8 / 20
第1章
変化魔法…便利な件
しおりを挟む
お肉をもらったので、私は調理の用意をする。
「結界の魔力を捧げ守りを…調理台」
私は結界魔法を使って調理台の形の結界を作った。
いや、できるとは思ってなかった。
ただ、女神様が好きな形で守れるって言ってたから調理台の形にでもできるのかなと思ってやってみたら、できた。
ガスコンロなんかもついてるけど…これつくのかな?
私はコンロの火力のところを捻ってみると、炎は出てないのにちゃんと熱を感じる不思議なものになっていた。
これ何コンロ?私の魔力だから魔力コンロ?
あとは…フライパンとかあればいいんだけど…。
私はなんとなく鞄に手を入れて、フライパンを想像してみる。
すると手に何か当たったので、取り出してみると丸い鉄の塊が出てきた。
その時にペラっと紙が落ちてきたので拾うと文字が書いてあった。
[それは想像記憶合金でできていて、目を閉じて形を思い浮かべるだけでその形に変わる金属です]
いよいよ女神様からの贈り物が青いたぬき猫感が出てきたが、使えるものは使っていこう。
ていうか、想像記憶合金ってなに?
私は包丁の形を想像すると金属は本当に包丁になった。
私は解体してもらった肉を薄く切り、包丁をフライパンに変えてコンロで切った肉を焼いていく。
味付けはどうしようかと考えながら、先程ガラムさんからもらった瓶に、近くの川から水を汲んできて調理台に置いた。
「変化の魔力を捧げ水の味を変えよ…焼肉のタレ」
うん、側から見たらなにしてんだって感じがする…。
いや、でも女神様の魔法の使い方には「〇〇の魔力を捧げ~~を(よ)」の後に発動したい魔法をイメージしやすい単語を述べるだもん。
そう思ったら…こうとしか言えないじゃない。
『モモよ、何を言っておるんだ?』
ルゥやめて!心に刺さるから!
「と、とにかくこれでこの水を焼いたお肉にかければ…」
まだフライパンが熱いのか、水はじゅう~という美味しそうな音を立てる。
まぁ、透明だから見た目は焼いた豚肉だ。
味見で一口食べるとたしかに焼肉のタレをかけた豚肉だった。
私はフライパンの形をお皿に変えて、みんなの所へ向かう。
気がつけばもうあたりは真っ暗だ。
4人は焚き火をして、周りに座っている。
「皆さん、これをどうぞ」
私は焼いた肉を4人の前に出した。
「オークの肉を焼いたもの…か?」
「はい、私の故郷の味付けにしてみました。お口に合えばいいんですけど」
そう言われて、4人は肉を一切れずつ取っていき、食べた。
うわー…焼肉のタレだけで焼くとか手抜きすぎな気がするよ…いや、しょうがないんだけど…。
もし、材料が揃っていてご飯を食べてもらう時があったらちゃんとしたものを作ろう。
「う、うんめぇぇぇ!」
「うん!これすごく美味しい!」
「甘いようなしょっぱいような、とても美味しいです」
「こんな味付けは初めて食べたな」
4人はまた肉を食べていく。
よかった。
「お口にあったならよかったです」
『モモよ。我もあれを食したいぞ』
ルゥが私にそんなことを言っている間に肉がなくなってしまった。
それを見てちょっとしゅんとするルゥ。
可愛い。
「また明日作ってあげるから」
私はそう言ってルゥの頭を撫でる。
この世界の人たちには日本の調味料1つでご馳走に変わるのかもしれない。
変化魔法がいくらでも作れるから、街ではのんびりレストランでもひらけばいいのかもしれない。
今日はそのままルゥのお腹で眠りについた。
そして、2日経った夜。
いよいよ明日には街に着くらしい。
「結界の魔力を捧げ守りを…調理台」
私は結界魔法を使って調理台の形の結界を作った。
いや、できるとは思ってなかった。
ただ、女神様が好きな形で守れるって言ってたから調理台の形にでもできるのかなと思ってやってみたら、できた。
ガスコンロなんかもついてるけど…これつくのかな?
私はコンロの火力のところを捻ってみると、炎は出てないのにちゃんと熱を感じる不思議なものになっていた。
これ何コンロ?私の魔力だから魔力コンロ?
あとは…フライパンとかあればいいんだけど…。
私はなんとなく鞄に手を入れて、フライパンを想像してみる。
すると手に何か当たったので、取り出してみると丸い鉄の塊が出てきた。
その時にペラっと紙が落ちてきたので拾うと文字が書いてあった。
[それは想像記憶合金でできていて、目を閉じて形を思い浮かべるだけでその形に変わる金属です]
いよいよ女神様からの贈り物が青いたぬき猫感が出てきたが、使えるものは使っていこう。
ていうか、想像記憶合金ってなに?
