154 / 353
一五四話
しおりを挟む
「そうだな……まずは呼び出した理由から話すとしようか」
「ヨロたん」
「こちらの要件としては、まず報酬の支払いだ」
「報酬?」
「もう忘れたのか? お前が捕まえた賊がいただろ?」
「…………ああっ! あいつらね、思い出した思い出した」
俺が初めてこの世界へとやって来たその日に、ソアラを襲っていた奴らだ。
翌日には全員とっちめて、後日セリカ達騎士団に押し付けたんだったか。
そういえば、賊を生け捕りにしたら賞金が出るとか出ないとか、そんな話をしていたな。
「まず、生き残りが犯罪奴隷として競売に掛けられ、全員無事落札された。
お前にはその売り上げの二割が譲渡される」
二割、と言われても相場なんて知らないから、ふぅ~ん、としか言いようがないな。
って、あれ? 待てよ? 確か捕まえた賊って……
「なぁ? 確か捕まえた賊はみんな獄中で殺されたんじゃなかったか?」
「アグリスタ駐屯騎士団に預けていた分に関しては、な。
セリカはそれとは別に、独自に事情聴取をするために数名を独自に管理していたんだ。
それも聞きたい事も聞いたことで用済みとなり、売りに出したというわけだな」
ああ。そういえばそんな事言って、何人か連れて行ってたっけ。
尋問で何をされたかは知らないが、用済みになったら売り飛ばされて小銭に変えられるって、奴らも何とも世知辛い人生だったな。
まぁ、そこに至る理由を考えれば、同情の余地なんてないんだけど。
それに、別に連れて行かれたグループの奴らは皆殺しになっていたわけだし、むしろ運が良かったと思うべきだろうな。
「プラス、死体の中には生死不問の賞金首が数名いたので、その合算がお前へ支払う報酬となる。合計は325万ディルグだ」
「へぇ~、そこそこな額にはなったんだな」
「そこそこ、か。確かにお前から見たらそうかもしれんが、一般市民から見たらこれはかなりの額だからな?」
確かに、日本円に無理やり換算すれば約五〇〇万円くらいだもんな……そう考えると、結構な額か……
「詳しい内訳が知りたければ明細も出すが?」
「いや、いいや。族が一匹何ディルグになった、とか別に興味もないからな」
「支払いはどうする? 満額現金支給となると、少し待ってもらうことになるが?」
「口座に振り込んでおいてくれ」
「分かった。というか、そう言うだろうと思って既に振り込んである。後で確認しておいてくれ」
「了解」
と、いった感じで、金銭の授受に関しては簡単にサクサクと話が進んで行った。
「で、次がまぁ、お前が聞きたい話しだが……」
そうブルックは切り出してから、何故こんな事態になっているかについて話してくれた。
内容を簡単にまとめると、俺が思った通りセリカ達のことが表に出ない様にする為の工作の一環であるらしい。
それと、敵……つまり、エルフを誘拐している組織、またその協力者に対しての攪乱工作も兼ねているのだとか。
まぁ、簡単な話、表向きには捕らわれたことになっているはずのバハルが、実際は死んでいることを知っている奴は基本怪しい、とこういうわけだな。
子供だましもいいところだが、やらんよりはマシだろうからな。とはブルックの談である。
また、バハルの邸宅からは、バハル以外にもエルフの誘拐、売買に関与したと思しき貴族とのやり取りを記した手紙が数点見つかっており、今回の一件でそちら界隈の奴らはそうとうザワついているんじゃないか、とも言っていた。
とはいえ、手紙一つを証拠にしょっ引くことも出来ない為、暫くは該当貴族の身辺調査を徹底的に行うことになるだろう、とのことだった。
要は、手紙一つを突き付けたところで、知らぬ存ぜぬを通されたら手も足も出せないので、ぐうの音も出ない程の物的証拠を掴む必要がある、ってことだな。
これは、またセリカ達が忙しくなりそうだな、と他人事のように思う。まぁ、実際他人事だしな。
「で、これが一番重要なんだが……やはり娯楽は必要だろう」
「……なんだと?」
勿体ぶったように言葉止め、そしてブルックから吐き出された言葉に我が耳を疑った。
何? 娯楽?
「ここアグリスタは、王国の外れにある小さな街だ。エルフや国外との貿易で人通りこそ多いが、所詮は通り過ぎるだけの街だ。
となれば、娯楽の数も質もそう良くはない。
そんな中、降って湧いた悪徳貴族の懲悪話。これに、住人達が食いつかないわけがない。
そしていつの世も、人々が求めるのは恋愛譚か英雄譚と相場は決まっている。
となれば……な?」
「いやいやっ! な? じゃねぇーよ! な? じゃっ!
