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三話
しおりを挟むほどなくして、人攫い共は三々五々散っていった。どうやら、手分けして探すことにしたらしい。
幸運にも、こちらに向かって来た者はなく、まだ声は聞こえるが、少なくとも視界からは姿を消した。
「どっか行ったみたいだな……」
俺は木の陰から、こっそり人攫い共の様子を確認しつつそう呟いた。
まだ安心は出来ないが、目先の脅威は一先ず去った、といった感じかな。
「はぁっ! はぁっ!」
そんな俺の言葉を聞いたからなのか、唐突に少女が男たちとは反対方向へと向かって地面を這い出した。
もう立つ気力もないらしい。
まぁ、彼女からすれば俺もあいつ等と同種の人間である可能性がある以上、すぐにでも逃げ出したいという気持ちは分からなくはない。
だが……イベントNPCなら、ここは普通助けを求めて来るシーンなのではないだろうか?
少なくとも、今までの救済イベントではそうだった。
っと、今はそれどころじゃなかったな。
「待て待てっ! そんな体で何処に行こうっていうんだよ? 安心しろ……と言っても信用できないかもだが、とにかく俺はあいつらの仲間じゃないし、君の敵でもない。
とにかく、まずはその怪我を治療するのが先だ」
一応、彼女にも【身体解析】を使ってみたところ、彼女のステータスウインドウが黄色になっているの確認していた。
ステータスウインドウの色はHPの残量を示している。
MAXなら綺麗な青色をしており、減るにつれて緑、黄色、そして赤へと変わっていく。
黄色は全体HPが30パーセント未満かつ20パーセント以上の状態であることを示していた。
しかも、黄色でも赤味ががっていたことから、もう赤が近いことが見て取れる。
しかも腕の怪我の所為で、【裂傷・Lv3】と【失血・Lv3】のデバフ付きときた。
【裂傷】は、効果中継続ダメージを受ける状態異常で、深刻度が大きくなるにつれ失うHPが多くなる。
Lv3ともなれば、秒間MAXHPの0.03パーセントのダメージを受け続けることになる。
0.03パーセントと聞くと大したことがないように聞こえるが、これはHPがMAXだったとして、五五分程度でゼロになるダメージだ。
『アンリミ』では、毒などの継続ダメージでもHPがゼロになり、力尽きる。親切に1だけ残るなんてことないのだ。それは【裂傷】でも同じこと。
この場合の“力尽きる”とは、勿論、死亡のことである。
彼女のHPはもう20パーセント程しか残っていない。
つまり、このまま裂傷の治療をせずに放置すれば、一〇分と少しでこの子は死亡する、ということを意味していた。
『アンリミ』の仕様上、【身体解析】のレベルがどんなに高くとも、相手のHPを実数として知ることは出来ないので、彼女の残りHPが如何程なのかは分からない。
故に早急の処置が必要だった。
黄色だからとまだ大丈夫と油断していては、手遅れになる可能性があるのだ。
いくらNPCとはいえ、見殺しにするには流石に忍びない。
「えっ……?」
俺の言葉にキョトンとする少女を他所に、俺はインベントリからHP回復ポーションを一つ取り出した。
「えっ? えっ!? 今、それを何処から……」
これは、HPを200程度しか回復出来ない市販品の格安ポーションだ。
使う相手がMAXHPン十万の前線職とかならともかく、見るからに市民NPCである彼女に使うなら十分な回復量があるはずだ。
勿論、MAXHP113しかない俺にも、十分以上に効果がある。
ちなみに、この数字は昨日今日始めたばかりの初心者とほぼ同等の数値である。
なんてったって、スタート初期値が100だからなっ!