私は包丁の形を想像すると金属は本当に包丁になった。
私は解体してもらった肉を薄く切り、包丁をフライパンに変えてコンロで切った肉を焼いていく。
味付けはどうしようかと考えながら、先程ガラムさんからもらった瓶に、近くの川から水を汲んできて調理台に置いた。
「変化の魔力を捧げ水の味を変えよ…焼肉のタレ」
うん、側から見たらなにしてんだって感じがする…。
いや、でも女神様の魔法の使い方には「〇〇の魔力を捧げ~~を(よ)」の後に発動したい魔法をイメージしやすい単語を述べるだもん。
そう思ったら…こうとしか言えないじゃない。
『モモよ、何を言っておるんだ?』
ルゥやめて!心に刺さるから!
「と、とにかくこれでこの水を焼いたお肉にかければ…」
まだフライパンが熱いのか、水はじゅう~という美味しそうな音を立てる。
まぁ、透明だから見た目は焼いた豚肉だ。
味見で一口食べるとたしかに焼肉のタレをかけた豚肉だった。
私はフライパンの形をお皿に変えて、みんなの所へ向かう。
気がつけばもうあたりは真っ暗だ。
4人は焚き火をして、周りに座っている。
「皆さん、これをどうぞ」
私は焼いた肉を4人の前に出した。
「オークの肉を焼いたもの…か?」
「はい、私の故郷の味付けにしてみました。お口に合えばいいんですけど」
そう言われて、4人は肉を一切れずつ取っていき、食べた。
うわー…焼肉のタレだけで焼くとか手抜きすぎな気がするよ…いや、しょうがないんだけど…。
もし、材料が揃っていてご飯を食べてもらう時があったらちゃんとしたものを作ろう。
「う、うんめぇぇぇ!」
「うん!これすごく美味しい!」
「甘いようなしょっぱいような、とても美味しいです」
「こんな味付けは初めて食べたな」
4人はまた肉を食べていく。
よかった。
「お口にあったならよかったです」
『モモよ。我もあれを食したいぞ』
ルゥが私にそんなことを言っている間に肉がなくなってしまった。
それを見てちょっとしゅんとするルゥ。
可愛い。
「また明日作ってあげるから」
私はそう言ってルゥの頭を撫でる。
この世界の人たちには日本の調味料1つでご馳走に変わるのかもしれない。
変化魔法がいくらでも作れるから、街ではのんびりレストランでもひらけばいいのかもしれない。
今日はそのままルゥのお腹で眠りについた。
そして、2日経った夜。
いよいよ明日には街に着くらしい。
10
お気に入りに追加
349
あなたにおすすめの小説
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
オタクおばさん転生する
ゆるりこ
ファンタジー
マンガとゲームと小説を、ゆるーく愛するおばさんがいぬの散歩中に異世界召喚に巻き込まれて転生した。
天使(見習い)さんにいろいろいただいて犬と共に森の中でのんびり暮そうと思っていたけど、いただいたものが思ったより強大な力だったためいろいろ予定が狂ってしまい、勇者さん達を回収しつつ奔走するお話になりそうです。
投稿ものんびりです。(なろうでも投稿しています)
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
神に同情された転生者物語
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。
すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情された異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。
悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。
魔法の薬草辞典の加護で『救国の聖女』になったようですので、イケメン第二王子の為にこの力、いかんなく発揮したいと思います
高井うしお
恋愛
※なろう版完結済み(番外編あり〼)
ハーブ栽培と本が好きなOL・真白は図書館で不思議な薬草辞典と出会う。一瞬の瞬きの間に……気が付くとそこは異世界。しかも魔物討伐の軍の真っ只中。そして邪竜の毒にやられて軍は壊滅状態にあった。
真白が本の導きで辞典から取り出したハーブを使うと彼らはあっという間に元気になり、戦況は一変。
だが帰還の方法が分からず困っている所を王子のはからいで王城で暮らす事に。そんな真白の元には色々な患者や悩み事を持った人が訪れるようになる。助けてくれた王子に恩を返す為、彼女は手にした辞典の加護で人々を癒していく……。
キラッキラの王子様やマッチョな騎士、優しく気さくな同僚に囲まれて、真白の異世界ライフが始まる! ハーブとイケメンに癒される、ほのぼの恋愛ファンタジー。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる