最弱で最強な人形使いの異世界譚

大樹寺(だいじゅうじ) ひばごん

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三二七話

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 どうやら、タイトルからするとこの施設の仕様書のようだった。
 “エリア1~10 及び 第一防衛ポイント”と書かれていることから、今までの経験を踏まえて考えるに、おそらく迷路部分が“エリア”に該当し、巨大ゴーレムが置かれていた大広間が“第一防衛ポイント”に該当するのだろうと予想する。

 迷路も丁度10で一区切りされていたし、その後に巨大ゴーレム大広間があったわけだしな。
 となると、背表紙に書かれていた“1~10・1”の“・1”の部分は防衛ポイントの番号を表していると思われる。

 とはいえ、表紙だけで何か分かるでもなく、セレスがぺらりと次のページを捲る。

「これは……絵? もしくは落書きかな?」

 次のページを見て、マレアがそう口にした。
 マレアがそう思う気持ちも理解出来なくはない。
 そこには、ページ一杯に直線や折れ線、他には四角や三角、その他の多角形に円などなど……
 そうした線や図形を無数に用いて描いた、見ようによっては確かに絵の様に見える何かが描かれていたからだ。

 また、そこに書かれていたのは線や図形だけではなく、文字……というか、記号の様なものも一緒に書かれていた。
 意味がある文字ではないようで翻訳は出来ていないのだが、敢えて例えるとするなら、イ-Aとかロ-Bとかそんな感じだった。

 これだけ手間を掛けて描いたものが、ただの絵や落書き、というわけも当然なく、そこにはある種の法則性のようなものも見て取れた。
 そして、これを見ていて、ふと、何か俺の中でピンと来るものがあった。

「これ、多分、この施設の配線図、もしくはシステム系統図的な何かだな……」
「えっ? スグミ、もしかしてこれが何か分かるの?」

 セレスの頭越しに、後ろからファイルを覗き込んでいた俺に、セレスが驚いた様子で見上げながらそう聞いてきた。

「分かる……わけじゃないが、何となくな。
 そもそも、タイトルに“動力伝達路”とも書かれていたし、おそらく間違いないと思う」

 とはいえ、この図が何を意味しているかはまるで分からないままである。
 図形、記号の意味。それらが分からなくては読み解きようもない。

 一見、電気配線図や電子回路図の様な雰囲気に非常に似ているんだがな……
 しかし、そうしたものとは、まったく異なる原則によって書かれているために、図自体は似ても似つかないものとなっていた。
 似ているのは本当に雰囲気だけだ。
 
 まずは、この図の読み方が分からんことには……あ、もしかして?
 
「少しいいか?」

 俺はファイル前を陣取っていたセレスをやんわり押し退け、場所を変わる。

「何か思いついたの?」

 それに抵抗するでもなく、セレスが素直に場所を譲りながら俺へとそう聞いてきた。

「思いついた、というよりは少し確認したことがあってな……」
 そう答えつつ、ファイルを手に取った。

「こういうのは大体後ろの方に……」

 で、ファイルを後ろから捲ると……

「ああ、あったあった。逆引き一覧」

 そこには、細々と書かれた記号や図形がびっしりと書き綴られているページがあった。
 こういう仕様書には、使用している装置や機器の詳細を調べるための逆引きがついていることがままあった。
 こういうのがあると、後で修理や改造をする時に調べる作業が格段に楽になるからな。
 この施設を作った人達も同じような考えでいてくれて助かる限りだ。

「セレス。もしかしたら、この施設を復旧させることが出来るかもしれないぞ?」
「えっ!? うそっ!? ホントっ!?」

 逆引きが出来るということは、図面に書かれた図形や記号の意味が分かるということだ。
 意味が分かれば、図面を追うことが出来るようになる。

 もしこの配線図が表題通り動力ラインを記したものだとするなら、そのラインを辿れば現在停止しているその理由だって分かるかもしれない。
 そして、停止の原因が分かれば、場合によっては再稼働も不可能ではないはずだ。

 というようなことを、二人に説明する。

 のだが、こうした図面にあまり触れたことがないのか、二人揃ってあまり理解していない様なので、ものは試しに、記されている記号の中から一つを調べてみることにした。 
 
「例えば……そうだな……1ページ目にあったこの記号だが……
 えっと……どれだ……」

 俺は文字は読めるが、その文字の並び、例えばあいうえおやABCといった順番は分かっていないので、一覧の中から手当たり次第に探していくことに。

「違う違う、そこにはないって。これは“ナァ”だからもっと前」

 で、どうやら見当違いの場所を探していたようで、そんな俺にマレアがそう指摘する。
 なので、ついでに探してもらうことに。

「あったあった。で……」

 見つけた記号の右横を目で追うと、“1481”という数字が書かれていたので、1481ページを開くことに。
 おそらく、そこにこの記号の詳しい説明が書かれているはずだ。
 そうして開いたページに書かれていたのが……

「“虚数境界実体化術式”?」

 そのページに書かれていた文言を、セレスが読み上げた。

「……虚数ってなにかしら?」

 で、読み上げてから首をかしげる。
 へぇ~、セレスでも知らないことがあるのかと、少し驚いた。

「俺も専門家じゃないから詳しくは説明出来ないが、概念上にしか存在しない数字、みたいなものだと思えば間違いじゃないはずだ」
「概念にしか存在しない数?」
「例えば……二乗してマイナスになる数、とかだな」
「そんな数字存在するわけないじゃない」
「だから言っただろ? 実数としては存在していなくても、今みたいに“概念”の上では存在してる数字。それが虚数だな」
「……なるほど?」

 分かったような、分かっていないような……そんな生返事がセレスから返って来た。
 まぁ、かくいう俺とて、いまいち理解はしていないんだがな。
 虚数なんて高校の数学で少し教わった覚えがある程度だ。

 ちなみに、通っていた高校、大学は共に工業系、しかも大学はシステム系なので、そっち方面はあまり詳しくはないのだ。

「でも虚数を実体化させるってどういうことかしら?」
「さぁな? でもセレスならこの図面? コード? みたいなの見れば分かるんじゃないのか?」

 なんて言うセレスに、俺は開かれていたページにびっしり書かれた文字らしき物の羅列を指さしてそう尋ねた。
 生憎と意味のある単語の羅列ではならしく、俺には読解不能である。
 術式が云々と書かれていたので、多分、魔術に関する何かが書かれているページだと思うのだが……

「いいえまったく……
 私たちが使っている術式とはまるで別物ね。何が書かれているのかちっとも分からないわ」

 セレスの説明によれば、どうやら文字は同じものを使っているようなのだが、魔術の基本的なフォーマットが全然違うらしく、まったく読めないらしい。
 詳しく聞くと、なんというか、同じアルファベットを使っていても、アメリカとロシアでは読み方が違うし単語も違う、みたいな感じのようだ。
 他には、日本で使う漢字と、中国で使う漢字の読みと意味が違う、とかだな。

 この術式の内容を理解するには、大量のサンプルを集めて時間をかけて解読する他ないみたいだ。
 とにかく、現状ではよく分からないということでさっさと次の記号を調べることに。
 今知りたいのは、術式関係よりも動力周りだからな。

 ちなみに、ページを捲っていて気が付いたのだが、ファイルそのものもそうだったが、中の紙もどうやら俺達が知っている普通の“紙”ではないようだった。
 妙な光沢があるうえ、やはり表面がつるりとしていて、ビニールやポリを感じさせる質感をしていた。
 しかし、材質自体はかなり丈夫そうだったので、一度、破れるかどうか試そうとしてたらセレスにガチで怒られてしまった……

 中学生くらいの女の子にガチで説教される日がくるとは思わなんだ……

 で、そうして記号を次々と調べているうちに、ようやくそれっぽいものを見つけることが出来た。

「主動力炉……これだな。えっと詳細は……別冊記載? 掲載先は……マレア、141~150のファイル取ってもらえるか? ああ、あと121~130のファイルも頼むわ」
「あいあ~い」

 マレアに頼みファイルを取ってもらい、礼を言う。
 そして、手渡されたファイルを開き、逆引きから該当ページを開き最初のファイルの横に並べた。

「えっと……これがこっちに伸びってるってことは……」

 そんな感じてページを行ったり来たりしながら調べること暫し。
 ようやく、何となくこの古代遺跡の全容が見えて来た。

「どうやらこの遺跡だが、本来なら遺跡全体がここや、最後の大広間の様な感じで光ってるのがデフォっぽいな。
 それが、どういう理由かはまだ分からないが、各所の術式を起動させる為の動力が供給されなくなったことで停止してしまっている……みたいだ」

 分かってしまえば簡単なもので、この遺跡のあらゆるところに何かしらの魔術式が組み込まれており、そこにメインとなる動力炉ジェネレーターから動力エネルギー回路サーキットを通じて供給しているようなのだ。

 つまり、本来なら施設内のあらゆる場所で何かしらの魔術が常に発動しており、セレスの言うところの“魔力が魔術に変換される際に起こる発光現象”である魔力光が発生していた、ということだ。

 それが止まっているということは……

「考えられる原因としては、主動力炉の故障、もしくは伝達路の破損といったところかしら?」
「だろうな」

 俺も、セレスの考えに同意する。
 簡単にいってしまえば、各所に施されている術式を電化製品と例えるなら、発電所から電気が届いてないから動かない、みたいな状態にあるということだ。
 ただし、その原因が発電所が壊れたからなのか、それとも家のブレーカーが落ちただけなのか、それとも電線が経年劣化で破損したのか……
 今のところ、その原因は不明である。

「でもでも、仮にそうだとしてもここが明るかったり、あの巨大ガードナーが動いていたりしたのは何でなのかな? かな?」

 確かに、マレアの疑問もその通りだと思う。
 動力路が壊れているなら、ここも暗くなければいけないし、あの巨大ゴーレムだって他のゴーレム同様止まっていなければおかしな話だ。
 が……

「どうやらサブの動力がいくつかあるみたいなんだよ。
 俺が戦ったあの巨大ゴーレム……ガードナーも、最終防衛装置ということで、主動力とは別に、個別の補助動力を持っているみたいだな。
 で、ここも同じってわけだ。
 設置されている機器は主動力に繋がっているみたいだが、それ以外は補助動力にも繋がっている。
 ただ、どちらも常日頃から補助動力を使っているというより、非常時に補助動力に切り替わるように設定されている、といった感じだがな」

 要は保険として補助に繋がっているということだ。

「つまり、停止の原因は主動力炉?
 だとすれば、主動力炉を修理すれば、この遺跡自体も復旧する可能性がある……ということね?」

 と、セレスがいつになくわくわくした様子で言葉を放つ。

「可能性としてはな」

 他に何か原因があるかもだが、補助動力が現役で動いているところを見るとエネルギーの供給回路に異常があるとも考えにくい。
 となれば、主動力炉さえ修復すれば遺跡全体が再稼働する可能性は高いのではないだろうか?

 そうなれば、今は沈黙している機器も稼働し、もしかしたら更なる情報を入手出きるかもしれない。

 ということで、善は急げではないが、俺達はこの先にあると思しき主動力炉へと向かい移動を開始するのだった。
 
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