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95話 表と裏と その六
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資料の整理を、適当なところで切り上げて俺はマイ研究室を後にする。
外へと出ると、すっかり西の空が赤くなってしまっていた。なんだかんだで、結構な時間ここにいたらしい。
俺は停めておいた愛車・二式に乗り込んで、帰路へと就いた。
「ただいまぁ~……ん?」
家に着き、玄関を開けると中から何やら騒々しい声が聞こえてきた。
内容までは聞き取れないが、声の感じからするとどうもレティかアーリーのどちらかがぐずっているらしい、ということだけは何となく分かった。
流石に声だけでは、どちらとは判別できないがな。
二人は双子だけあって、顔だけでなく声まで似ている。だから、声だけで二人の判別をするのは容易なことではないのだ。
まっ、どうせまた癇癪でも起こしてママンと喧嘩でもしているのだろう。別に珍しいことでもないので、俺は気にせずリビングへと向かうことにした。
「ただいま~……」
「だから、ちがうのっ!! やくそくしたの!! なのに来ないのっ!!」
リビングへと通じる扉を開けるなり、そんな怒声とも悲鳴とも取れるような絶叫が、俺の鼓膜を劈いた。
俺はキーンっと痛む耳を塞ぎつつ、声の方へと視線を向ける。と、そこには困惑したような表情を浮かべる親父に、ものすっごい勢いで食って掛かるアーリーの姿があった。
どうやら、声の主はアーリーだったようだな。で、その隣にはオロオロと、見るからに狼狽えているレティが親父とアーリーを交互に見やっていた。
なんだ?
「あら、ロディ。おかえりなさい……」
声に振り向けば、台所で夕食の準備に精を出しているママンが、親父同様の困り顔をして俺のことを出迎えてくれた。
「あ……うん、ただいま。で……何かあった? あれ」
俺は言い争う……というか、アーリーが一方的に捲し立てているその光景を指さして、ママンにそう尋ねた。
「ええ……それがね……」
すると、ママンはどう説明すればいいのか、それを悩むように頬に手を当て小首をかしげる。
「あっ! にーちゃ! ねぇ、にーちゃ! にーちゃ!!」
ママンが事情を話すより早く、俺の姿に気づいたアーリーが“こいつでは話にならんっ!”とばかりに、親父から踵を返すと、俺へと向かって猪張りの突進力で突っ込んできたのだった。
俺とアーリーまでの距離はそうない、しかもドアを潜ったばかりで左右は壁。つまり、それが意味するところはというと、
ドゴスッ!!
「ゲフッ!!」
回避不能で、直撃弾を受けるということだった。
アーリーの頭部が俺の胸部に強打して、胸骨が軋みを上げる。
「ゴホッゴホッ……こら、だからタックルは禁止だと……」
「ロアがねっ! ロアが来ないの! 来るって言ったのに、全然来ないのっ!!」
……なんのこっちゃ?
俺がゴホゴホと咽るなか、アーリーは俺の服にしがみつくと、涙目になってそう訴えた。
取りあえず状況がよく分からないので、俺は親父とママンに視線で現状説明を訴える。
「正直、俺にもよく分らん。仕事から帰ってきたら急にコレだからな……」
俺の考えを理解してくれたのか、親父はそう話すと頭をボリボリと掻きながら困ったようにため息を吐く。
「ええ……今日はずっとこんな調子なの……“ロアが来ない”って……」
親父に続くように、ママンも同様のことを言う。
ただママンは二人と一緒にいる時間が俺や親父に比べればずっと長かったので、少しだけ詳しいことを話してくれた。
アーリーの訴えを要約すると、まずロアがうちに来ていない、というものが一つ。
確かに、ここ数日あの毛玉どもの姿を見てはいない。が、以前にも数日間ぱったり姿を見せないこともあったので、これはそれほど気にすることはないんじゃないかと思う。
