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1章.出会い
1.高校入学
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「おい!大丈夫か!」
卓弥は隣で倒れているペアの元へ走った。
「大丈夫なわけないだろ…?」
急に卓弥の服を掴み、引っ張られる。
「え…?」
「お前のせいで、俺は……」
「………はっ」
卓弥はベッドの上で跳ね起きた。そしておもむろに右手を顔に持っていくと冷や汗をかいていることがわかった。
(まただ…またこの夢…)
「………くそ」
ベッドから起きると壁にかけてある卓球のユニフォームを見た。
「育人…俺があの時もっとお前を見ていれば…また卓球できてたのかな…」
そう呟くと新しい制服に着替えて、部屋を後にした。
「あら、卓弥おはよう」
「おはよ…」
顔を洗ってから朝食を食べにリビングへいくとキッチンから卓弥の母、弥生が出てきた。
「制服、似合ってるわよ」
「あぁ…ありがと」
卓弥は適当に返事をすると椅子に座った。
「卓弥、あんたまだ気にしてるの?」
「いや…」
弥生が朝食を出しながら聞くと、少しバツが悪そうな顔をして朝食を食べ始めた。
「そう?それならいいけど、今日から高校生なんだからそんな辛気臭い顔してたら友達できないわよー」
「よけいなお世話だよ…」
卓弥は弥生の軽口に少し眉間にシワをよせながら朝食を食べ終えた。
学校指定のスクールカバンをもって玄関へいくと弥生が見送りにきた。
「それじゃあ母さんは後で行くからね」
「うん、行ってきます」
あいさつをして学校へ向かった。
今日は入学式だ。いつもとは違う通学路にほんの少しの期待と不安を感じながら卓弥は歩いていった。
「お~い!たっくぅーん!」
卓弥の後ろから女の子が1人走ってきた。
「たっくん!おはよ!」
「瑞月…その呼び方やめないか?」
「え~?どうして?たっくんはたっくんだよ?」
卓弥の幼なじみの天野 瑞月。性格は天然を体現したようなド天然で、昔から卓弥を巻き込んでは何か起こしている。
「今日から高校だぞ?変な勘違いされたらお前も困るだろ?」
「変な勘違いって?」
「……なんでもない」
「そう?それじゃあ学校いこ!」
瑞月も今年から卓弥と同じ高校に入学する。
また何か起こるのではないかと、期待よりも不安が強化されて2人は学校へ向かった。
卓弥は隣で倒れているペアの元へ走った。
「大丈夫なわけないだろ…?」
急に卓弥の服を掴み、引っ張られる。
「え…?」
「お前のせいで、俺は……」
「………はっ」
卓弥はベッドの上で跳ね起きた。そしておもむろに右手を顔に持っていくと冷や汗をかいていることがわかった。
(まただ…またこの夢…)
「………くそ」
ベッドから起きると壁にかけてある卓球のユニフォームを見た。
「育人…俺があの時もっとお前を見ていれば…また卓球できてたのかな…」
そう呟くと新しい制服に着替えて、部屋を後にした。
「あら、卓弥おはよう」
「おはよ…」
顔を洗ってから朝食を食べにリビングへいくとキッチンから卓弥の母、弥生が出てきた。
「制服、似合ってるわよ」
「あぁ…ありがと」
卓弥は適当に返事をすると椅子に座った。
「卓弥、あんたまだ気にしてるの?」
「いや…」
弥生が朝食を出しながら聞くと、少しバツが悪そうな顔をして朝食を食べ始めた。
「そう?それならいいけど、今日から高校生なんだからそんな辛気臭い顔してたら友達できないわよー」
「よけいなお世話だよ…」
卓弥は弥生の軽口に少し眉間にシワをよせながら朝食を食べ終えた。
学校指定のスクールカバンをもって玄関へいくと弥生が見送りにきた。
「それじゃあ母さんは後で行くからね」
「うん、行ってきます」
あいさつをして学校へ向かった。
今日は入学式だ。いつもとは違う通学路にほんの少しの期待と不安を感じながら卓弥は歩いていった。
「お~い!たっくぅーん!」
卓弥の後ろから女の子が1人走ってきた。
「たっくん!おはよ!」
「瑞月…その呼び方やめないか?」
「え~?どうして?たっくんはたっくんだよ?」
卓弥の幼なじみの天野 瑞月。性格は天然を体現したようなド天然で、昔から卓弥を巻き込んでは何か起こしている。
「今日から高校だぞ?変な勘違いされたらお前も困るだろ?」
「変な勘違いって?」
「……なんでもない」
「そう?それじゃあ学校いこ!」
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また何か起こるのではないかと、期待よりも不安が強化されて2人は学校へ向かった。
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