10 / 116
第2章 トラブル対応したら海外までバズりました
第10話 レスバ
しおりを挟む
四ツ谷ダンジョン2階層。
蓮は念のため、配信前に辺りの様子を確かめて回る。
昨日、思いがけず出現した10階層のモンスター。その原因はまだ分かっていない。出てきたところで蓮の敵ではないが――また昨日の結乃のように、誰かが襲われる可能性だってある。
とはいえ、配信前にフロアをしらみつぶしに回るわけにもいかない。だからただの自己満足でしかないのだが……モンスターの気配を探りながら少しだけ時間を使うことにしたのだ。
2階層は迷路のような通路と、学校の体育館ほどの広間とがいくつも繋がった構造をしている。人間が作ったわけではないのだが、石壁には明かりを放つ鉱石が、さながら照明器具のように等間隔に埋め込まれ、視認するのに問題ない明るさを保っている。
――特に異変は見つからない。
数体のモンスターに出くわしたが、2階層レベルのものばかり。もちろん一蹴。それよりも、他の配信者に絡まれそうになるほうが厄介だったくらいだ。
……何もないはずだが、妙な胸騒ぎがする。
(ま、気のせいなら別にいいんだけど)
そうしているうちに、マネージャーの衛藤と打ち合わせた配信開始時間が迫っていた。
ちなみに、動画をライブ配信するなら夜間のほうが圧倒的にリスナーが多く有利だ。
しかし夜はモンスターが凶暴になりやすく、さらに万が一があったときのための医療体制も手薄になる時間帯。そのため、国が――ダンジョン庁が実施する試験をクリアし、【ナイトライセンス】と呼ばれる認定を受けなければダンジョンへの入場が許可されない。
蓮の実力ならば簡単にナイトライセンスを取れるだろう。だが年齢が年齢だ。12歳でダンジョン配信するだけでも特例なのに、ナイトライセンスなんて当然ながら前例がない――ということで、国が受験自体を渋っているのだ。
だから当面は、昼間の配信ということになる。
より多くのリスナーを集めるべきなのは配信者の宿命だが、一方で、蓮個人としてはあまり大勢の相手は苦手。その意味では、昼配信に限定されているのは悪くない。
ちなみに今後、夜にはライブ配信ではなく、編集した動画を投稿しようと衛藤とは話している。
「ここでいいか」
蓮は適当な広間を見つけて、昨日と同じように配信セットを展開する。せき払いをして、深呼吸をして――
「…………ども。蓮です」
ダンジョン配信を開始した。
衛藤からはもっとハイテンションを要請されていたのだが、こんな挨拶でも蓮にしては譲歩したほうだ。
ゆうべの時点から今日の配信時間を告知していたので、平日の昼間にしては大勢のリスナーが集まっていた。
<チャット>
・キターーーーー!
・はじまった!
・ここがやらせの現場ですか?
・アンチとか気にすんな! がんばれ!
・蓮くんおっすおっす
・チャットの流れ早いがww
配信カメラが自分を追ってくるのはまだ慣れないが、チラチラとそちらを向けるようにはなってきた。
チャット欄もおおむね好意的な内容が多い。
だが中には、不穏な内容も目に付いた。
特に――
◎まずは昨日の件を説明してください。10階層の危険なモンスターを持ち込んだのは、事実ですか? 人気を取るために、女子高生を、『危険な目』に遭わせたのですか? アイビスの配信は、不自然に同接が多いように思います。新人とはいえ貴方も、所属タレントであれば、これらの事柄について、我々リスナーに納得のいく説明を行うべきでは?
ギフトチャットだ。
配信サイト【Wave】のチャットは、通常は無料で書き込める。しかし一定の金銭を配信者に贈ることで、【ギフトチャット】と呼ばれる、他より目立つ特別なチャットを流すことができるのだ。
配信者にも他のリスナーの目にも留まりやすく、正しい使い方をすれば何も問題はないのだが――時に、配信者に対して悪辣なコメントを読ませたくて、課金してまでチャットを贈ってくる愉快犯も存在する。
このチャット主も、その1人だったらしい。
◎答えられないのですか、ならば、やらせを認めるということでよろしいですか? 中学生とはいえ、配信者です。プロである以上は、義務が伴います。分かっているのでしょうか?
・長文こわっ
・わざわざギフト使って粘着かよ
・蓮くん無視でいいよー
・荒しウゼー
・こういうのってブロックできんの?
・通報しました
・ギフトチャットって通報効くんだっけ?
・無視でいいとか…よくないだろ。放置したらチャット欄が荒れるんだから
・おまえが言うことじゃなくね?
