女子力の高い僕は異世界でお菓子屋さんになりました

初昔 茶ノ介

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第三章

えっと…そんなに食べるのですか…?

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「お待たせいたしました」

私は男性陣の皆様にドリンクを持っていった。

「王様にはアイスコーヒーです。クラウン様にホットコーヒーを。1度飲んでみて苦すぎる場合はこちらの角砂糖をどうぞ。クロード様にはコーラを、ガルディア様にはホットココアをお持ちしました」

「ほう、黒や茶色の飲み物なんて初めて見たな。では…」

4人はそれぞれの飲み物を1口飲んで、カップをおいた。

「これはまた初めての味じゃな。苦いが、嫌な感じはしない。冷たいおかげですっきりしている」

「こちらは温かいおかげか香りが鼻から抜けるようでとても美味しい」

「この飲み物は甘いですね…飲みやすくてなんだかホッとします」

「これはすげーな!口の中で変な感じがして、飲み込んだときにスカッとするぜ!」

よかったぁ。気に入っていただけたようだ。
それにしても、この国の人達ってこんなに食レポ上手なのかな…。でも、味がない食べ物を食べてきたんだから、それだけ細かいところまで味わえるんだよね…。気合をいれて作らなければ…。

「スノウ様、こちらもいいですか?」

「あ、はーい!今行きます」

ノーマ様に呼ばれて私は小走りで向かう。

「はい、ご注文をどうぞ」

「私はこのコーヒーのホット、あとフレンチトースト、チョコクレープ、ストロベリーパンケーキをお願いしますわ」

「へ…?あの…エオイス様?」

「私はこのカフェラテ?にイチゴショートケーキとガトーショコラ、あとはフルーツクレープを」

「は、はい!?シンシア様その量は…」

「あ、それでは私はチョコパンケーキ、チョコクレープ、イチゴショートケーキで。ドリンクはホットココアをお願いします」

「え?えぇ!?ノーマ様まで!?」

「私はアイスコーヒーにガトーショコラとストロベリークレープで」

「あ、王妃様はまだ普通…ってそうじゃなくて!」

「スノウ、私はスノウのおすすめをお願いするよ」

「あ、かしこまりました。じゃなくて!皆様、量が多すぎませんか!?」

私が注文の量に対して聞くと、皆様きょとんとされていた。

「でも、大きさはあのガラスの中の物と同じくらい…なのですよね?」

「そ、そうですが…」

ノーマ様の質問に答えると皆様安心したような表情になった。

「それなら大丈夫ですわ。あれくらい食べられますの」

「私も大丈夫よ」

「私もです」

「あ、あぁ…かしこまりました…。ご注文を確認いたしますね…エオイス様が…」

私はもう考えるのをやめて、注文通りに作ることにした。
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