つまり何か? 最近面白いことが無かったから、話を盛って面白おかしく広めましたってことかよ!」
「はっはっはっ! まぁ、簡単に言えばな。
お陰で街じゃ大人気だぞ? 今じゃ場末の酒場にだってお前のことを謳う吟遊詩人が居るくらいだからな。
流れの旅人、義憤に駆られ正義の刃で悪を討つ~、ってな」
そりゃ、越後のちりめん問屋の御隠居が、地方地方で悪代官を懲らしめる話は長いこと人気を誇っているが、自分がその当事者になるのは別の話しだ。
ちなみに、ちりめん問屋との“ちりめん”とは“縮緬”と書き、反物なのど布地のことを指している。
決してちりめじゃこのことではない。俺はずっと、ちめりんじゃこ問屋のことだと思っていたがな。
なので、あのご隠居を今風にいうなら“布地ブローカーの元社長”という感じになる。
「やめて……恥ずか死してしまいます……」
一応、アシス君から聞いた話では、俺の容姿についてはまったく触れられていなかったので、街で俺を見て「あいつがスグミだっ!」みたいなことにはならないようだが、それにしたって恥ずかしいものは恥ずかしい。
容姿についてノータッチなのは、俺への配慮だと思いたい……
「安心しろ、人はそんなことでは死なんさ」
「他人事だと思いやがって……」
「まぁ、そう言うな。それに悪い話しばかりでもないぞ?」
「悪い話しでしかないと思うんだが?」
「まぁ、聞け」
そう言うと、ブルックの表情から笑みが消え、真剣な眼差しが俺へと向けられた。
「……真面目な話し、今回の一件で間違いなくお前は連中に目を付けられただろうな」
ブルックが言う“連中”が何を指すのか、敢えて言及はしまい。
「だが、こうしてお前がギュンターを討ったことを大々的に公表すれば、群がる羽虫の数を押さえることくらいは出来るだろうよ。
ギュンターの名は、この国じゃ子どもだって知ってる大悪党の代名詞だ。
そいつを討ったお前さんに、敢えて挑もうというバカもそうはいないだろうからな。
まぁ、お前がチンピラごときにどうこうなるとは思わんが、数が多ければ辟易もする。
そういう意味じゃ、保険の一つくらいはあってもいいだろ?」
売名行為、とは少し違うが、敢えて名を知らしめることで自身の身を守る……ということか。
これも、ブルックなりの俺への配慮なのかもしれないな。
「……分かったよ。そういうことにしておく」
「ああ、そうしておけ。
それに、だ。自由騎士をやっていくなら箔の一枚や二枚は付けておいて損はないぞ」
「というと?」
「お前だって、アグリスタに永住するわけじゃないだろ? 俺としては、お前ほどの男が住み着いてくれると言うなら、大助かりなんだがな」
「そりゃ……まぁな」
今後、ダンジョンの調査をメインに活動すると考えると、一度この街を出たら、むしろ戻って来ることの方が稀になってしまうだろう。
ブルックに会いに来たのだって、ノマドさんが言っていた遺跡を調査しているという国家機関に、渡りをつけてもらうのが目的なわけだし。
「いくら銀級証を持っていたとしても、新しい街に行けばそこじゃ新参者だ。
ナメられもすれば、侮られもする。
だが、こうした語り話の一つもあれば、有象無象の輩を黙らせることが出来る上、良い仕事も取りやすくなるというものだ。
まぁ、俺は自由騎士として活動した期間は短いが、こうした箔が身を助けることもあるっつーことだ」
なんだかんだ言いながら、こうして俺のことを考えてくれている辺り、ブルックという男は実に良い奴なんだよな。
ブルックは昔、一部隊の隊長を張っていたらしいが、きっと部下からも慕われていた上司だったのではないかと、ふとそんなことを思うのだった。
「ヨロたん」
「こちらの要件としては、まず報酬の支払いだ」
「報酬?」
「もう忘れたのか? お前が捕まえた賊がいただろ?」
「…………ああっ! あいつらね、思い出した思い出した」
俺が初めてこの世界へとやって来たその日に、ソアラを襲っていた奴らだ。
翌日には全員とっちめて、後日セリカ達騎士団に押し付けたんだったか。