・新人なんだから仕方ないだろ
大半は良心的なリスナーたちだが、こういう手合いが現れると議論が混沌として配信に集中できなくなってしまう――まさに今、そういう状況が起きようとしていた。
《蓮さん任せてください!》
早速、マネージャーの衛藤からイヤホンに連絡が入る。
《このチャット主、ブロックして追跡して、二度とネットに触れたくなくなるまで、念入りにゴリゴリすり潰しておきますから!》
「……いや、いい」
配信に乗らないよう、小声で答える。
正直なところ。
応援されたり囃し立てられるより、敵対されるほうが気が楽だ。
このギフトチャットをしてきたリスナーが、暇つぶしだろうと愉快犯だろうと、本気でこちらを恨んでいようとどうでもいい。敵がいるほうが、思考が戦闘モードに入って冷静さを保てる。
「…………説明とかいらなくない?」
じっとカメラを睨んで言う。
・お!?
・蓮くんおこ?
・どした!?
・目がすわっとる
・殺気出てますよ
「勝手にモンスターが出てきて、勝手に女が襲われて、助けただけだし」
変に『軽快なトークをしよう』なんて考えているときよりも、言葉がスラスラと出てくる。
・『女』ww
・いいぞいいぞ
「――ていうか、動画見てた? 戦闘見てホンモノか偽物かも見抜けない程度で、アンチコメントとか恥ずかしくないの?」
・レスバきちゃ
・言うねぇ
・おいおい蓮くんさんを怒らせたぞ、どーすんだアンチコメ
・炎上には気をつけてね?ww
すると一拍遅れて、例のごとくギフトチャットが書き込まれた。
◎説明責任は、其方《そちら》にあります。貴方は、この配信においては『株式会社アイビス』を代表して、そこに、立っているはずです。社会経験がないので、分からないのでしょうが、企業では、それが、普通のことなのです。
・社会経験マウントww
・草
・いや本当に社会人かも怪しいぞ
・これ毎回投げ銭してるん?富豪かよww
「――で? 動画見た? もしかして、動画も見ずにまとめサイトの情報だけで批判してない?」
・今日はスラスラしゃべるじゃん
・声が落ちつき過ぎてて草なんだ
・今日なんの配信だっけ?w
《いいですよ蓮さん、アンチコメ対策の基本からは外れていますが、チャット欄には統一感が戻ってきました》
しかし、ギフトチャットは中々あきらめない。
◎義務教育で、目上の人を敬えと、教えられませんでしたか? ご家族から、躾られませんでしたか? 親の顔を見てみたい、という慣用句があります。私は、貴方に対して、いま、そのような想いを抱いています。
・すごい早口で言ってそう
・中学生にムキになる大人の鑑()
蓮は、ギフトチャットを冷めた目で読み込んでから口を開く。
「親? ダンジョンに呑まれて死んだよ。僕の8歳の誕生日に」
・え
・あっ
・あー……
・蓮くん…マジか…
・あかん
・静岡か?
・4年前だからそうだろうね
ダンジョンは、あるとき突然発生する。前兆がないことがほとんどだ。それが人里離れた山の中ならまだいい。人が多く住む街中で発生すれば、大惨事になる。
ダンジョン配信を国が推し進めるのは、ダンジョン発生が原因で廃れてしまいそうな地域を盛り立てるためでもあると――蓮は、そう財団の人間から聞かされていた。
配信を楽しんでいるリスナーの多くも、その点は理解しているはずだ。蓮の独白に、同情的な感想が多く寄せられるが――またもや、件《くだん》のギフトチャットが、今度こそリスナー全員をドン引かせるコメントを寄越した。
◎親が居ないので、そのように育ったのですね。やはり、虚言癖など、深刻です。私のように、きちんとした家庭で、きちんとした社会経験を積まなければ、まともな大人には、成れないということです。
・うわコイツ最悪
・はいライン越え
・でた社会経験マウント
・運営さんBANして!
・蓮くんだいじょぶ?
しかし蓮の心は、コメント欄が心配するほど乱れてはいない。家族がいないのは事実だし、その後はろくな人生を歩んできてないのも事実だ。『虚言癖』に関しては的外れだが、こういうタイプの人間にまで理解してもらおうとは思わない。
ただ――明確に『敵意』は感じた。相手が敵であるならば、たとえなんと言われても動揺することなんてない。
「親なしの僕より、そんなふうに攻撃的で野蛮になれるんだね。『きちんとした育ち方』したアンタのほうがダンジョン配信向いてると思うよ。アンタもやれば?」
・引かないなぁ蓮くん!