俺はポーションの蓋を開くと、一番酷い腕の怪我にポーションの半分ほどをぶっ掛けた。
「痛っ!」
「ちょっと我慢してくれ。たぶん、すぐ治ると思うから……」
『アンリミ』でのHP回復ポーションは、飲むのではなくぶっ掛けるのが一般的だ。
勿論、飲んでも同じ効果を発揮するのだが、フレーバーテキスト(アイテムなどの効果には一切関係ない、世界観や雰囲気を表すための文章)に“傷に直接掛ける方が効果的だ”と書かれていたことから、掛ける方が一般化した。
まぁ、実際飲むより掛ける方が実用的だしな。
例えば戦闘中、ポーションを飲む暇がない前衛の味方に対して、後衛が水風船みたいなものにHP回復ポーションを詰めて投げつける、といった形で利用されている。
『アンリミ』で、ポーションピッチと呼ばれている技術だ。
俺は……まぁ、その……ソロで活動する場合が多いから、風船型より瓶の方を持ち歩いているけどな。
ちなみに、瓶より風船型の方が若干お高い。
そうこうしているうちに、少女の腕の怪我はすっかり綺麗になっており、本来のつるりとした綺麗な卵肌を取り戻していた。
「そんな……あんなに痛かったのに……」
そだね。すげーな……HP回復ポーション。たぶん、使った俺が今一番驚いていると思う。
『アンリミ』では、どんなにダメージを受けても傷つくことが無いので、グラフィック上で目に見えて分かる怪我はしない。
だから、目の前でみるみる傷が塞がっていくのを見るのは、凄いを通り越して、若干不気味なものを感じてしまった。
気を取り直して、俺は残りのポーションを肩や顔、脚といった部分についた小さな傷に振りかける。
こっちは腕よりも効果が覿面で、ポーションが傷に触れた瞬間にはもう傷は消えていた。
余談だが、この格安ポーションは白色をしており、治療行為とはいえ白濁液に塗れた少女の姿に、ちょっとゾワゾワした気分になったのは、ナイショの話だ。
特に、顔の傷の治療をしていた時は、ものすごくイカンことをしている気になってきた。
美少女×白濁液……キケンな臭いしかしないな……
まぁ、ぶっ掛けたポーションはすぐに体に吸収されてしまうので、そんなお楽しみタイムも一瞬だったんだけどな。残念……いや、なんでもない。
ポーションによる治療が終わったところで、再度【身体解析】で彼女をチェックすると、ステータスウインドウは青表示、状態異常も【裂傷】の方は消えていた。
【失血】が未だ有効だが、こっちは今は無視でもいいだろう。
【失血】の効果は全ステータスの減少。深刻度Lv3なら全ステ三割減だ。なので、これ単体での危険性は殆どない。
ポーションは傷は塞げても、失った血液は戻らないので、【失血】に関しては自然回復を待つしかない。
一応、【失血】を治療する造血剤という回復アイテムがあるのだが、生憎と持ち合わせがなかった。
【失血】なんて、そうそう掛かる異常でもないからな。
「これで傷の手当は完了っと。どうだ? 立てるか?」
空になったポーション瓶をインベントリにしまい、未だに座り込んでいる少女に手を伸ばす。
「あっ……えっと、その……」
が、少女は一瞬俺の手を取ろうとして逡巡。そして、伸ばしたその手を引っ込めてしまった。
まだ信用出来ない、とそういうことだろうか?
NPC相手にここまで警戒されたのは初めてだ。
少女は俺の手を借りず、ゆっくりとだが自分の脚で立ち上がる。しかし、その脚は生まれたての小鹿の様にプルプルと震えていた。
それは立ち上がった、というより、なんとか立っている、といった方が近い。
設定背景を考えるなら、ここまで彼女はあの人攫い共から必死で逃げて来たのだ。
どれくらいの時間、どれくらいの距離を逃げて来たのか、それは俺には分からない。
だが、あの憔悴した顔に腕の怪我。決して短い距離、短い時間、ということはないと思う。
まだあどけなさが残る少女が、厳つい男共に刃物片手に追い回されたのだ。俺にその恐怖を計り知ることは出来ない。
精魂尽き果てていても仕方がないわな……まぁ、設定だけど。
だがまぁ、それがたとえゲームの中のイベントだとしても、同情を禁じ得ないわな。
「ほら。こいつを飲みな。少しは元気になるから」
そう言って、俺はインベントリからスタミナ回復ポーションを一つ取り出して彼女に押し付けた。
今までの彼女の態度から、普通に渡したら受け取らない可能性があったので、無理やりにでも押し付ける。
「あの、これは……?」
「スタミナ回復ポーションだ。飲めば少しは体力を回復することが出来るはずだ。
大丈夫。毒とか入ってないから。てか、君をどうこうするつもりなら、最初のポーションの時に何か仕込んでるよ」
しばらくスタミナ回復ポーションをジっと見てた彼女だったが、それもそうか、と納得したようで、スタミナ回復ポーションの蓋を開けると、まずクンクンと匂いを嗅いだ。
スタミナ回復ポーションは、味と同じくスポドリの匂いがする。
それで少しは安心出来たのか、彼女はクイっと少量を口の中に流し込んだ。
「……っ! おい、しい……」
「冷えてると、もっとうまいんだけどね」
高校時代。
部活終わりに汗まみれになった体で、キンキンに冷えたスポドリを一気飲みする爽快感には、たまらないものがあった。
飲んだ瞬間に、“ああ、体がこれを欲しがっている”ってのが分かるんだよな。
まぁ、今は風呂上がりの冷えたビールの方が好きだけど。
彼女はそのまま、グビっグビっと残りも一気に煽った。実に良い飲みっぷりである。
にしても、随分と人間臭い動きをするNPCだなぁ、と思った。それに、会話もやけにスムーズだし。
それこそ、本物の人間と会話をしているのと遜色ないほどだ。
一体いつの間に、ここまで自然な会話が可能なのAIが作られたのだろうか?