そういえば、賊を生け捕りにしたら賞金が出るとか出ないとか、そんな話をしていたな。
「まず、生き残りが犯罪奴隷として競売に掛けられ、全員無事落札された。
お前にはその売り上げの二割が譲渡される」
二割、と言われても相場なんて知らないから、ふぅ~ん、としか言いようがないな。
って、あれ? 待てよ? 確か捕まえた賊って……
「なぁ? 確か捕まえた賊はみんな獄中で殺されたんじゃなかったか?」
「アグリスタ駐屯騎士団に預けていた分に関しては、な。
セリカはそれとは別に、独自に事情聴取をするために数名を独自に管理していたんだ。
それも聞きたい事も聞いたことで用済みとなり、売りに出したというわけだな」
ああ。そういえばそんな事言って、何人か連れて行ってたっけ。
尋問で何をされたかは知らないが、用済みになったら売り飛ばされて小銭に変えられるって、奴らも何とも世知辛い人生だったな。
まぁ、そこに至る理由を考えれば、同情の余地なんてないんだけど。
それに、別に連れて行かれたグループの奴らは皆殺しになっていたわけだし、むしろ運が良かったと思うべきだろうな。
「プラス、死体の中には生死不問の賞金首が数名いたので、その合算がお前へ支払う報酬となる。合計は325万ディルグだ」
「へぇ~、そこそこな額にはなったんだな」
「そこそこ、か。確かにお前から見たらそうかもしれんが、一般市民から見たらこれはかなりの額だからな?」
確かに、日本円に無理やり換算すれば約五〇〇万円くらいだもんな……そう考えると、結構な額か……
「詳しい内訳が知りたければ明細も出すが?」
「いや、いいや。族が一匹何ディルグになった、とか別に興味もないからな」
「支払いはどうする? 満額現金支給となると、少し待ってもらうことになるが?」
「口座に振り込んでおいてくれ」
「分かった。というか、そう言うだろうと思って既に振り込んである。後で確認しておいてくれ」
「了解」
と、いった感じで、金銭の授受に関しては簡単にサクサクと話が進んで行った。
「で、次がまぁ、お前が聞きたい話しだが……」
そうブルックは切り出してから、何故こんな事態になっているかについて話してくれた。
内容を簡単にまとめると、俺が思った通りセリカ達のことが表に出ない様にする為の工作の一環であるらしい。
それと、敵……つまり、エルフを誘拐している組織、またその協力者に対しての攪乱工作も兼ねているのだとか。
まぁ、簡単な話、表向きには捕らわれたことになっているはずのバハルが、実際は死んでいることを知っている奴は基本怪しい、とこういうわけだな。
子供だましもいいところだが、やらんよりはマシだろうからな。とはブルックの談である。
また、バハルの邸宅からは、バハル以外にもエルフの誘拐、売買に関与したと思しき貴族とのやり取りを記した手紙が数点見つかっており、今回の一件でそちら界隈の奴らはそうとうザワついているんじゃないか、とも言っていた。
とはいえ、手紙一つを証拠にしょっ引くことも出来ない為、暫くは該当貴族の身辺調査を徹底的に行うことになるだろう、とのことだった。
要は、手紙一つを突き付けたところで、知らぬ存ぜぬを通されたら手も足も出せないので、ぐうの音も出ない程の物的証拠を掴む必要がある、ってことだな。
これは、またセリカ達が忙しくなりそうだな、と他人事のように思う。まぁ、実際他人事だしな。
「で、これが一番重要なんだが……やはり娯楽は必要だろう」
「……なんだと?」
勿体ぶったように言葉止め、そしてブルックから吐き出された言葉に我が耳を疑った。
何? 娯楽?
「ここアグリスタは、王国の外れにある小さな街だ。エルフや国外との貿易で人通りこそ多いが、所詮は通り過ぎるだけの街だ。
となれば、娯楽の数も質もそう良くはない。
そんな中、降って湧いた悪徳貴族の懲悪話。これに、住人達が食いつかないわけがない。
そしていつの世も、人々が求めるのは恋愛譚か英雄譚と相場は決まっている。
となれば……な?」
「いやいやっ! な? じゃねぇーよ! な? じゃっ!
