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第二章

このネタ、これっきりにしてください…

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私達が城の外に出ると、馬車はすでに門の前で待機しているのが見えた。

「あれ?馬を動かす人は?」

「私がいたします」

私の疑問に即座に答えたリーシャが馬車の運転?席のようなところに座って、馬の手綱を持つ。

「リーシャは馬車を操作できるの?」

「えぇ、他にもある程度のことはできますよ」

「お嬢様お嬢様!私もできますよ!」

そう言って手を上げるライラ。
メイドさんってそんなこともできるんだぁ。

「ではお嬢様!どうぞ!」

ライラは馬車の扉を開けてくれたので、馬車の中に入る。
中は意外と広くて、6人くらいは乗れるスペースはあるだろうか。
私の後にライラも馬車に乗って、扉を閉める。
扉が閉められたのを確認してから、リーシャが手綱を振って、いざ出発!

「お嬢様、まずはどちらに向かいますか?」

リーシャにそう聞かれたけど…返答に困る。
なんて言ってもここに来てからまだ3日。どこに何があるかなんて全然わからないし…。

「えっと…まずは街並みを見て回ろうかな」

「かしこまりました」

馬車に初めて乗って、外の景色を見た時に予想よりもゆっくり進むんだなと思った。

「お嬢様、あんまり顔を出されると危ないですよ?」

そう言ってライラは私をヒョイと横に座らせる。

「えっと…ライラ。ライラって何歳?」

「私ですか?私は今年で18です!ちなみにリーシャと同い年です!」

ライラは元気よく答えて、私も満面の作り笑いをした。

「そうなんだぁ。ちなみに私のことは何歳か聞いてる?」

「いえ?ただ、王妃様からは『とても可愛い子です。絶対に傷一つつけず、寂しい思いをさせないようにしなさい』とのご命令を賜りました!」

あの人はぁ!!
またか…またこのパターンなのか…。

「もう…王妃様ったら…可愛いだなんて」

「いえ!お嬢様はとても可愛らしいです!私の10歳頃よりも全然です!」

「それは私も同意します。お嬢様は私達の子供の頃よりも知的で魅力的です」

馬車を操縦しながらリーシャがライラに同意する。
そっかぁ…10歳の時かぁ…。

「お、お嬢様!?どうして泣いてらっしゃるのですか!?」

「え!?私共が何かよけいなこといいましたでしょうか!?」

もう…悲しすぎてついポロポロと涙を流していた。

「私…14歳…なのにぃ…」

「「え!?」」

やっぱりね!?言うと思ったその一文字!
もう…いいや。どうせ私…この世界にちゃんと生まれててもこの身長だし…。
私がポロポロと泣いてる間に、馬車は街の近くに来ていた。

ちなみに、この日から年齢の話はメイド二人の中でしないという決まりができるのだった。


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