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2章:学園生活
特殊2人の攻防
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「んーにゃっ!」
クレアちゃんはキメラの気を引くために強化魔法でキメラの顎を蹴り飛ばした。
それを受けて、キメラもクレアちゃんを狙う。
それを見て、私も式を立てる。
立てる式は空間魔法。解の0を書き終えたところで、全員いることを確認する。
「……これで大丈夫…クレアちゃん!」
「んー、今ちょっと手が離せそうにないにゃー!」
式を立て終わって、あとは発動するだけなのだが…クレアちゃんがキメラから離れられない。
まずい…式が消えてく。
私の書いた式がだんだん薄くなっていく。
「みんな…ごめんね……転移!」
私は式が消える前に避難訓練でよく行った避難場所へみんなを空間魔法で転移させた。
「クレアちゃん…!私も」
2人でなんとか逃げれる隙をつくる!
「リンちゃん!蛇のほう頼むにゃ!」
「うん…!」
私はクレアちゃんの指示通り後ろへ回り、尻尾の蛇の相手をする。
「……アイスドラゴン」
私は(x-1)(x-2)=0と式を立てた。
組み分け試験のために練習したあの魔法だ。
私の魔法は蛇に当たるかと思われたが、蛇はそれを避けた。
やっぱり当たらないか…。
「だったら…雷魔法…」
次の式は(x-3)(x-2)=0で最初に水の網を張り、その水に雷を流す。
操作魔法により網をコントロールして、確実に…当てる!
私の魔法は蛇に絡みつき、蛇が苦しそうな鳴き声をあげる。
蛇の動きが雷で鈍ったところでクレアちゃんを見ると、やはり獅子のほうは強いのかボロボロだった。
「クレアちゃん…!」
「リンちゃん…ちょっとバトンタッチいいかにゃ…?」
「今…行くから…!」
私は強化魔法でクレアちゃんの前まで一気に動く。
「後ろでサポートするにゃ…」
「うん…お願い」
私は式を立てて、剣を錬成して、強化魔法でキメラの頭の前に飛ぶ。
「『二重付加・無限ノ剣』」
剣を前に向けると、分身するように横に剣が広がる。
剣に付加した式は(x-4)(x-5)=0。
土魔法で剣を大量錬成。操作魔法で操って、風魔法で強化する。
剣がキメラの体や顔に刺さり、うめき声をあげる。
「これで…終わり…」
「リンちゃん!」
「え?」
クレアちゃんの声で気がついたが、上から痺れが解けた蛇が迫っていた。
そのまま蛇に頭突きされ、私は地面に叩きつけられた。
「リンちゃん!大丈夫かにゃ!?」
「なん…とか…」
痛い…全身が今まで感じたことのない痛みに襲われている。
クレアちゃんが気がついて、光魔法でシールドを出してくれてたけど、ダメージが大きく、立つのが精一杯で、さっき作った剣も壊れてしまった。
「クレアちゃん…だけでも…逃げて…」
「何言ってんにゃ!?いいから次の式を…にゃ!?」
話をしてる時にキメラの右前足で二人まとめて闘技場の壁まで吹き飛ばされた。
「うぅ…リン…ちゃん…」
「……ク……レア………ちゃ…」
ダメだ…当たりところが悪かったのか…話もできないかも…。
キメラの近づく足音だけが聞こえてくる。
「に……げて……」
クレアちゃんだけは…私はいいからクレアちゃんは…。
そう願って、クレアちゃんを見つめる。
しかし、意識はどんどんと離れていき、最後にクレアちゃんが私に何か話すところで、とうとう意識の糸が切れてしまった。
クレアちゃんはキメラの気を引くために強化魔法でキメラの顎を蹴り飛ばした。
それを受けて、キメラもクレアちゃんを狙う。
それを見て、私も式を立てる。
立てる式は空間魔法。解の0を書き終えたところで、全員いることを確認する。
「……これで大丈夫…クレアちゃん!」
「んー、今ちょっと手が離せそうにないにゃー!」
式を立て終わって、あとは発動するだけなのだが…クレアちゃんがキメラから離れられない。
まずい…式が消えてく。
私の書いた式がだんだん薄くなっていく。
「みんな…ごめんね……転移!」
私は式が消える前に避難訓練でよく行った避難場所へみんなを空間魔法で転移させた。
「クレアちゃん…!私も」
2人でなんとか逃げれる隙をつくる!
「リンちゃん!蛇のほう頼むにゃ!」
「うん…!」
私はクレアちゃんの指示通り後ろへ回り、尻尾の蛇の相手をする。
「……アイスドラゴン」
私は(x-1)(x-2)=0と式を立てた。
組み分け試験のために練習したあの魔法だ。
私の魔法は蛇に当たるかと思われたが、蛇はそれを避けた。
やっぱり当たらないか…。
「だったら…雷魔法…」
次の式は(x-3)(x-2)=0で最初に水の網を張り、その水に雷を流す。
操作魔法により網をコントロールして、確実に…当てる!
私の魔法は蛇に絡みつき、蛇が苦しそうな鳴き声をあげる。
蛇の動きが雷で鈍ったところでクレアちゃんを見ると、やはり獅子のほうは強いのかボロボロだった。
「クレアちゃん…!」
「リンちゃん…ちょっとバトンタッチいいかにゃ…?」
「今…行くから…!」
私は強化魔法でクレアちゃんの前まで一気に動く。
「後ろでサポートするにゃ…」
「うん…お願い」
私は式を立てて、剣を錬成して、強化魔法でキメラの頭の前に飛ぶ。
「『二重付加・無限ノ剣』」
剣を前に向けると、分身するように横に剣が広がる。
剣に付加した式は(x-4)(x-5)=0。
土魔法で剣を大量錬成。操作魔法で操って、風魔法で強化する。
剣がキメラの体や顔に刺さり、うめき声をあげる。
「これで…終わり…」
「リンちゃん!」
「え?」
クレアちゃんの声で気がついたが、上から痺れが解けた蛇が迫っていた。
そのまま蛇に頭突きされ、私は地面に叩きつけられた。
「リンちゃん!大丈夫かにゃ!?」
「なん…とか…」
痛い…全身が今まで感じたことのない痛みに襲われている。
クレアちゃんが気がついて、光魔法でシールドを出してくれてたけど、ダメージが大きく、立つのが精一杯で、さっき作った剣も壊れてしまった。
「クレアちゃん…だけでも…逃げて…」
「何言ってんにゃ!?いいから次の式を…にゃ!?」
話をしてる時にキメラの右前足で二人まとめて闘技場の壁まで吹き飛ばされた。
「うぅ…リン…ちゃん…」
「……ク……レア………ちゃ…」
ダメだ…当たりところが悪かったのか…話もできないかも…。
キメラの近づく足音だけが聞こえてくる。
「に……げて……」
クレアちゃんだけは…私はいいからクレアちゃんは…。
そう願って、クレアちゃんを見つめる。
しかし、意識はどんどんと離れていき、最後にクレアちゃんが私に何か話すところで、とうとう意識の糸が切れてしまった。
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