彼らの顔を思い出そうとしても、蓮にはもうぼんやりとした記憶しかない。
「まあ、僕も一緒だったんだけど」
「え? それって――」
結乃が息を飲む。
「うん。僕も呑み込まれたんだ。ダンジョンに」
それは誕生日の夜だった。
一度、ドカンという大きな揺れとともに地面ごと落下したような感覚があったあと、次に下から巨大なものに突き上げられるような衝撃を受けた。その時点で普通の家屋でしかなかった蓮の家は半壊していたのだが、さらに左右からダンジョンの壁が押し寄せてきて、家族が潰された。
誕生日だった蓮へのプレゼントも、目の前で箱ごと潰れた。
蓮は石壁に押し潰されこそしなかったものの、混乱する暇もなく、上下左右に転がされ意識を失った。
「目覚めたらダンジョンの中だった。……暗かったし、ダンジョンだってことには、すぐには気づけなかったけど」
蓮は淡々と話す。
D財団の施設でも何度も話した内容だ。今さら心が揺れることはない。
結乃も、黙って聞いていてくれた。
「発生したばかりのダンジョン内は、まだ階層が分かれていなくて」
そこはカオスと呼んでいい空間。壁と床の区別もなく、天井から大樹がぶら下がり、割れた地面からは汚泥が噴き出す。
そして、モンスターも種々様々《しゅしゅさまざま》。
2階層で出遭うような雑魚モンスターから、はるか上層階に棲むホンモノの化け物まで。しかもモンスター自身も恐慌状態にあって、群れ同士どころか、同種同士でも殺し合いを始める始末。
――スタンピードなど可愛いものだ。
あれこそまさに地獄の様相だった。
「……そんなところで、蓮くんは生き残ったの?」
当然の疑問だろう。
「【リスポーン機能】――」
「…………?」
「あれは、もともとはモンスターに掛かっている呪いだから」
「うん」
人間に殺されたモンスターはどうなるか?
答えは、『同じ階層でリスポーンする』だ。配信者の標準装備となっているリスポーン機能は、その仕組みを人類が流用して実現させたものだ。
――死んでも肉体と魂が魔力に変換されて、定められた位置に舞い戻り、再構成される機能。
そもそもダンジョンに、なぜそんな仕組みがあるのかは判明していない。なぜモンスターを何度も生まれ変わらせるのか。
「僕は、モンスターの魔力をダンジョンが吸ってるんじゃないかと思う。死んだとき、コアが壊れたときに発散される魔力……その一部を吸収してるんじゃないかって」
「魔力を吸収……? ダンジョン自身、魔力が必要なのかな?」
「そうかもしれない」
あれだけの建造物。通常の物理法則では成り立つはずもない。ダンジョン自体にも魔力が通っているからこそ、あのデタラメさが維持されている。
その魔力がどこから供給されているのか?
