6 / 116
第1章 初配信でバズって、お姉さんとも同棲することになりました
第6話 女子寮
しおりを挟む
「ここか……」
二ノ宮社長から送られてきた地図をもとに蓮は、あっせんされた寮を訪れた。
ダンジョン内での装備はすべて外して1階層の貸しロッカーに預け、今は入学予定の中学校の制服姿だ。
「すご……」
そこは、まるで荘厳な教会のような外観だった。都心にあって広大な敷地に、3階建ての立派な建物。
ダンジョンに入るよりよっぽど気後れしながら、蓮はおずおずとエントランスを進む。
木製の、分厚い観音開き扉から中へと入る。
「す、すみませ……」
「はぁい。――あら、いらっしゃい」
エプロン姿の女性がすぐに出てきた。ロングヘアーのおっとりとした美女だ。年齢は、マネージャーの衛藤より少し上、20代後半くらいだろうか?
「もしかして、あなたが遠野くん?」
「ぅ、……そう、っす……」
初対面の相手にはどうしても言葉が詰まってしまう。しかし相手はまったくそんなことはないようで、ニコニコの笑顔で迎えてくれる。
「お話は聞いてるわ。私はここの寮母やってます。先生ではないのよ? よろしくね~」
「あ、う、ども……」
前かがみで膝を曲げて目線を合わせてくる仕草に、寮母というより保育士のお姉さんのような雰囲気がある。
「ちょうどお夕飯の時間だから、みんな食堂に集まる頃なの。あ、お夕飯は私だけじゃなくって、生徒のみんなも手伝ってくれてるのよ? みんな良い子たちでね~」
「は、はあ」
「遠野くんの紹介にちょうど良かったわ」
「はあ……、えっ!?」
昼間のダンジョン配信の悪夢が蘇る……!
「こっちよ~」
「う、わわ……!?」
自然と腕を絡め取られて、蓮は食堂まで連行されていく。
(マズい、マズい、マズい……!)
通路の行き当たりに食堂はあった。蓮が心の準備を終えるより早く着いてしまった。
「ここよ」
ニッコニコの寮母さんが、あっさりと食堂のドアを開いてしまう。
「ちょ、待――っ」
広い食堂は、いくつも並べられたテーブルと奥の調理スペースに制服姿の生徒たちがひしめいてガヤガヤと賑やかだった。
「はーいみなさん、注目で~す」
のんびりした口調なのによく通る声で寮母が言うと、視線が一斉に集まる。
「え……」
そこでようやく、蓮は違和感に気づく。
(……女子、ばっか……?)
そう。
右を見ても左を見ても、近くを見ても遠くを見ても。
ブレザーの制服や、学校指定らしきジャージ、自前の部屋着に身を包んだ年上のお姉さんたちばかり。男子は1人もいない。
「こ、ここって……」
「どうしたの?」
「なんていう学校の――」
「聖華《せいか》女子高等学校の生徒寮よ~」
「じょ――っ!?」
ダンジョンで凶悪モンスターに囲まれたときなんて比べものにならないほどの戦慄を、蓮は感じた。
(あ、あのクソ社長~~~~~~ッッ!)
■ ■ ■
「じょ、女子校ですかっ!?」
ダンジョンから帰社する道中にマネージャーの衛藤は、蓮の下宿先を社長から聞かされて、思わず声を張り上げた。
「女子校の寮に、女の子だらけのところに蓮さんを入れたんですか!?」
「うん? あのくらいの年なら男女なんて関係ないですよね」
「ありますが!? 死ぬほどありますが!? 思春期まっただ中ですよ!?!?」
たまに、この社長に付いていって大丈夫か? と思うことがあったが、今日はことさらだった。
蓮が、苦手な年上女子に囲まれてテンパっている姿が容易に目に浮かぶ……。
「ま、マズいですって! い、今すぐ連れ出さないと――ストレスで蓮さんが死んじゃいます!」
「そうかぁ、そうですかねぇ。じゃあ、メッセージ打っておきましょう」
二ノ宮は携帯デバイスを取り出して、慣れた手つきで操作する。
「……うん。遠野くんに、よければ今夜にでもホテルに移っていいと、そう送っておきました。彼から連絡があれば、すぐにスタッフが迎えに行くように手配しておきましょう」
「そ、それなら……まあ……」
部下の意見をすぐに受け入れてくれるのはいいのだが、もっと早い段階で熟考して欲しい――いや、熟考するまでもなく分かりそうなものだが。
「はあ……、蓮さん、無事だといいんですが――」
■ ■ ■
(死ぬ、死ぬ死ぬ死ぬ――! 僕は今日死ぬ!!!!)
