女子力の高い僕は異世界でお菓子屋さんになりました

初昔 茶ノ介

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第三章

忘れた頃にやってくる

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なんとか全員馬車に乗り、私の店へ向かう。

「いやぁ、スノウちゃん。まさか馬車通いなんて、貴族さんだったんだね」

「え?そういうものなの?」

そんな馬車で通うのがリッチな感じなのか。
私の世界で言うところの、ベンツで送り迎えみたいな?

「まぁ、離れてる人はまとめておっきい馬車に乗るとか、もう1つ国の学校へ行くかのどちらかですね」

「もう1つ学校があるんだ」

いつかそこにも授業行けるかなぁ…。

「ダメ!先生はうちの学校で授業して!」

ステラが手をぶんぶんと振りながら私に言う。

「え?どうして?」

ていうか、私の考え読まれたの!?

「もう1つの学校とは何かと競い合ってんだ。学年別剣術交流大会とかいろいろな」

ティトス君が教えてくれた。
なるほど、じゃあライバル的な感じなんだ。

「みんな剣ができるの?」

「そうね。一応この中で一番強いのはティトスかな?」

「そのうち僕が勝ちますよ」

「お、クロマ言うじゃねーか」

「でも…この前もクロマ君は惜しかったし…」

やっぱり剣術の授業が盛んなんだなぁ。

「えっと…カルも剣を?」

「や、やっぱり意外に見える…?」

カルに聞くと弱々しそうに言う。

「カルはインフレンス流剣術の使い手で、けっこう強いんだよ?」

ステラが説明してくれたけど、インフレンスってどっかで聞き覚えが…あ。

「もしかして、ハニーちゃんの道場?」

「あ…そうです…」

ハニーちゃんの道場…こういう人が集まる道場なのかな…?

「そういえば…スノウちゃんは今度の剣術大会、どうするの…?」

「え?私出なきゃいけないの!?」

「あぁ、そういえば今度あるな」

「無理無理!私、刃物なんて包丁しか持ってないもん!」

「大丈夫だよ!スノウちゃんくらいしっかりしてたら小等部3年くらいなら全然勝てるよ!」

………ん?

「そうだねぇ…ちょっと剣の振り方覚えたらたぶん…」

「まぁ、大丈夫だろ。包丁くらいの剣で戦えばいいんじゃないか?」

「たしかに、短刀で戦ったという前例はありますね」

なんか話が進んでいってるけど…。

「えっとね…みんな私のこと何歳だとおもってるの…?」

「え?10歳くらいでしょ?」

「そうだな」

「10歳で塩の生成方法の発見はすごいです」

「可愛いよねぇ…」

久しぶりにか…そうだよね…うんうん。
って、ライラは何横で笑ってるんだ!

「私…みんなと同い年だから…」

「「「「え!?」」」」

知ってたよ!くっそー!早く身長伸びてー!
話をしていると、私のお店の前についていた。
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