なんだろう……この妙な違和感は……
「ぷはっ……不思議です……体の奥から力が沸いてくるような……
さっきまで、もう一歩も歩けないくらい疲れていたはずなのに……」
「そいつは良かった」
俺は彼女からポーション瓶を回収して、インベントリに収納。
資源は一つとして無駄にしない男。それが俺なのだっ!
べ、別にこの瓶を後でペロペロしようとか、そ、そんな邪なことは考えてはいない……ぞ?
というか、空き瓶はインベントリに収納した瞬間、他の空き瓶と一緒にスタックたれてしまうで、個々の判別が不能になる。
したくても出来ない、という方が正しい。
「あのっ! このご恩は一生忘れませんっ! いろいろとありがとうございました」
少女は、さっきまでの死んだ魚のような目から一転。活力に満ちた目で、そう捲し立てると俺に頭を下げた。
口数が少なかったから、そういう性格なのかと思ったが、どうやら話すことも億劫なほど疲れていただけの様だ。
「それでは私はこれで。貴方もここから早く逃げた方がいいですよ。人間だから大丈夫だとは思いますけど、あの人たち本当に無茶苦茶だから……」
人間だから……?
少し気になる言葉はあったが、彼女がそのまま何処かへと走り去ろうとしていたので、つい条件反射で肩を掴んでしまった。
「ちょっとまっ……」
「きゃぁぁぁっ!!」
「あっ!? すまんっ!」
思わぬ悲鳴に、咄嗟に掴んだ手を放す。
彼女はその場でしゃがみ込むと、両肩を抱いてまたブルブルと震えだしていた。
あちゃー……怖がらせちまったかなこれは?
「ホントごめん。怖がらせるつもりはなかったんだが……」
俺は彼女から距離を取り、謝罪の言葉を口にする。
「い、いえ……私の方こそ……助けて頂いた方に対して、その、ごめんなさい……」
まぁ、今の今まで男に追い回されていたのだ。それが急にまた、男に掴まれればそりゃ怖いだろうよ。
俺も軽率な行動だったと、ちょっと反省。
「逃げるのは構わないが、一人であいつらから逃げられる算段でもあるのか?
このまま一人で逃げても、また同じことの繰り返しになるんじゃないのか?」
「それは……」
俺の問いに、少女が言葉を濁らせた。
やはり、思った通り特に何の考えも無しに、とにかくここから離れようとしていただけのようだ。
「ここから離れるのは賛成だ。ただ、一人ってのは頂けないな。取り敢えず、俺も一緒に行くから、手ごろな所まで離れよう。話はその後だ」
それに……
「そ、そんなっ! それだと貴方まであの人たちに酷い目に遭わされてしまいますっ! 怪我を治して頂いた恩人を巻き込むなんて、出来ませんっ!」
「律儀なのは大いに結構だが、その話も込み込みで後回しな。
正直、早くここを離れないと……」
「みぃ~つけたぁ~」
その時、背後から声がして振り向けば、先ほどの男共の内の一人、一番大柄な男……【力】が60ちょいあった奴だ……が俺たちの背後に立っていた。
やっぱり……さっきの悲鳴を聞きつけて来たか。
これはちょっと面倒なことになったかもな……
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