――この問いに対する答えが、蓮の推測だ。
なぜダンジョンが人間を迎え入れるような門を開いているのか。もしかしたら、人間にモンスターを倒して欲しいのかもしれない。
「スタンピードもそれで説明が付くし」
「あ、モンスターで同士討ちをして……」
「うん。そのときに魔力が生まれる」
「ダンジョンがスタンピードを誘発している可能性もある、ってことなんだね」
ダンジョンそれ自体が、ひとつの生態系を成している。
その一環。
「……それで、僕もそれに巻き込まれたんだ」
「どういうこと?」
「配信者じゃなかったけど、僕もリスポーンしたんだ。閉じ込められたダンジョンの中で」
「それって――」
結乃に緊張が走るのを、蓮は隣で感じた。
彼女は察したのだ、その地獄でリスポーンすることの意味を。
8歳の少年が、たとえ相手が2階層レベルのモンスターであっても1人きりで倒せるわけがない。魔力への適性があったところで、いきなり戦えはしない。
――だから、何度も殺された。
殺されて、蘇って。
また殺された。
「階層が定まっていないダンジョンは、出口もない。そもそも階層って概念がないから、下にも、上にもいけない。ひたすら歪んだ空間が、めちゃくちゃに続いているだけだった」
スタンピードなど生ぬるいその地獄で、蓮は蹂躙され続けた。
――初めての抵抗は、不意打ちだった。
落ちていた棍棒を拾い、振り上げ、別の魔物と取っ組み合いになっていたゴブリンの後頭部に思い切り叩きつけた。
たぶん、叫んだと思う。
獣のように叫んで、そのままモンスター同士の戦いの中に身を投じて、どうにかこの地獄から抜け出ようとあがいた。
「――で、気づいたら強くなった」
「えっ」
「2年経って、10歳になってた」
「ええっ――!?」
さすがに端折《はしょ》り過ぎたかもしれないが、しかし実際のところ、その間のことは詳しく説明できない。ほとんど記憶がないからだ。
ひたすら戦った。
最初はゴブリンに嬲られる程度の小動物でしかなった蓮も、抵抗するうち魔力を扱えるようになり、武器を使い、魔法を使い、『敵』の動きを読めるようになり――
少年の背後には、累々と屍が積み上がっていた。
「ダンジョンが安定してきて、階層ができて、出口ができたから外に出られた」
「救助されたんじゃなくて、自分で――?」
「うん」
今度こそ驚愕で結乃が絶句する。
「そこでD財団に拾われて、施設に入って、事務所に所属することになって」
人付き合いなんて経験する機会がなかった。2年のうちに、家族の記憶も薄れてしまった。施設では同情されたり、怖がられて避けられたりで、友人と呼べるものはできなかった。
「だから僕は、敵を倒すことしかできない」
モンスターと似たようなもの――いや、あのとき既に、蓮は魔物そのものになってしまったのかもしれない。
「でも……」
結乃が口を開く。
「馴染もうとしている、んだね」
「…………」
幸か不幸か、蓮の心は完全に壊れてしまわなかった。あの地獄に耐えてしまった――。
だから、人との繋がりを完全には捨てられなかった。
「それに助けてくれた」
「…………?」
「私のこと」
「あれは体が勝手に」
「それでも、だよ」
結乃が優しく微笑む。
「あのとき、怖かった。モンスターに襲われて。リスポーンするって頭では分かっていても怖かったんだ。殺されかけたの初めてだったし……。でも蓮くんが助けてくれた。――それで私、思い出したんだ」
「思い出した? 何を?」
「配信者を、夢見たときの気持ち。ダンジョン配信者になりたいなって思ったらきっかけ」
昨夜ははぐらかされた結乃の志望動機。
「本当に、蓮くんに言うには恥ずかしい話なんだけど」
「恥ずかしいとかある? 結乃……さんの、夢の話なんでしょ」
「そうだね。うん、蓮くんのほうが大人だね」
結乃は小さくうなずいて、
「小学生の頃ね、ダンジョン配信見るの大好きだったんだ。特に【ロールプレイ型】の」
「ああ――」
それはロールプレイ型ともドラマ型とも呼ばれる配信スタイルだ。たいてい複数の配信者でチームを組んでダンジョンに挑む。そこで彼らは、それぞれ『役割』を演じる。
ファンタジーやSFの世界で、ダンジョンに挑む冒険者パーティーという設定で撮影し、編集した動画を配信するのだ。
「私、あれを『本当の話』だって思い込んでてね。そのつもりで応援してたんだ。熱中しすぎて、視聴禁止って言われちゃったりして。……それでも隠れて見てたんだけど」
