獣たちに愛をこめてっ!

初昔 茶ノ介

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序章

自己紹介

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はじめまして、今年で6歳になるアイリス・ラクーンと申します。前世は地球という世界で大学生をしておりました。どういうわけかこの世界「アニマ」へ転生?してしまって6年が通過しそうです。まさかこの私がこんな可愛らしい黄金色の耳にふかふかの尻尾を携えて生きていくことになるとは思いませんでした。

 どうやら私はこのアニマではおとぎ話の戦争を終わらせた伝説の狐族という種族に当たるらしいのですが、どういうわけか正体を隠して生きていかねばならないようです。 私の両親曰く、私の黄金色の毛並みは狐族の中でも特殊なもので、なにか特別な力を秘めていると言われているものらしいのです。やれやれ、どうしてそんなめんどくさい境遇に生んでくれたのか…。

それはさておき、私の両親の話を致しましょう。私の母は狸族の長の長女、父は狐族の末裔なんだそうです。つまり、私は狐族ではあるものの狐と狸のハーフなのです。
そして、狐族は秘密の集落で暮らしているらしく私は一応母方の狸族ということになっているらしいです。この世界ではハーフは少ないもののいるらしいので、特に迫害をされている訳ではないらしいです。
ちなみにこの世界には貴族や平民といった差別制度が存在しており、長が各種族のトップ、つまり王様?みたいな扱いのようです。そうです、つまり父は狸の王女様と結婚したのです。先程はハーフに対して迫害はないと言いましたが、貴族は自分達の血を気にするらしくハーフをあまりよく思っていないらしいです。
もうわかりましたか?王族が他種族と子供を作るというのは他の王族からすれば信じられないことなのです。しかし、母の父、つまり私の祖父に当たる狸族の長は娘が選んだのならと喜んで承諾したらしい。

さてさて、話が長くなりましたが私は明日から学校へ行くことになっています。これから私は第2の学生生活をエンジョイしていこうと思います。
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