男とならうまくやれる自信があるわけでは決してないが――それでも、数十人はいる高校生女子に注目されて、蓮が堂々としていられるはずがない。
「みなさーん、今日から寮の仲間になる遠野蓮くんです。とっても強いダンジョン配信者なんですって」
「え? 誰あれ?」
「昨日言ってたじゃん。始業式前に中学生が入るって」
「あれ……男の子だよね?」
「配信者って、まさか――!?」
お姉さんたちが口々にざわめく。
「中学生が特別にダンジョン配信するって」
「知ってる知ってるー、アイビスの新人だよね!」
「待って、あの子ってこと? やば!」
「ウチらと一緒に生活するん?」
「いいじゃん、おもしろそー!」
赤面しきって、もはや白目を剥きそうな蓮は、直立のまま動けずにいる。
だがパニックの脳内で、必死に『逃走経路』を模索していた。
(無理、無理だ! こんなの拒否だ! 断固拒否!!!!)
声に出せないだけで、意志がないわけでは断じてない。社長の二ノ宮からは、『イヤだったら変更できる』と言質を取ってある。
今すぐにここを飛び出して、社長に連絡を取り、もとのホテル住まいに戻してもらおう! 絶対にそうしよう!
「寮の部屋は2人で1つなの。遠野くんのお部屋はね……あれ? いないかしら? 柊さん、柊さん?」
「あー、柊さんなら今日のダンジョン実習のことで話があるって先生に呼び出されてましたー」
もはや寮母たちの会話など耳に入らない。
「ぁ、あの僕はこれでッ――」
くるりと踵を返して食堂から出ようとする蓮がドアに手をかける直前、パタパタと駆けてくる足音とともに、向こうから生徒が1人入室してきた。
「すみません、遅くなりましたっ! ご飯――」
食堂の出入口で、ばったりと会う2人。
それは、先ほどぶりの再会だった。
「あ、れ……? 蓮くん?」
「――――は?」
柊結乃。
ダンジョンで助けたお姉さんだ。
彼女も制服姿。紺のジャケットに、白いブラウスとネクタイ。きょとんとした表情が、整った顔をやはり幼く見せている。
「蓮くんだ!? どうしたの!?」
彼女がぱあっと嬉しそうな顔をするので、脱出する機会を失ってしまった。
「柊さん、ちょうどいいところに。昨日みんなにお知らせしたでしょう? 今日からうちに入る遠野蓮くん。お知り合いなの?」
「はい!――聞いてましたけど、男の子って言ってましたっけ?」
「あら、言ってなかったかしら~」
この寮母、どこか二ノ宮社長と同じにおいを感じる……優しげなのだが、どこかが致命的に抜けている感じ。
「蓮くんがここに!? あれ、じゃあ――」
「そうよ、空いているの、柊さんのお部屋だけだから~」
「…………っ?…………??」
頭がフリーズして話についていけていないが――もしかして。
「遠野くんは、柊さんと同じお部屋ね~。……そういえばさっき、何か言おうとしてたかしら?」
「えっ? あ、ぁ……」
ここを出る。断固拒否。
そのつもりだったのだが……。
「どしたの、蓮くん?」
同室。この柊結乃と。
蓮は震える手で、無意識のうちに携帯デバイスをポケットから取り出していた。チラリと見ると、二ノ宮からのメッセージ。
いわく、引っ越しをキャンセルしたければ連絡を、とのこと。すぐにでも希望のホテルに移れるようだ。
「~~~~~~っ!」
かつてないほどの強烈な葛藤に、蓮の全身が熱く煮えたぎっていた。
そんな蓮の心情を知ってか知らずか、結乃は嬉しそうに、はにかんだ笑顔で言った。
「今日から……今夜からよろしくね、蓮くん」
「よ、よろしく……、しますっ……!」
彼女のたった一言で、蓮はもろくも陥落した。
二ノ宮社長から送られてきた地図をもとに蓮は、あっせんされた寮を訪れた。
ダンジョン内での装備はすべて外して1階層の貸しロッカーに預け、今は入学予定の中学校の制服姿だ。
「すご……」
そこは、まるで荘厳な教会のような外観だった。都心にあって広大な敷地に、3階建ての立派な建物。
ダンジョンに入るよりよっぽど気後れしながら、蓮はおずおずとエントランスを進む。
木製の、分厚い観音開き扉から中へと入る。
「す、すみませ……」
「はぁい。――あら、いらっしゃい」
エプロン姿の女性がすぐに出てきた。ロングヘアーのおっとりとした美女だ。年齢は、マネージャーの衛藤より少し上、20代後半くらいだろうか?