つまり何か? 最近面白いことが無かったから、話を盛って面白おかしく広めましたってことかよ!」
「はっはっはっ! まぁ、簡単に言えばな。
お陰で街じゃ大人気だぞ? 今じゃ場末の酒場にだってお前のことを謳う吟遊詩人が居るくらいだからな。
流れの旅人、義憤に駆られ正義の刃で悪を討つ~、ってな」
そりゃ、越後のちりめん問屋の御隠居が、地方地方で悪代官を懲らしめる話は長いこと人気を誇っているが、自分がその当事者になるのは別の話しだ。
ちなみに、ちりめん問屋との“ちりめん”とは“縮緬”と書き、反物なのど布地のことを指している。
決してちりめじゃこのことではない。俺はずっと、ちめりんじゃこ問屋のことだと思っていたがな。
なので、あのご隠居を今風にいうなら“布地ブローカーの元社長”という感じになる。
「やめて……恥ずか死してしまいます……」
一応、アシス君から聞いた話では、俺の容姿についてはまったく触れられていなかったので、街で俺を見て「あいつがスグミだっ!」みたいなことにはならないようだが、それにしたって恥ずかしいものは恥ずかしい。
容姿についてノータッチなのは、俺への配慮だと思いたい……
「安心しろ、人はそんなことでは死なんさ」
「他人事だと思いやがって……」
「まぁ、そう言うな。それに悪い話しばかりでもないぞ?」
「悪い話しでしかないと思うんだが?」
「まぁ、聞け」
そう言うと、ブルックの表情から笑みが消え、真剣な眼差しが俺へと向けられた。
「……真面目な話し、今回の一件で間違いなくお前は連中に目を付けられただろうな」
ブルックが言う“連中”が何を指すのか、敢えて言及はしまい。
「だが、こうしてお前がギュンターを討ったことを大々的に公表すれば、群がる羽虫の数を押さえることくらいは出来るだろうよ。
ギュンターの名は、この国じゃ子どもだって知ってる大悪党の代名詞だ。
そいつを討ったお前さんに、敢えて挑もうというバカもそうはいないだろうからな。
まぁ、お前がチンピラごときにどうこうなるとは思わんが、数が多ければ辟易もする。
そういう意味じゃ、保険の一つくらいはあってもいいだろ?」
売名行為、とは少し違うが、敢えて名を知らしめることで自身の身を守る……ということか。
これも、ブルックなりの俺への配慮なのかもしれないな。
「……分かったよ。そういうことにしておく」
「ああ、そうしておけ。
それに、だ。自由騎士をやっていくなら箔の一枚や二枚は付けておいて損はないぞ」
「というと?」
「お前だって、アグリスタに永住するわけじゃないだろ? 俺としては、お前ほどの男が住み着いてくれると言うなら、大助かりなんだがな」
「そりゃ……まぁな」
今後、ダンジョンの調査をメインに活動すると考えると、一度この街を出たら、むしろ戻って来ることの方が稀になってしまうだろう。
ブルックに会いに来たのだって、ノマドさんが言っていた遺跡を調査しているという国家機関に、渡りをつけてもらうのが目的なわけだし。
「いくら銀級証を持っていたとしても、新しい街に行けばそこじゃ新参者だ。
ナメられもすれば、侮られもする。
だが、こうした語り話の一つもあれば、有象無象の輩を黙らせることが出来る上、良い仕事も取りやすくなるというものだ。
まぁ、俺は自由騎士として活動した期間は短いが、こうした箔が身を助けることもあるっつーことだ」
なんだかんだ言いながら、こうして俺のことを考えてくれている辺り、ブルックという男は実に良い奴なんだよな。
ブルックは昔、一部隊の隊長を張っていたらしいが、きっと部下からも慕われていた上司だったのではないかと、ふとそんなことを思うのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
なぜ、私に関係あるのかしら?
シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」
彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。
そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。
「…レオンハルト・トレヴァントだ」
非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。
そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。
「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」
この判断によって、どうなるかなども考えずに…
※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。
※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、
※ 画像はAIにて作成しております
兄貴のお嫁さんは異世界のセクシー・エルフ! 巨乳の兄嫁にひと目惚れ!!
オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》
ファンタジー
夏休み前、友朗は祖父の屋敷の留守を預かっていた。
その屋敷に兄貴と共に兄嫁が現れた。シェリーと言う名の巨乳の美少女エルフだった。
友朗はシェリーにひと目惚れしたが、もちろん兄嫁だ。好きだと告白する事は出来ない。
兄貴とシェリーが仲良くしているのを見ると友朗は嫉妬心が芽生えた。
そして兄貴が事故に遭い、両足を骨折し入院してしまった。
当分の間、友朗はセクシー・エルフのシェリーとふたりっきりで暮らすことになった。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる