最弱で最強な人形使いの異世界譚

大樹寺(だいじゅうじ) ひばごん

文字の大きさ
249 / 353

二四九話

しおりを挟む

「ねぇ、スグミ」

 完成した風呂を観察したい、とセレスが言うので浴場を見て回っていると、お湯を吐くライオン像の前で足を止め、それを凝視しながら無感情な声で俺を呼ぶ。

「……はい、何でしょうか?」

 その声色に、戦々恐々しながらセレスへと歩み寄る俺氏。

「この水は何処から来ているの? 特に水を引いている設備は見当たらないのだけれど? て、いうか、この像って壁一枚裏は外よね? 配水ってどうなっているのよ?」
「……さ、さぁ?」

 ピキっ

「なら、お湯は? 何処で水を加熱しているの? 設備は? 燃料は?」
「…………さ、さぁ?」

 ピキっ ピキっ

「……排水はどうなっているのかしら? 浴槽から溢れたお湯が排水溝に消えて行っているようだれけど、これ、何処に繋がっているの?」  
「………………さ、さぁ?」

 ピキっ ピキっ ピキっ

 俺の返事を聞く度に、セレスの額に一つ、また一つと青筋が浮かび上がり、三つ目が浮かんだところで、もう我慢の限界だとばかりにセレスがブチ切れた。

「さぁ? じゃないでしょうがっ! さぁ? じゃっ!! なんなのっ! この道理も条理も通らない空間はぁぁぁぁぁっ!」

 んで、俺の胸倉むなぐらを掴むや、激しく前後に揺さぶり出したのだった。
 つい最近、似たことがあったような……? デジャブ?
 とはいえ、所詮は十代前半の少女の力。いくらモヤシな俺でも、この程度では流石にどうこうなることはない。
 
「ああっ!! もうっ、何なのよっ!
 素材を入れただけで製品が出て来る箱とかっ! 置いただけで水が汲める井戸とかっ!
 百歩譲って、いえ、千歩譲って箱と井戸はもういいわ。箱は秘宝具の類だと思えばギリ納得は出来るし、井戸もこの地盤の下に、たまたま水脈が通っていた可能性も否定は出来ないから、ギリっギリっ許せるわっ!
 でも、ここはどう考えても物理的におかしいでしょっ!」

 にしても、まさかここでセレスが爆発するとはな……
 クラフトボックスにしろ井戸にしろ、なんだかんだ言いながら納得……はしてはいなかったが、彼女の中でそれなりに折り合いがついていたと思っていたのだが……
 内心では相当ストレスが溜まっていたみたいだな。
 今までの連中なら、不思議な道具、の一言で片付いていたのだが、学者ともなると知識があるだけに無視出来ないのかもしれない……
 
 クラフトボックスに井戸、そして風呂。
 はっはっはっ、仏の顔も三度までってか?

「いや……ホント、そんなこと言われてもなぁ……出来るから出来るとしか……」
「貴方が作ったものでしょう! 責任を持って説明しなさいよっ!」

 そう叫ぶセレスの手に、更に力がこもりブンブンが加速する。
 そんな無茶苦茶な……
 いや、その無茶苦茶なのことをしているのが俺だという認識はあるが、詳しいことは『アンリミ』を作った運営にでも聞いてくれとしか言えんしなぁ……
 しかし、その頼みの運営も、今となっては問い合わせる手段もなし、なのである。

 試しに、セレスにブンブンされながら、オプション画面にある問い合わせ機能を使ってみるが……うん、思った通りエラー表示が出たわ。 
 やっぱ無理だったか。

「ねぇ、セっちゃんセっちゃん?
 私、魔法とか詳しくないんだけど、おにいさんがしていることってそんなに凄いことなの?
 ほら? 御伽噺とかだと、困っている人に魔法使いのおばあさんが何処からともなく食べ物を出したりする、なんて場面あるじゃん? 他にも、リヨンを馬車に変えたりとかさ?」
 