「僕も見てた……」
ふと、忘れていた過去の記憶がよみがえった。
まだ蓮が何者でもなかった頃。家があって、家族がいた頃。
「でも時々さ、すごく過激なのあるじゃない?」
たとえば、パーティの仲間が次々と死んでいき最後の1人もダンジョンに散るものや、仲間の1人が――特に女性冒険者の場合が多いのだが、モンスターに捕らえられダンジョンの最奥に連れて行かれて二度と帰って来ない。
そこでどんな目に遭っているかは視聴者の想像に任せる……といった、悪趣味な演出のものも多く配信された。
より刺激的な内容をと加熱した結果だが、小学生の結乃には刺激が強すぎただろう。
「それであるときね、バッドエンドになる動画を見ちゃって……その動画のことも私、『本当』だって思っちゃってね」
「……見るの、嫌になった?」
「ううん。『助けなきゃ』って思って」
「助ける?」
「私が強くなって、配信者になって、ダンジョンであの人たちを助けるんだ! って」
結乃は、はにかみながら、
「もちろん、人気者になってみたいって気持ちもあったんだけどね。でも強くなるなんて簡単じゃないし、高校で探索科に入って勉強してるけど……最近、行き詰まってたんだ。だけどね、蓮くんに助けてもらったときに思い出したの……ああ、こんなふうになりたかったんだって。それでね、一瞬で憧《あこが》れた」
蓮にとって10階層のモンスターを倒すのなんて些細なことでしかない。
「あのときは別に、怖い思いをして欲しくなかっただけで――」
「そういうところだよ」
結乃は微笑む。
「蓮くんは、そういうところが強いと思うんだ。他人の痛みに気づいて、すぐに動くって、言うほど簡単じゃないよ。私は尊敬する。……なんて、会ったばかりの私に、分かったようなこと言われたくないかもしれないけど」
「そんなこと……。あのときは、僕も助けられたし」
「それこそ、私はたいしたことしてないよ」
たいしたことじゃない。
お互いにそう感じているんだと思ったら、何だか、肩の力が抜けるようだった。
「人を助ける――」
ダンジョン配信者なんて、別に助けなくても勝手に生き返る。
それにそもそも、みずから進んで侵入しているんだから覚悟はできているはずだ――それが分かっていても、蓮は結乃を助けた。そして今日も、スタンピードに誰かが襲われると思ったら、つい体が動いていた。
「……僕は、家族を助けようとか思わなかった」
ダンジョンに囚われたとき。
「モンスターが怖くて、生きるのに必死で……どうにか助かりたくて。家族を探そうとか、助けようとか、まったく思わなくて、思えなくて……自分のことばっかりで」
「うん」
結乃は終始、蓮を憐れむような様子はない。励ましも、慰めもなかった。ただ静かに聞いて、話してくれた。
それが蓮にはありがたかった。
彼女相手になら、自然と言葉がこぼれ出た。
「僕が助けたいのは、僕自身だ……誰かを助けたいとかじゃなくて、本当は自分が助かりたいだけで……」
支離滅裂なことを言っている自覚はある。
自分で自分を助けるなんて。
「だから全然凄くなんて、なくて……」
「蓮くん」
結乃が、蓮の体を抱き寄せた。
両腕でそっと、大切なものを抱きかかえるように。
「大丈夫だよ」
「う、う……っ」
嗚咽が漏れた。
「僕は、ただ誰かに助けて欲しかった……っ、自分だけじゃどうにもできなくて、でも、どうにかするしかなくて――っ」
ふいに。
脳裏にあり得ないビジョンがよぎった。
独りでダンジョンに閉じ込められた自分の前に、結乃が助けに現れてくれる――そんな都合のいい妄想が。
もちろん、そんなことはあり得ない。過去のことだし、時系列なんてグチャグチャだ。それに結乃ではまったく実現不可能だろう。けれどあの地獄で、震える自分の前に、結乃が助けに来てくれて、笑いかけて抱きしめてくれたら――
「ぅ、ぐ――」
涙がにじみ出た。心が一瞬だけあのときに戻って、そこに現れた結乃の姿に、何だかとても安心してしまったから。
「蓮くん……」
背中をさすられる。結乃の掌で撫でられたところが、かあっと熱くなった。緊張や羞恥とは違う。涙が、腹の底から湧き出てきて、両目からとめどなく溢れてくるようだった。
抱きしめ返すと、結乃は「うん」と小さく応えて受け入れてくれた。蓮は泣いた。結乃の胸の中で、ダンジョンに閉じ込められたあの日以来、初めて泣いた。
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