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2章.学園祭
1組のリーダー
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私はチュロさんを倒して木のエリアを抜けると目の前には相手のフラッグが立っていた。
(周りには一応人はいないけど…。全員で3方向からフラッグを取りに行った…?まぁ、なんにせよ誰もいないならラッキー!)
私はフラッグを取りに行こうとした瞬間、フラッグの手前で地面が爆発した。
「あ、危なぁ!こんなの死んじゃうじゃない!無邪気とかそういうレベルじゃないわよ!」
私はつい本音が漏れてしまうくらい驚いてしまった。
だって本当に驚いたからね!?映画とかでよく床の爆破シーンとかあったけどあれこんなに怖いの!?なんとか私の周りの空気の時間を止めて助かったけど。
「あははは!それはそうだよ。決勝戦なんだから殺す気でいかないと」
木のエリアの奥から男の子が笑いながら歩いてきた。
身長はクロバくん達と同じくらい。短めに整った黒髪に鼠の耳が特徴的で、おそらく貴族の人じゃないかと思う。
「あなたが1組のリーダー…?」
「そうだよ。1組代表のリーダー、オダマ・ネズっていうんだ。よろしくね」
「こ、殺す気でって…こんな大会で死人がでたら…」
「大丈夫だよ、死人が出たって学校の責任さ。僕には関係ない。」
「な、何言ってるの!?あなたじゃなくて死んでしまったりケガをした人たちはどうなると思ってるの!?」
「どうもしないさ。僕はルールにのっとって戦った。けっきょくそれは死んじゃった人たちが弱かったってことだろう?それに、愚民どもがどうなろうと僕の知ったことじゃないしね。」
私は目の前にいる人の言葉に耳を疑った。
どうなってもいい?自分と関係ないから他人が傷ついたりしても気にしない?それじゃあ今までの人たちは…。
「あなた、今までの対戦相手にも同じようにしてきたの…?」
「ん?あぁ、そうさ。実に愉快だったよ!周りに人がいないからってさっきの君みたいに飛び込んでみーんな爆発の餌食さ!防げたのは君が初めてだけどね」
「そう…それで、あなたはその人たちをどうしたの…?」
「どうって…どうもしないさ。他の2人がフラッグ取るまで目の前に転がっていたのを眺めてただけ。苦しんでる姿が見物ではあったから退屈はしなかったけどね」
「苦しんでる人を見て…楽しんでいた…?」
「まぁ、退屈しのぎ程度にね」
「あなたはそんなことをして心が痛まないの…?」
「どうして?さっきも言っただろう?愚民どもがどうなろうと僕の知ったことじゃないって」
「さっきから愚民愚民って…いい加減にしなさいよ…。私からすればあなたの方がよっぽど愚かで救いようのない人間だわ!」
「……なんだと?」
私の言葉で怒ったのか急に雰囲気が変わった。
でも、私も引き下がらない。こんな人がいるからいつまでも平和にならないんだ…。
私は見てないからわからないけど、今までの人たちはきっと苦しかったと思うしこんなやつに負けて悔しかったと思う。
「あなた、負けたことってあるの?」
「同い年にはないな。サフラ様とは1回くらい戦ってみたいけどね。今回は君が出てきたから残念だよ。」
「そう…じゃあ、サフラさんに変わって…私があなたに敗北を教えてあげるわ」
「愚民が!やってみなよ!」
そう言ってオダマが指を鳴らすと私の左右の地面が爆発した。
(周りには一応人はいないけど…。全員で3方向からフラッグを取りに行った…?まぁ、なんにせよ誰もいないならラッキー!)
私はフラッグを取りに行こうとした瞬間、フラッグの手前で地面が爆発した。
「あ、危なぁ!こんなの死んじゃうじゃない!無邪気とかそういうレベルじゃないわよ!」
私はつい本音が漏れてしまうくらい驚いてしまった。
だって本当に驚いたからね!?映画とかでよく床の爆破シーンとかあったけどあれこんなに怖いの!?なんとか私の周りの空気の時間を止めて助かったけど。
「あははは!それはそうだよ。決勝戦なんだから殺す気でいかないと」
木のエリアの奥から男の子が笑いながら歩いてきた。
身長はクロバくん達と同じくらい。短めに整った黒髪に鼠の耳が特徴的で、おそらく貴族の人じゃないかと思う。
「あなたが1組のリーダー…?」
「そうだよ。1組代表のリーダー、オダマ・ネズっていうんだ。よろしくね」
「こ、殺す気でって…こんな大会で死人がでたら…」
「大丈夫だよ、死人が出たって学校の責任さ。僕には関係ない。」
「な、何言ってるの!?あなたじゃなくて死んでしまったりケガをした人たちはどうなると思ってるの!?」
「どうもしないさ。僕はルールにのっとって戦った。けっきょくそれは死んじゃった人たちが弱かったってことだろう?それに、愚民どもがどうなろうと僕の知ったことじゃないしね。」
私は目の前にいる人の言葉に耳を疑った。
どうなってもいい?自分と関係ないから他人が傷ついたりしても気にしない?それじゃあ今までの人たちは…。
「あなた、今までの対戦相手にも同じようにしてきたの…?」
「ん?あぁ、そうさ。実に愉快だったよ!周りに人がいないからってさっきの君みたいに飛び込んでみーんな爆発の餌食さ!防げたのは君が初めてだけどね」
「そう…それで、あなたはその人たちをどうしたの…?」
「どうって…どうもしないさ。他の2人がフラッグ取るまで目の前に転がっていたのを眺めてただけ。苦しんでる姿が見物ではあったから退屈はしなかったけどね」
「苦しんでる人を見て…楽しんでいた…?」
「まぁ、退屈しのぎ程度にね」
「あなたはそんなことをして心が痛まないの…?」
「どうして?さっきも言っただろう?愚民どもがどうなろうと僕の知ったことじゃないって」
「さっきから愚民愚民って…いい加減にしなさいよ…。私からすればあなたの方がよっぽど愚かで救いようのない人間だわ!」
「……なんだと?」
私の言葉で怒ったのか急に雰囲気が変わった。
でも、私も引き下がらない。こんな人がいるからいつまでも平和にならないんだ…。
私は見てないからわからないけど、今までの人たちはきっと苦しかったと思うしこんなやつに負けて悔しかったと思う。
「あなた、負けたことってあるの?」
「同い年にはないな。サフラ様とは1回くらい戦ってみたいけどね。今回は君が出てきたから残念だよ。」
「そう…じゃあ、サフラさんに変わって…私があなたに敗北を教えてあげるわ」
「愚民が!やってみなよ!」
そう言ってオダマが指を鳴らすと私の左右の地面が爆発した。
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