いくらうちの妹たちに懐いているとはいっても、所詮は野生の獣だ。気まぐれで来たり来なかったり、なんてこともあるだろう。
まぁ、ヘソ天状態で庭に転がって日向ぼっこをしていたり、お手だの伏せだの待てだのと、色々芸を仕込まれているのを見ると“こいつら本当に野生動物か?”と思わなくもないがな……
ちなみに、芸を仕込んでいる張本人はうちのママンだったりします。
で次に、アーリーの言い分ではあの毛玉が来ないことよりも“約束したのに来ない”ということが問題らしい。
アーリー曰く、“明日来るって言ったもん!”だ、そうだ。
この“明日”とは、数日前の“明日”なので期日的にはとうに過ぎていることになる。
とはいえ、それはアーリーの勝手な妄想の類だろうから、そのままアーリーの言い分を鵜呑みにするのもどうかと思うが。
で、結局アーリーが何に腹を立てているかというと……
「ロア、さがしいく!」
「だから、ダメだといっているだろ? こどもは森に近づいたらいけないと、いつも言っているだろ?」
「なら、おとーさんロアさがして来て!」
「それもできんだろ……」
と、まぁそういうことであるらしい。
うちに姿を見せないあの毛玉に何かあったのではないかと心配して、アーリーは自ら探しに行くと言って聞かないようなのだ。で、それがダメなようなら、親父が探しに行け、と。
当然、父親……もちろんママンもだが、アーリーの要求を了承する訳にはいかない。
森の表層部なら、たまにだが野草や薬草を採取すために訪れることがある。
だからといって、アーリーが森へと近づいていい理由にはならないが、あの毛玉どもが棲んでいるのは、表層よりずっと危険な森の奥だ。
もちろん、子どもだけで行くなど論外だが、大人だって安易に近づくような所ではない。
以前、怪我をしていたあの毛玉を家族の下へと帰す際に、一度だけ俺とママン、そしてアーリーとレティはその森の奥へと足を踏み入れたとことがあったが、あれは例外中の例外だ。
あれは、自警団の人たちにがっちり守られての移動だった訳だしな。そうそうできることではない。
結果、無理難題を言うアーリーへ、両親の返答はノー、一択。それに納得が行かず、癇癪を起こすアーリー。で、狼狽えるレティは今にも泣きそうになってオロオロ。
そして、またアーリーの無理難題が始まり……
とまぁ、そんな無限ループを延々と繰り返している、というのが現状なようだ。
「ねぇ! にーちゃ! にーちゃならロアさがせるでしょ! ロアさがして!」
Hahahahaha! 我が妹ながら、また無茶苦茶なことを言う……俺はドラ〇もんか?
両親との話し合い(?)では埒が明かないと、アーリーはその要求の矛先を俺へと向け直して来た。
可愛い妹の頼みなら聞いてやりたいのは山々だが、世の中できることとできないことがある。
これは間違いなく後者だ。
まぁ、またぞろクマのおっさん辺りに無理を言えば、通らぬ話ではないだろうが、だからといって多くの人に迷惑を掛けていい、という道理はない。
「まぁまぁ、ロアなら大丈夫だって。そのうちひょっこ顔を出すから」
取りあえずアーリーを宥めようと声を掛けたのだが、それがいけなかったらしい。
「だからちがうの! そーじゃないの! にーちゃのばか!」
ゲシッ!
「あがっ!」
アーリーは俺の脛へとキックを一撃。そりゃもう痛いのなんの……
そしてそのまま、プンスカしたまま部屋を出て行ってしまった。
「アーリー!? ま、待ってよぉ~」
と、その後をレティが追いかけて行った。
毛玉を心配する気持ちは分からなくはないが、蹴ることはないんじゃないか? 蹴ることは。
「止め刺しやがったな……」
「えっ!? 俺の所為かよ!!
親父がそんなことをぼそりとつぶやのは、二人がリビングを完全に出て行ったあとのことだった。
てか、最後の最後で話に参加した俺の所為にするって、親父ひどくね?
