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第三章
さてと、計画第2段階ですよ!
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「あぁ…腰痛いぃ…」
「お嬢さまぁ、これを機に運動しましょーよー?」
私はお城でライラにおんぶされながら部屋へ向かう。
ルリちゃんとの試合でもう私は歩くのも辛い事態が発生してしまい、リーシャに頼んで私を先にお城へ送った後、みんなを馬車を送ってもらってるところだ。
「えぇ…運動よりも部屋で新メニュー考えてた方が…」
「そんなこと言ってるから、最近お腹の方にお肉が…」
「わぁ!!言わないで!こ、これは試食の代償というか!」
たしかに最近お腹の方が気になっては…いや、違うの。これは成長の兆しよ。うん。
「お嬢様。部屋に着きましたよ」
「このままベッドにおろしてぇ…」
ライラは私をゆっくりベッドにおろして、奥の部屋から薬箱を持ってきた。
「え?ライラ、何する気!?」
「何って…膏薬を…」
「いいから!そこまでしなくてもいいから!」
昔ライラに手当てをしてもらったけど、危うく包帯で締め殺されちゃうかと…。
「なにいってるんですか!こういうのは手当てをしないとダメですよ!」
そう言ってガチャっと薬箱を開けた。
「ちょ、ちょっと待って!創造、湿布!」
私は湿布を出してライラに渡す。
「これ!これを貼るだけでいいから」
「なんですか?これ」
「私の国の膏薬…だよ!」
「へぇ…お嬢様の国は技術が進んでらっしゃるんですね」
ライラはそういって私の服を脱がそうとする。
「ちょ、ちょっとまって!」
「?なんでしょう」
「服、脱がすの?」
「当たり前じゃないですか。でないと腰に貼れません」
「少しめくるから…そこに貼って」
さすがにまだ脱がされるのは恥ずかしい…。
「なんですか?今更まだ恥ずかしいんですか?」
「だ、だってぇ…」
「そんな目をうるうるさせたってダメです。失礼します!」
「きゃー!」
けっきょく、横になった状態でスカートを思いっきりめくられて、腰に湿布をバシッと貼られた。
「…何をしてるんですか」
「リ、リーシャ!?違うの、これはライラがね!?」
「違うよ!膏薬をつけようとしたらお嬢様がまだ私に脱がされるのが恥ずかしいっていうから!」
「どっちもよくわかりませんが、とりあえずお嬢様は早くスカートをお戻しになってください。はしたないですよ。それにライラも、どんな関係であれ、服を脱がされるのは誰でも恥ずかしいものです」
「「は、はーい…」」
もう!ライラのせいでリーシャに怒られたじゃない!
私がじとーっとライラを見ると、ライラはぷいっと向こうを向いた。
最近ライラ、私のこと扱い雑じゃない!?
「それよりお嬢様、今回の授業はどういう意図があったのですか?」
おっと…そうだったわ。
ライラのせいですっかり忘れてた。
「この授業できっと生徒たちは親に作ってあげるじゃない?」
「はい」
「次は私のお店で、親向けにお料理教室を開くわ」
「親向け…ですか?」
「そうよ、そうすれば家でも味のある料理を食べられるようになるじゃない?」
「それはそうですが…お嬢様のお料理は味が良い分、素材が珍しかったり、高価だったりするのでは?」
「そのへんはまた考えてあるのよ。とにかく、私は味のある料理をこの国全員に味わってほしいの」
さて、お料理教室の宣伝をまたルイさんにお願いしようかな…。
「お嬢さまぁ、これを機に運動しましょーよー?」
私はお城でライラにおんぶされながら部屋へ向かう。
ルリちゃんとの試合でもう私は歩くのも辛い事態が発生してしまい、リーシャに頼んで私を先にお城へ送った後、みんなを馬車を送ってもらってるところだ。
「えぇ…運動よりも部屋で新メニュー考えてた方が…」
「そんなこと言ってるから、最近お腹の方にお肉が…」
「わぁ!!言わないで!こ、これは試食の代償というか!」
たしかに最近お腹の方が気になっては…いや、違うの。これは成長の兆しよ。うん。
「お嬢様。部屋に着きましたよ」
「このままベッドにおろしてぇ…」
ライラは私をゆっくりベッドにおろして、奥の部屋から薬箱を持ってきた。
「え?ライラ、何する気!?」
「何って…膏薬を…」
「いいから!そこまでしなくてもいいから!」
昔ライラに手当てをしてもらったけど、危うく包帯で締め殺されちゃうかと…。
「なにいってるんですか!こういうのは手当てをしないとダメですよ!」
そう言ってガチャっと薬箱を開けた。
「ちょ、ちょっと待って!創造、湿布!」
私は湿布を出してライラに渡す。
「これ!これを貼るだけでいいから」
「なんですか?これ」
「私の国の膏薬…だよ!」
「へぇ…お嬢様の国は技術が進んでらっしゃるんですね」
ライラはそういって私の服を脱がそうとする。
「ちょ、ちょっとまって!」
「?なんでしょう」
「服、脱がすの?」
「当たり前じゃないですか。でないと腰に貼れません」
「少しめくるから…そこに貼って」
さすがにまだ脱がされるのは恥ずかしい…。
「なんですか?今更まだ恥ずかしいんですか?」
「だ、だってぇ…」
「そんな目をうるうるさせたってダメです。失礼します!」
「きゃー!」
けっきょく、横になった状態でスカートを思いっきりめくられて、腰に湿布をバシッと貼られた。
「…何をしてるんですか」
「リ、リーシャ!?違うの、これはライラがね!?」
「違うよ!膏薬をつけようとしたらお嬢様がまだ私に脱がされるのが恥ずかしいっていうから!」
「どっちもよくわかりませんが、とりあえずお嬢様は早くスカートをお戻しになってください。はしたないですよ。それにライラも、どんな関係であれ、服を脱がされるのは誰でも恥ずかしいものです」
「「は、はーい…」」
もう!ライラのせいでリーシャに怒られたじゃない!
私がじとーっとライラを見ると、ライラはぷいっと向こうを向いた。
最近ライラ、私のこと扱い雑じゃない!?
「それよりお嬢様、今回の授業はどういう意図があったのですか?」
おっと…そうだったわ。
ライラのせいですっかり忘れてた。
「この授業できっと生徒たちは親に作ってあげるじゃない?」
「はい」
「次は私のお店で、親向けにお料理教室を開くわ」
「親向け…ですか?」
「そうよ、そうすれば家でも味のある料理を食べられるようになるじゃない?」
「それはそうですが…お嬢様のお料理は味が良い分、素材が珍しかったり、高価だったりするのでは?」
「そのへんはまた考えてあるのよ。とにかく、私は味のある料理をこの国全員に味わってほしいの」
さて、お料理教室の宣伝をまたルイさんにお願いしようかな…。
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