「もしかして、あなたが遠野くん?」
「ぅ、……そう、っす……」
初対面の相手にはどうしても言葉が詰まってしまう。しかし相手はまったくそんなことはないようで、ニコニコの笑顔で迎えてくれる。
「お話は聞いてるわ。私はここの寮母やってます。先生ではないのよ? よろしくね~」
「あ、う、ども……」
前かがみで膝を曲げて目線を合わせてくる仕草に、寮母というより保育士のお姉さんのような雰囲気がある。
「ちょうどお夕飯の時間だから、みんな食堂に集まる頃なの。あ、お夕飯は私だけじゃなくって、生徒のみんなも手伝ってくれてるのよ? みんな良い子たちでね~」
「は、はあ」
「遠野くんの紹介にちょうど良かったわ」
「はあ……、えっ!?」
昼間のダンジョン配信の悪夢が蘇る……!
「こっちよ~」
「う、わわ……!?」
自然と腕を絡め取られて、蓮は食堂まで連行されていく。
(マズい、マズい、マズい……!)
通路の行き当たりに食堂はあった。蓮が心の準備を終えるより早く着いてしまった。
「ここよ」
ニッコニコの寮母さんが、あっさりと食堂のドアを開いてしまう。
「ちょ、待――っ」
広い食堂は、いくつも並べられたテーブルと奥の調理スペースに制服姿の生徒たちがひしめいてガヤガヤと賑やかだった。
「はーいみなさん、注目で~す」
のんびりした口調なのによく通る声で寮母が言うと、視線が一斉に集まる。
「え……」
そこでようやく、蓮は違和感に気づく。
(……女子、ばっか……?)
そう。
右を見ても左を見ても、近くを見ても遠くを見ても。
ブレザーの制服や、学校指定らしきジャージ、自前の部屋着に身を包んだ年上のお姉さんたちばかり。男子は1人もいない。
「こ、ここって……」
「どうしたの?」
「なんていう学校の――」
「聖華《せいか》女子高等学校の生徒寮よ~」
「じょ――っ!?」
ダンジョンで凶悪モンスターに囲まれたときなんて比べものにならないほどの戦慄を、蓮は感じた。
(あ、あのクソ社長~~~~~~ッッ!)
■ ■ ■
「じょ、女子校ですかっ!?」
ダンジョンから帰社する道中にマネージャーの衛藤は、蓮の下宿先を社長から聞かされて、思わず声を張り上げた。
「女子校の寮に、女の子だらけのところに蓮さんを入れたんですか!?」
「うん? あのくらいの年なら男女なんて関係ないですよね」
「ありますが!? 死ぬほどありますが!? 思春期まっただ中ですよ!?!?」
たまに、この社長に付いていって大丈夫か? と思うことがあったが、今日はことさらだった。
蓮が、苦手な年上女子に囲まれてテンパっている姿が容易に目に浮かぶ……。
「ま、マズいですって! い、今すぐ連れ出さないと――ストレスで蓮さんが死んじゃいます!」
「そうかぁ、そうですかねぇ。じゃあ、メッセージ打っておきましょう」
二ノ宮は携帯デバイスを取り出して、慣れた手つきで操作する。
「……うん。遠野くんに、よければ今夜にでもホテルに移っていいと、そう送っておきました。彼から連絡があれば、すぐにスタッフが迎えに行くように手配しておきましょう」
「そ、それなら……まあ……」
部下の意見をすぐに受け入れてくれるのはいいのだが、もっと早い段階で熟考して欲しい――いや、熟考するまでもなく分かりそうなものだが。
「はあ……、蓮さん、無事だといいんですが――」
■ ■ ■
(死ぬ、死ぬ死ぬ死ぬ――! 僕は今日死ぬ!!!!)
男とならうまくやれる自信があるわけでは決してないが――それでも、数十人はいる高校生女子に注目されて、蓮が堂々としていられるはずがない。
「みなさーん、今日から寮の仲間になる遠野蓮くんです。とっても強いダンジョン配信者なんですって」
「え? 誰あれ?」
「昨日言ってたじゃん。始業式前に中学生が入るって」
「あれ……男の子だよね?」
「配信者って、まさか――!?」
お姉さんたちが口々にざわめく。
「中学生が特別にダンジョン配信するって」
「知ってる知ってるー、アイビスの新人だよね!」
「待って、あの子ってこと? やば!」
「ウチらと一緒に生活するん?」
「いいじゃん、おもしろそー!」
赤面しきって、もはや白目を剥きそうな蓮は、直立のまま動けずにいる。
だがパニックの脳内で、必死に『逃走経路』を模索していた。
(無理、無理だ! こんなの拒否だ! 断固拒否!!!!)
声に出せないだけで、意志がないわけでは断じてない。社長の二ノ宮からは、『イヤだったら変更できる』と言質を取ってある。
今すぐにここを飛び出して、社長に連絡を取り、もとのホテル住まいに戻してもらおう! 絶対にそうしよう!
「寮の部屋は2人で1つなの。遠野くんのお部屋はね……あれ? いないかしら? 柊さん、柊さん?」
「あー、柊さんなら今日のダンジョン実習のことで話があるって先生に呼び出されてましたー」
もはや寮母たちの会話など耳に入らない。
「ぁ、あの僕はこれでッ――」
くるりと踵を返して食堂から出ようとする蓮がドアに手をかける直前、パタパタと駆けてくる足音とともに、向こうから生徒が1人入室してきた。
「すみません、遅くなりましたっ! ご飯――」
食堂の出入口で、ばったりと会う2人。
それは、先ほどぶりの再会だった。
「あ、れ……? 蓮くん?」
「――――は?」
柊結乃。
ダンジョンで助けたお姉さんだ。
彼女も制服姿。紺のジャケットに、白いブラウスとネクタイ。きょとんとした表情が、整った顔をやはり幼く見せている。
「蓮くんだ!? どうしたの!?」
彼女がぱあっと嬉しそうな顔をするので、脱出する機会を失ってしまった。
「柊さん、ちょうどいいところに。昨日みんなにお知らせしたでしょう? 今日からうちに入る遠野蓮くん。お知り合いなの?」
「はい!――聞いてましたけど、男の子って言ってましたっけ?」
「あら、言ってなかったかしら~」
この寮母、どこか二ノ宮社長と同じにおいを感じる……優しげなのだが、どこかが致命的に抜けている感じ。
「蓮くんがここに!? あれ、じゃあ――」
「そうよ、空いているの、柊さんのお部屋だけだから~」
「…………っ?…………??」
頭がフリーズして話についていけていないが――もしかして。
「遠野くんは、柊さんと同じお部屋ね~。……そういえばさっき、何か言おうとしてたかしら?」
「えっ? あ、ぁ……」
ここを出る。断固拒否。
そのつもりだったのだが……。
「どしたの、蓮くん?」
同室。この柊結乃と。
蓮は震える手で、無意識のうちに携帯デバイスをポケットから取り出していた。チラリと見ると、二ノ宮からのメッセージ。
いわく、引っ越しをキャンセルしたければ連絡を、とのこと。すぐにでも希望のホテルに移れるようだ。
「~~~~~~っ!」
かつてないほどの強烈な葛藤に、蓮の全身が熱く煮えたぎっていた。
そんな蓮の心情を知ってか知らずか、結乃は嬉しそうに、はにかんだ笑顔で言った。
「今日から……今夜からよろしくね、蓮くん」
「よ、よろしく……、しますっ……!」
彼女のたった一言で、蓮はもろくも陥落した。
141
お気に入りに追加
588
あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる