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第四章

作戦の第二段階

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私達のジェラート販売が始まって2日が過ぎた。
ちなみに販売で得た利益で宿を取れているので、あのゴミ捨て場とはおさらば済みである。

そして3日目の朝、私達の泊まっている宿に兵士が1人やってきた。

「早朝からすまない。国王の命により最近、ジェラートなる食べ物を作っている者を連れてくるよう言われ参上した。そなたがそれであっているか?」

「はい、あっております」

「では、荷物をまとめ王宮へお越し頂きたい」

「わかりました、すぐに荷物をまとめます。すみませんが、少々見られたくない物もございますので、外でお待ちいただいてもよろしいですか?」

「何?見られて困るものでもあるのか?」

「いえ!そんな危険な物ではないんです。ただ、私達は女だけでいますので…その…」

「あぁ、そういうことか。配慮が足りなかった。すまない。では、外で待つことにする」

兵士はそう言って部屋を出て行った。

「お嬢様、ついにきましたね」

「うん、ほんとに来るなんて思わなかったけど」

「だから言ったじゃありませんか!城下で面白そうなものがあれば、王宮やお城なんかの人は噂を聞いて気になるものなんです!」

この作戦は主にライラが考えたものだ。
まず、ジェラートを売って街の人から注目を浴びる。そして、それを聞きつけたブルダは私を王宮へ呼びつける。そこで、ブルダになんとか取り入ればガルル王の所在がわかるかもしれないという流れだ。
そして、最終的にガルル王と協力してブルダ一味を討伐できればと思っている。

ここからが作戦第二段階、ブルダに取り入ること。これは私が頑張らねばならない。
荷物をまとめ終えて、私達は兵士へ着いていく。

兵士は馬車馬の世話をしていた。
私達に気がつくと、一礼して馬車の扉を開けてくれた。

「ありがとうございます」

「足元にお気をつけください」

なんかこの人、兵士にしては行き届いてる人な気がする。
なんというか、人を呼びにいく小間使いにしては威厳があるというか。

そんなことを考えながら馬車に乗り、馬車は王宮に向け出発した。
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