 そんな、俺をブンブン丸していたセレスに、ミラちゃんが横からそう問いかけた。
 確か、ミラちゃんの言うリヨンとは、リンゴに似たこの世界の果実だったはずだ。
 カボチャを馬車に……みたいな、シンデレラチックな御伽噺がこの世界にもあるのだろうか?
 なんて、ブンブンされながら、そんなどうでもいいことが頭を過る。

「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……
 まぁ、魔法なら可能でしょうね、魔法なら」

 ミラちゃんからの問いに答える為か、それとも単純に力尽きたのか、セレスが息も絶え絶えといった様子で、ようやく俺から手を放してくれた。

「だったら……」

 そう言いかけるミラちゃんを、ちょっと待てとセレスは手で遮る。
 そして、すぅーはぁーすぅーはぁーと、数度深呼吸をして息を整えてから言葉を続けた。

「ふぅー、ミラ、まず最初に断っておくけど、この世界に魔法なんてものは存在しないのよ」
「えっ? でも、自由騎士さん達の中には、魔法を使う人とかいるよね? お城の中にも、そういう人達が沢山働いてるって聞いたことあるよ?」
「そこの認識が間違っているのよ。
 まず、魔法とはありとあらゆることを可能とする奇跡の力のこと。例えば、死人を蘇らせたり、何もない無から有を生み出したり、ある物をまったく別の物に変えてしまったり、とかね。
 魔法とは、およそ、人の身で在りながら持てる力ではないの。強いて言うなら、神様の力ね。
 まぁ、私は神様なんて信じてはいないけど……
 で、ミラが言っているのは単純に魔術士のこと。
 魔術とは、魔力を対価に起こす現象よ。軌跡でも何でもないわ」

 セレスの話しを聞くに、どうやらこの世界では魔法、そして魔術というのは明確に区別されるもののようだな。

「それで、スグミが振るっている力っていうのが、その奇跡に限りなく近い何か、なわけ。
 少なくとも、魔術でどうこう出来るものではないのは確かね。魔術は世界が持つ法則には絶対に逆らえないから。
 でも、スグミはその絶対に破れないはずの法則を、笑いながら蹴飛ばしているのよ」

 セレスはそう言うと、視線を俺へと巡らせる。
 そして、次第に理性の光が失われて行き……

「カイボウ……」
「だから、させねぇからな?」

 久しぶりに聞いたは、そのセリフ。

 結局、セレスを納得させられる説明など出来るはずもなく、その後も、一人ぶつぶつとあーでもないこーでもないと呟くセレスを連れ歩きながら、屋敷の改築を続けることに。
 
 んで風呂と同じ要領で、屋敷の一部をトイレとして改修した。
 このトイレもまた、建築コマンドからの制作である。一応、男女共用の物を二ヶ所に設置した。
 一ヶ所だけだと、混み合った時が大変だからな。

 ただ……
 トイレもまた謎技術による水洗式で、風呂や井戸同様、これらの水が何処から来ているのか、そしてまた、流した水や汚物が何処へ消えているのかは、まったくの謎である……

 これにセレスが食いつかないはずもなく……

 即、セレスからの尋問第二ラウンドが開始することになったのたが、答えられることが増えるわけでもなく、ただただ俺が詰問され理不尽だと責めらるだけ、という不毛な時間を過ごすのであった。

 風呂とトイレを設置したことで、これにて屋敷の一応の生活基盤が整ったことになる。
 中央棟二階以上の部屋、そして左右の棟が手付かずのままではあるが、一応、これにて屋敷の改修作業は終了ということにした。
 現状、この屋敷に住むのは俺、ミラちゃん、イースさんの三人だからな。
 生活する分には、中央棟の一階部分だけでも十分の広さがある。他の部分は、必要になったら手を加えて行く、という感じでいいだろう。

 当面、これ以上手を加える必要はないだろうということで、少し早いが今日はこれで上がることに。
 屋敷での生活における懸念事項の一つであったトイレ問題が解決したことで、ミラちゃんがまた屋敷で一泊して行く、とかそんなことを言い出すのではないかと思っていたが、特にそういうこともなく、俺達はそのまま帰路についた。

「じゃあねぇ~」
「……ええ、さようなら」
「ばいば~いっ!」

 騒ぎ疲れたのか、疲労困憊といった様子のセレスとはいつものように街門でお別れることに。
 まぁ、その原因が俺なんだがなっ!