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
すいません・・・なんかひどく時間が空いてしまいました・・・
取りあえず言い訳を・・・
お盆前に使っているノートPCに不調がみられ、修理に出そうとするも「お盆をまたぐから長期預かりになる」とメーカーから言われ、お盆明けにいざ修理へ。
一週間ほどして無事帰ってきたのですが、この度はネットに不調が・・・しかも原因不明。
ハブなどネット機器を交換するも治らず。
最終的にプロバイダーに連絡して、なんとか繋がるように・・・でも、繋がるだけでまだ不調。なんなんだろ、これ・・・
で、止めに四巻の原稿作業が入っててんやわんや(死語?)でした。
とまぁ、いろいろありまして更新止まってました。ごめんなさい。
これからはまた定期的に更新続けられると思いますのだ、よろしくお願いします。
外へと出ると、すっかり西の空が赤くなってしまっていた。なんだかんだで、結構な時間ここにいたらしい。
俺は停めておいた愛車・二式に乗り込んで、帰路へと就いた。
「ただいまぁ~……ん?」
家に着き、玄関を開けると中から何やら騒々しい声が聞こえてきた。
内容までは聞き取れないが、声の感じからするとどうもレティかアーリーのどちらかがぐずっているらしい、ということだけは何となく分かった。
流石に声だけでは、どちらとは判別できないがな。
二人は双子だけあって、顔だけでなく声まで似ている。だから、声だけで二人の判別をするのは容易なことではないのだ。
まっ、どうせまた癇癪でも起こしてママンと喧嘩でもしているのだろう。別に珍しいことでもないので、俺は気にせずリビングへと向かうことにした。
「ただいま~……」
「だから、ちがうのっ!! やくそくしたの!! なのに来ないのっ!!」
リビングへと通じる扉を開けるなり、そんな怒声とも悲鳴とも取れるような絶叫が、俺の鼓膜を劈いた。
俺はキーンっと痛む耳を塞ぎつつ、声の方へと視線を向ける。と、そこには困惑したような表情を浮かべる親父に、ものすっごい勢いで食って掛かるアーリーの姿があった。
どうやら、声の主はアーリーだったようだな。で、その隣にはオロオロと、見るからに狼狽えているレティが親父とアーリーを交互に見やっていた。
なんだ?
「あら、ロディ。おかえりなさい……」
声に振り向けば、台所で夕食の準備に精を出しているママンが、親父同様の困り顔をして俺のことを出迎えてくれた。
「あ……うん、ただいま。で……何かあった? あれ」
俺は言い争う……というか、アーリーが一方的に捲し立てているその光景を指さして、ママンにそう尋ねた。
「ええ……それがね……」
すると、ママンはどう説明すればいいのか、それを悩むように頬に手を当て小首をかしげる。
「あっ! にーちゃ! ねぇ、にーちゃ! にーちゃ!!」
ママンが事情を話すより早く、俺の姿に気づいたアーリーが“こいつでは話にならんっ!”とばかりに、親父から踵を返すと、俺へと向かって猪張りの突進力で突っ込んできたのだった。
俺とアーリーまでの距離はそうない、しかもドアを潜ったばかりで左右は壁。つまり、それが意味するところはというと、
ドゴスッ!!
「ゲフッ!!」
回避不能で、直撃弾を受けるということだった。
アーリーの頭部が俺の胸部に強打して、胸骨が軋みを上げる。
「ゴホッゴホッ……こら、だからタックルは禁止だと……」
「ロアがねっ! ロアが来ないの! 来るって言ったのに、全然来ないのっ!!」
……なんのこっちゃ?
俺がゴホゴホと咽るなか、アーリーは俺の服にしがみつくと、涙目になってそう訴えた。
取りあえず状況がよく分からないので、俺は親父とママンに視線で現状説明を訴える。
「正直、俺にもよく分らん。仕事から帰ってきたら急にコレだからな……」
俺の考えを理解してくれたのか、親父はそう話すと頭をボリボリと掻きながら困ったようにため息を吐く。
「ええ……今日はずっとこんな調子なの……“ロアが来ない”って……」
親父に続くように、ママンも同様のことを言う。
ただママンは二人と一緒にいる時間が俺や親父に比べればずっと長かったので、少しだけ詳しいことを話してくれた。
アーリーの訴えを要約すると、まずロアがうちに来ていない、というものが一つ。
確かに、ここ数日あの毛玉どもの姿を見てはいない。が、以前にも数日間ぱったり姿を見せないこともあったので、これはそれほど気にすることはないんじゃないかと思う。
いくらうちの妹たちに懐いているとはいっても、所詮は野生の獣だ。気まぐれで来たり来なかったり、なんてこともあるだろう。
