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第二章

嬉しいです!でも課題だらけです

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馬車が私の店の前についたようなので、降りてみると私はおそらく、この世界にきてから3番目くらいの驚きを感じたと思う。

そう、目の前にウサバニアファミリーの小さなケーキ屋さんがあるのだ。
ほんとにそっくりに作られているため、私が小さくなったのでは?と思うほどだった。

「可愛いお家!おねーちゃん、早く中にいこ!」

ルリちゃんが私の手を引っ張って扉へ向かう。

「じゃあ…あけるね」

私は少し緊張しながら扉に手をかける。
これはあれだ。ほしかったおもちゃの箱を開ける時に感じたやつだ。
そんなことを考えながらゆっくりと扉を開く。

「わぁ…」

私は感動して声をだした。
ほんとに中も素敵なカフェといった感じだ。
丸机が5つにその机一つに4つずつ椅子があり、レジカウンターの横にはケーキを入れておくためのガラスのケース。
窓際はカウンター席のようになっていて、まさに理想だった。

「中も素敵ですね、お嬢様」

「うん…」

リーシャに軽く返事をして、私は奥の厨房へ。

厨房は城の厨房よりも少し狭かったけど、私が作業するには充分すぎる広さだった。

ガスコンロとかはまだない…と言うよりも、この世界にガスを使うということはない。あとで出さなきゃ…。
でも、しっかりと私が出した道具はキレイに並んで置いてあり、ここで料理をするのだと思うとわくわくする。

「お嬢様、嬉しそうですね!」

「そ、そう?」

ライラに心を見透かされてちょっと悔しい。でも…。

「ライラ、リーシャ。ありがとね」

「きゅ、急にどうされたのですか?」

2人は少し驚いて私を見た。

「場所選びとか、道具運びとか。2人にはいろいろしてもらってたから…私ね、2人にはすごく感謝してるんだ」

きっとこの2人がいなかったらこんなに楽しく過ごしていなかったと思えるほど、私の中ではライラとリーシャは大きな存在になっていた。
あらためて、私の目標の一つが叶った今だからこそわかる。だから今、2人に感謝を伝えなきゃいけないと思った。

「そ、そんな感謝だなんて…私達はお嬢様のメイドで…」

「それでも…ありがと。これからも私のメイドでいてくれる?」

「もちろんです。お嬢様」

「当たり前です!」

「ありがとう、これからもよろしくね」

さて、素敵なお店もできたし、あとは冷蔵庫とかだけど…これから頑張らないとなぁ…。

「おねーちゃん、お店はいつひらくの?」

ルリちゃんに言われたけど、それが一番の問題だよね…。
でも、こういうのは目標の日を決めないとダメな気がする…私のパターン的に。

「そうだねー2週間後かな!」

こうして、私のお店のオープンが残り2週間となった。
しかし、この日数が私自身を苦しめることを知る由もなかった。


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