 とはいえ、セレスを気づかって使える能力を使わないようにする、というのも何か違う気がするので、この力は今後も普通に使って行くつもりでいた。

 別に、調べるのを止めたりするつもりはないので、今後は何か気になることがあるなら、セレス自身でその真理に辿り着いて欲しいものである。
 俺も気になるっちゃ、気になるしな。何か分かれば是非俺にも教えて欲しいところだ。

 フラフラと、足取りが覚束ないセレスだが、彼女はこのまま王城へと戻り、そのまままた仕事らしい。
 学部長ともなると、意外とハードスケジュールらしい。
 ちなみに、セレスは王城内にある社員宿舎のようなところで生活しているとのことだった。
 一応、広くはないが個室であり、洗濯や食事は専任のスタッフが行ってくれるということで、生活環境はそれなりに充実しているのだと、そうセレスが話していたことがある。

「それじゃ、私達も帰りましょう!」

 夕方、というにはやや早い時間ではあったが、街中を行き交う人影は多い。
 その中に、セレスが混ざり消えるまで見送ると、俺達も宿屋へと帰ることにした。

 ♢♢♢ ♢♢♢ ♢♢♢ ♢♢♢

「本当に、宜しいのでしょうか……?」
「ええ。というか、ここで断られると、また別の方を探さないといけなくなるので、俺としては引き受けてくれた方が楽なんですよね」
「……そう、ですか……分かりました。そういうことでしたら、娘共々、お世話にならせて頂きます」
「やったぁー! これであのすんごいお屋敷に住めるっ!」

 夕食時。
 一応、屋敷の補修が完了した、ということで、今まで保留となっていた家政婦の件を改めてイースさんに確認したところ、ようやくの了承を得ることが出来た。
 ただ、イースさん自身は半ば断るつもりだったようだが、ミラちゃんがあまりにも乗り気だったため、それに押される形での了承となったようだ。

 ミラちゃんが俺の手伝いに加わってからというもの、毎晩、屋敷での出来事を話していたみたいだからな……
 イースさんが根負けした、という感じだろうか。

 まぁ、理由はどうあれ、これで家政婦の問題は解決だな。
 自由騎士組合の組合長であるジュリエットにでも相談すれば、すぐにでも適した人材を紹介してくれるだろうけど、雇うなら少しでも気心が知れた相手の方が気が楽ではあるからな。

 とはいえだ。
 じゃあ、明日から早速引っ越しだ、とはならないようで、その前に色々と準備が必要なのだとイースさんが話してくれた。
 明日からは、まずはそれらの各種手続きを進めていくことになるらしい。
 具体的には、役所に宿屋を廃業する申請や、土地の利用に関する手続きなどなど。色々とあるようだ。

 後学のためにも、ミラちゃんも連れて行くとのことなので、明日の作業ではミラちゃんが不在となる。
 屋敷の補修が完了したとはいえ、本題であるマキナバハムートを修理するための工房造りはまだまったくの手付かず状態だからな。
 俺個人としては、まだまだやることは大きく残っているのだ。

 とはいえ、じゃあミラちゃんの手伝いが必要かというと……まぁ、そこまでではないんだが……

 なんにしろ。
 ミラちゃん本人としては、間違いなく難しい話しになるであろうことは確定しているため、凄く不満そうな顔をしていたがな。
 まぁ、これも社会勉強だと思って諦めることだな。

 ♢♢♢ ♢♢♢ ♢♢♢ ♢♢♢

 ピコピコ ビコビコ ピコピコ

 食後、自室にてクラフトボックスを使い、今後必要になりそうな物品の制作をしていた時に、共振リングにコールが掛かって来た。
 現在、共振リングを渡しているのは三名。
 内訳はセリカ、イースさん、そしてセレスの三人だ。

 セリカとイースさんは以前から渡していたが、セレスは俺の作業に同行するようになってから連絡用にと渡していた。
 イースさんは同じ宿屋内いるので、わざわざ共振リングで連絡を入れて来るとは思えない。
 となれば、通信の相手はセリカかセレスということになる。
 で、コールしている登録先を確認すると……セリカからだった。

 なんだ?

 思いがけない相手に、一瞬思考がフリーズする。
 コールがあるとすれば、最近は付き合いの多いセレスからだろうと予想していたのたが、セリカからとはやや意外だ。
 ベルへモスの一件以降、セリカとは特にこれといった接点も無かったので全然会っていなかったからな。
 何か急用かだろうか?

 なんて考えていても仕方ないので、さっさとコールに出る。

「ほいほい、俺だよ俺。こんな時間に時間にどうしたんだ?」
『……夜分に申し訳ない。私だ。ラルグス・フューズだ』
「…………」

 しかし、一拍の間を置いてから聞こえて来たのはセリカの声ではなく、渋いバリトンボイスだった。

 ん? 今なんて言った? ラルグス? ラルグスっていうと、セリカの父ちゃんのあのラルグスさん?
 でも、なんでラルグス? ラルグスなんで?

『オホン。本日、学術庁神秘学研究会学部長マクレーン殿から、ベルへモスの解体場に関する案件について話を聞いたのでな。
 その真意の確認も兼ねて、こうして連絡を入れさせてもらったという次第だ。
 迷惑ではなかっただろうか?』 
「あ、ああ……いえ、大丈夫ですよ。
 ただ、セリカに渡していたリングからの通信だったので、てっきりセリカが出るものだとばかり……まさか、ラルグスさんが出るとは思わず驚いてしまって」

 セリカが出ると思ったから、あんな軽い感じで出たのに、まさかラルグスさんが出るとは……

『なるほど……理解した。
 こちらとしては、マクレーン殿から話を聞いた時にすぐに確認をしようかとも思ったのたが、その時は生憎と他に仕事が立て込んでいてな。
 こうして、帰宅後にアンジェリカからこの指輪を借りて連絡をさせてもらった、という次第だ』

 なるほど。ラルグスさんがセリカのリングで通信をして来たのはそういう理由があったからか。

「ということは、今、近くにセリカが?」
『いや。アンジェリカは今、庭で銀狼族の子を接待している』

 接待……つまり遊んでいるってことっスね。
 というわけで、俺はラルグスさんからサシで色々と聞かれることになった。

 主な内容は、解体工場の建設が本当に可能なのか? という点について。
 こらについては、出来る、と簡潔に答えた。
 で、次いでラルグスさんから重点的に確認されたのが、建設に掛かる期間や費用などについてだった。
 特に、費用に関しては事細かに聞かれた。
 とはいえ、建設費なんて周囲にある木材を自由に使っていいなら、資材費は実質タダも同然である。
 しかも、俺の一人作業なので、唯一掛かる費用といえば俺の人件費くらいなものだ。
 建設期間も、解体工場に専念すれば多分一日で済む。
 というようなことを答えた。
 とまぁ、そんな感じで、ラルグスさんとはその後、結構な時間を費やし今後について色々と話し合うことになった。
 話しがまとまり、通話が終了したのはすっかり深夜になってからのことだった。
 
 
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

なぜ、私に関係あるのかしら?

シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」 彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。 そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。 「…レオンハルト・トレヴァントだ」 非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。 そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。 「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」 この判断によって、どうなるかなども考えずに… ※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。 ※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、 ※ 画像はAIにて作成しております

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双

四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。 「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。 教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。 友達もなく、未来への希望もない。 そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。 突如として芽生えた“成長システム”。 努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。 筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。 昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。 「なんであいつが……?」 「昨日まで笑いものだったはずだろ!」 周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。 陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。 だが、これはただのサクセスストーリーではない。 嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。 陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。 「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」 かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。 最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。 物語は、まだ始まったばかりだ。

ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた

ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。 今の所、170話近くあります。 (修正していないものは1600です)

処理中です...