まぁ、ヘソ天状態で庭に転がって日向ぼっこをしていたり、お手だの伏せだの待てだのと、色々芸を仕込まれているのを見ると“こいつら本当に野生動物か?”と思わなくもないがな……
ちなみに、芸を仕込んでいる張本人はうちのママンだったりします。
で次に、アーリーの言い分ではあの毛玉が来ないことよりも“約束したのに来ない”ということが問題らしい。
アーリー曰く、“明日来るって言ったもん!”だ、そうだ。
この“明日”とは、数日前の“明日”なので期日的にはとうに過ぎていることになる。
とはいえ、それはアーリーの勝手な妄想の類だろうから、そのままアーリーの言い分を鵜呑みにするのもどうかと思うが。
で、結局アーリーが何に腹を立てているかというと……
「ロア、さがしいく!」
「だから、ダメだといっているだろ? こどもは森に近づいたらいけないと、いつも言っているだろ?」
「なら、おとーさんロアさがして来て!」
「それもできんだろ……」
と、まぁそういうことであるらしい。
うちに姿を見せないあの毛玉に何かあったのではないかと心配して、アーリーは自ら探しに行くと言って聞かないようなのだ。で、それがダメなようなら、親父が探しに行け、と。
当然、父親……もちろんママンもだが、アーリーの要求を了承する訳にはいかない。
森の表層部なら、たまにだが野草や薬草を採取すために訪れることがある。
だからといって、アーリーが森へと近づいていい理由にはならないが、あの毛玉どもが棲んでいるのは、表層よりずっと危険な森の奥だ。
もちろん、子どもだけで行くなど論外だが、大人だって安易に近づくような所ではない。
以前、怪我をしていたあの毛玉を家族の下へと帰す際に、一度だけ俺とママン、そしてアーリーとレティはその森の奥へと足を踏み入れたとことがあったが、あれは例外中の例外だ。
あれは、自警団の人たちにがっちり守られての移動だった訳だしな。そうそうできることではない。
結果、無理難題を言うアーリーへ、両親の返答はノー、一択。それに納得が行かず、癇癪を起こすアーリー。で、狼狽えるレティは今にも泣きそうになってオロオロ。
そして、またアーリーの無理難題が始まり……
とまぁ、そんな無限ループを延々と繰り返している、というのが現状なようだ。
「ねぇ! にーちゃ! にーちゃならロアさがせるでしょ! ロアさがして!」
Hahahahaha! 我が妹ながら、また無茶苦茶なことを言う……俺はドラ〇もんか?
両親との話し合い(?)では埒が明かないと、アーリーはその要求の矛先を俺へと向け直して来た。
可愛い妹の頼みなら聞いてやりたいのは山々だが、世の中できることとできないことがある。
これは間違いなく後者だ。
まぁ、またぞろクマのおっさん辺りに無理を言えば、通らぬ話ではないだろうが、だからといって多くの人に迷惑を掛けていい、という道理はない。
「まぁまぁ、ロアなら大丈夫だって。そのうちひょっこ顔を出すから」
取りあえずアーリーを宥めようと声を掛けたのだが、それがいけなかったらしい。
「だからちがうの! そーじゃないの! にーちゃのばか!」
ゲシッ!
「あがっ!」
アーリーは俺の脛へとキックを一撃。そりゃもう痛いのなんの……
そしてそのまま、プンスカしたまま部屋を出て行ってしまった。
「アーリー!? ま、待ってよぉ~」
と、その後をレティが追いかけて行った。
毛玉を心配する気持ちは分からなくはないが、蹴ることはないんじゃないか? 蹴ることは。
「止め刺しやがったな……」
「えっ!? 俺の所為かよ!!
親父がそんなことをぼそりとつぶやのは、二人がリビングを完全に出て行ったあとのことだった。
てか、最後の最後で話に参加した俺の所為にするって、親父ひどくね?
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すいません・・・なんかひどく時間が空いてしまいました・・・
取りあえず言い訳を・・・
お盆前に使っているノートPCに不調がみられ、修理に出そうとするも「お盆をまたぐから長期預かりになる」とメーカーから言われ、お盆明けにいざ修理へ。
一週間ほどして無事帰ってきたのですが、この度はネットに不調が・・・しかも原因不明。
ハブなどネット機器を交換するも治らず。
最終的にプロバイダーに連絡して、なんとか繋がるように・・・でも、繋がるだけでまだ不調。なんなんだろ、これ・・・
で、止めに四巻の原稿作業が入っててんやわんや(死語?)でした。
とまぁ、いろいろありまして更新止まってました。ごめんなさい。
これからはまた定期的に更新続けられると思いますのだ、よろしくお願いします。
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