・煽ってるww
・あーあ蓮くんさんに喧嘩売っちゃった
・キレてるけど冷静だ
・動じてないね
――と、そのとき。
《スタンピード警報!》
《スタンピード警報!》
《スタンピード警報!》
イヤホンから、強烈なアラート音が鳴り響いた。
蓮は念のため、配信前に辺りの様子を確かめて回る。
昨日、思いがけず出現した10階層のモンスター。その原因はまだ分かっていない。出てきたところで蓮の敵ではないが――また昨日の結乃のように、誰かが襲われる可能性だってある。
とはいえ、配信前にフロアをしらみつぶしに回るわけにもいかない。だからただの自己満足でしかないのだが……モンスターの気配を探りながら少しだけ時間を使うことにしたのだ。
2階層は迷路のような通路と、学校の体育館ほどの広間とがいくつも繋がった構造をしている。人間が作ったわけではないのだが、石壁には明かりを放つ鉱石が、さながら照明器具のように等間隔に埋め込まれ、視認するのに問題ない明るさを保っている。
――特に異変は見つからない。
数体のモンスターに出くわしたが、2階層レベルのものばかり。もちろん一蹴。それよりも、他の配信者に絡まれそうになるほうが厄介だったくらいだ。
……何もないはずだが、妙な胸騒ぎがする。
(ま、気のせいなら別にいいんだけど)
そうしているうちに、マネージャーの衛藤と打ち合わせた配信開始時間が迫っていた。
ちなみに、動画をライブ配信するなら夜間のほうが圧倒的にリスナーが多く有利だ。
しかし夜はモンスターが凶暴になりやすく、さらに万が一があったときのための医療体制も手薄になる時間帯。そのため、国が――ダンジョン庁が実施する試験をクリアし、【ナイトライセンス】と呼ばれる認定を受けなければダンジョンへの入場が許可されない。
蓮の実力ならば簡単にナイトライセンスを取れるだろう。だが年齢が年齢だ。12歳でダンジョン配信するだけでも特例なのに、ナイトライセンスなんて当然ながら前例がない――ということで、国が受験自体を渋っているのだ。
だから当面は、昼間の配信ということになる。
より多くのリスナーを集めるべきなのは配信者の宿命だが、一方で、蓮個人としてはあまり大勢の相手は苦手。その意味では、昼配信に限定されているのは悪くない。
ちなみに今後、夜にはライブ配信ではなく、編集した動画を投稿しようと衛藤とは話している。
「ここでいいか」
蓮は適当な広間を見つけて、昨日と同じように配信セットを展開する。せき払いをして、深呼吸をして――
「…………ども。蓮です」
ダンジョン配信を開始した。
衛藤からはもっとハイテンションを要請されていたのだが、こんな挨拶でも蓮にしては譲歩したほうだ。
ゆうべの時点から今日の配信時間を告知していたので、平日の昼間にしては大勢のリスナーが集まっていた。
<チャット>
・キターーーーー!
・はじまった!
・ここがやらせの現場ですか?
・アンチとか気にすんな! がんばれ!
・蓮くんおっすおっす
・チャットの流れ早いがww
配信カメラが自分を追ってくるのはまだ慣れないが、チラチラとそちらを向けるようにはなってきた。
チャット欄もおおむね好意的な内容が多い。
だが中には、不穏な内容も目に付いた。
特に――
◎まずは昨日の件を説明してください。10階層の危険なモンスターを持ち込んだのは、事実ですか? 人気を取るために、女子高生を、『危険な目』に遭わせたのですか? アイビスの配信は、不自然に同接が多いように思います。新人とはいえ貴方も、所属タレントであれば、これらの事柄について、我々リスナーに納得のいく説明を行うべきでは?
ギフトチャットだ。
配信サイト【Wave】のチャットは、通常は無料で書き込める。しかし一定の金銭を配信者に贈ることで、【ギフトチャット】と呼ばれる、他より目立つ特別なチャットを流すことができるのだ。
配信者にも他のリスナーの目にも留まりやすく、正しい使い方をすれば何も問題はないのだが――時に、配信者に対して悪辣なコメントを読ませたくて、課金してまでチャットを贈ってくる愉快犯も存在する。
このチャット主も、その1人だったらしい。
◎答えられないのですか、ならば、やらせを認めるということでよろしいですか? 中学生とはいえ、配信者です。プロである以上は、義務が伴います。分かっているのでしょうか?
・長文こわっ
・わざわざギフト使って粘着かよ
・蓮くん無視でいいよー
・荒しウゼー
・こういうのってブロックできんの?
・通報しました
・ギフトチャットって通報効くんだっけ?
・無視でいいとか…よくないだろ。放置したらチャット欄が荒れるんだから
・おまえが言うことじゃなくね?
・新人なんだから仕方ないだろ
大半は良心的なリスナーたちだが、こういう手合いが現れると議論が混沌として配信に集中できなくなってしまう――まさに今、そういう状況が起きようとしていた。
《蓮さん任せてください!》
早速、マネージャーの衛藤からイヤホンに連絡が入る。
《このチャット主、ブロックして追跡して、二度とネットに触れたくなくなるまで、念入りにゴリゴリすり潰しておきますから!》
「……いや、いい」
配信に乗らないよう、小声で答える。
正直なところ。
応援されたり囃し立てられるより、敵対されるほうが気が楽だ。
このギフトチャットをしてきたリスナーが、暇つぶしだろうと愉快犯だろうと、本気でこちらを恨んでいようとどうでもいい。敵がいるほうが、思考が戦闘モードに入って冷静さを保てる。
「…………説明とかいらなくない?」
じっとカメラを睨んで言う。
・お!?
・蓮くんおこ?
・どした!?
・目がすわっとる
・殺気出てますよ
「勝手にモンスターが出てきて、勝手に女が襲われて、助けただけだし」
変に『軽快なトークをしよう』なんて考えているときよりも、言葉がスラスラと出てくる。
・『女』ww
・いいぞいいぞ
「――ていうか、動画見てた? 戦闘見てホンモノか偽物かも見抜けない程度で、アンチコメントとか恥ずかしくないの?」
・レスバきちゃ
・言うねぇ
・おいおい蓮くんさんを怒らせたぞ、どーすんだアンチコメ
・炎上には気をつけてね?ww
すると一拍遅れて、例のごとくギフトチャットが書き込まれた。
◎説明責任は、其方《そちら》にあります。貴方は、この配信においては『株式会社アイビス』を代表して、そこに、立っているはずです。社会経験がないので、分からないのでしょうが、企業では、それが、普通のことなのです。
・社会経験マウントww
・草
・いや本当に社会人かも怪しいぞ
・これ毎回投げ銭してるん?富豪かよww
「――で? 動画見た? もしかして、動画も見ずにまとめサイトの情報だけで批判してない?」
・今日はスラスラしゃべるじゃん
・声が落ちつき過ぎてて草なんだ
・今日なんの配信だっけ?w
《いいですよ蓮さん、アンチコメ対策の基本からは外れていますが、チャット欄には統一感が戻ってきました》
しかし、ギフトチャットは中々あきらめない。
◎義務教育で、目上の人を敬えと、教えられませんでしたか? ご家族から、躾られませんでしたか? 親の顔を見てみたい、という慣用句があります。私は、貴方に対して、いま、そのような想いを抱いています。
・すごい早口で言ってそう
・中学生にムキになる大人の鑑()
蓮は、ギフトチャットを冷めた目で読み込んでから口を開く。
「親? ダンジョンに呑まれて死んだよ。僕の8歳の誕生日に」
・え
・あっ
・あー……
・蓮くん…マジか…
・あかん
・静岡か?
・4年前だからそうだろうね
ダンジョンは、あるとき突然発生する。前兆がないことがほとんどだ。それが人里離れた山の中ならまだいい。人が多く住む街中で発生すれば、大惨事になる。
ダンジョン配信を国が推し進めるのは、ダンジョン発生が原因で廃れてしまいそうな地域を盛り立てるためでもあると――蓮は、そう財団の人間から聞かされていた。
配信を楽しんでいるリスナーの多くも、その点は理解しているはずだ。蓮の独白に、同情的な感想が多く寄せられるが――またもや、件《くだん》のギフトチャットが、今度こそリスナー全員をドン引かせるコメントを寄越した。
◎親が居ないので、そのように育ったのですね。やはり、虚言癖など、深刻です。私のように、きちんとした家庭で、きちんとした社会経験を積まなければ、まともな大人には、成れないということです。
・うわコイツ最悪
・はいライン越え
・でた社会経験マウント
・運営さんBANして!
・蓮くんだいじょぶ?
しかし蓮の心は、コメント欄が心配するほど乱れてはいない。家族がいないのは事実だし、その後はろくな人生を歩んできてないのも事実だ。『虚言癖』に関しては的外れだが、こういうタイプの人間にまで理解してもらおうとは思わない。
ただ――明確に『敵意』は感じた。相手が敵であるならば、たとえなんと言われても動揺することなんてない。
「親なしの僕より、そんなふうに攻撃的で野蛮になれるんだね。『きちんとした育ち方』したアンタのほうがダンジョン配信向いてると思うよ。アンタもやれば?」
・引かないなぁ蓮くん!
・煽ってるww
・あーあ蓮くんさんに喧嘩売っちゃった
・キレてるけど冷静だ
・動じてないね
――と、そのとき。
《スタンピード警報!》
《スタンピード警報!》
《スタンピード警報!》
イヤホンから、強烈なアラート音が鳴り響いた。
161
お気に入りに追加
588
あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる