菅野デストロイヤー

名無ナナシ

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戦闘機乗り編

喧嘩

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ボクたちは新たに生産されたゼロ戦の動作テストしていた
でも、あまりに多くの不具合が発生した

原因は次のとおりだ
戦争が激化するにつれて資材の確保の難化
軍上層部からの過大な増産要求
不慣れな作業者の増員

不慣れな者が低品質の素材で無理をして生産する
日本はこの悪循環から抜け出せなくなっていた

また、作業員のモラルの低下も見られた

我慢を強いられる日々、貧しくなっていく日常
そして軍部による息も詰まるような統制された状況
こんな中で作業者にモチベーションを保てと言う方が無理な話だ
とボクは思う

工場内の雰囲気は陰々滅々としていた

チョクはそんな中でもすべての機体を一機ずつ自分でテストし
不具合箇所を具体的に上げ、修理を依頼していた
でも思うように作業は捗らなかった

遅々として作業は進まないにも関わらず
戦地では仲間たちが苦戦を強いられ死んでいく状況にチョクは焦り
上層部に戦地への帰還を何度も要請した
だが、上層部は「予定通り機体を整備空輸せよ」としか言ってこない

チョクのイライラは目に見えてわかった
ガス抜きのために遊びに誘っても断られ
家族に会いに行って気晴らしをするよう勧めても
そんなヒマなどないと相手にされなかった

そんな日が続いていたある日のことだった

(;〃゚3゚〃)「タケさん!!大変です!」
(´・ω・`)「どうしたの?」

(;〃゚3゚〃)「隊長が民間人に暴力を!!」
(。゚ω゚)「なんだって!!」

ε=ε=┏(;`・ω・´)┛

なにやってんだよ、チョク……
軍人が民間人に手を出すなんて……あってはならない
こんなこと……君がなによりも知っているはずじゃないか……

彡(●)(●)「お前ら!!なにをちんたらサボっとるんじゃ!!」
彡(●)(●)「戦地でどんな戦争が行われとるか知っとるんか!!」

彡(●)(●)「どいつもこいつも……」
彡(●)(●)「その根性を叩き直してやるわ!!」

(;´Д`);´Д`);´Д`)ヒイイイイイイ

(;`・ω・´)「なにやってんだよチョク!!」
(;`・ω・´)「正気にもどれ!!」=◯)゚)(゚)∵

彡(#゚)(゚)「ぐっ……」
彡(●)(●)「なにするんじゃゴラァ!!!」=◯)`ω゚)∵

(#`・ω・´)……

彡(●)(●)「なんや!その目は!!」
彡(●)(●)「ワイが悪いって言うんか!?」

(#`・ω・´)「ああ!君が悪い!!!」

彡(●)(●)「なんでや?ワイは真面目に任務に励んどるだけや!!」
彡(●)(●)「それでもワイが悪いんか!?」

(#`・ω・´)「君が悪い!!!」

彡(●)(●)「なにがや!なにが悪いんや!!」

(#`・ω・´)「そんなの……」
(#`・ω・´)「当たり前のことだろ!!」=◯)゚)(゚)∵

彡(#゚)(゚)……
(#`・ω・´)「君の気持は痛いほどわかるよ」

(#`・ω・´)「今、ここに並んでいる機体が使えたら」
(#`・ω・´)「どれだけ前線で戦っている人間にとって助けになる事か」

(#`・ω・´)「なのに不具合ばかりが出て送ることができない」
(#`・ω・´)「その間に、戦友たちがどんどん死んでいく……」

(#`・ω・´)「そんな中で苛立ちを覚えるのは当然だ!」
(#`・ω・´)「だからってその苛立ちを彼らに向けるのは違うだろ!」

(#`・ω・´)「ボクたちは軍人だ」
(#`・ω・´)「軍人の役目は戦えない者を守ることだ」

(#`・ω・´)「チョク!君も軍人ならその役目をまっとうしろ」

彡(#゚)(゚)……
(#`・ω・´)……

(;〃゚3゚〃)「二人とも、とりあえず一旦落ち着こう……」
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