377 / 407
暁を覚えない春眠編
第3回推理大会
しおりを挟む
僕、毛利さん、片倉部長、小梁川さんと新聞部部員数名は音楽教室を後にした。
そして、その後は片倉部長の提案で、新聞部の部室で推理をしようをいうことになった。
片倉部長と小梁川さん以外の部員たちは、色んな部活などの取材があるというのでそれぞれ去って行った。
僕、毛利さん、片倉部長、小梁川さんは、移動して新聞部の部室に入ると椅子に座る。
そして、今日のコーラス部での盗難について話し始める。
片倉部長が口火を切る。
「それにしても、コーラス部とはね。全く想定外だったよ」
「その前に、下駄箱で怪しい人はいなかったんですか?」
僕は尋ねた。
「ホワイトデー当日には数名の男子が、下駄箱にバレンタインのお返しを入れていたようだけど、その後、追跡調査したけど、だれも怪しくなかったよ」
「そうですか」
「服飾部も何もなかったの?」
小梁川さんが尋ねて来た。
そうだった、僕は服飾部に“P”が現れるかもしれないと考えて、服飾部の部室を見張っていたのだ。
「結局、何もなかったよ」
「そうか…。みんな当てが外れたということだね」
片倉部長は腕を組んで言う。
「それと、毛利さんが成田さんが怪しいと言ってたじゃない? 俺は、ホワイトデー当日には将棋部に居たんだけど、成田さんはずっと上杉さんと将棋を指していたよ」
「でも、楽譜が盗まれたのは、放課後じゃあないんですよね?」
毛利さんが尋ねた。
「そうだけど、成田さんの選択科目は書道だよ。授業中や休み時間も、音楽教室は生徒の入れ替わりがあるし、多くの人の目があるから、何か妙なことをしていたら、すぐにわかってしまうよ」
「成田さんの選択科目が書道って、良く知ってますね」
僕は感心して言う。
「彼女は有名人だし、以前、学校新聞の記事にするためインタビューもしたことあるしね。いろいろ調査済みだよ」
片倉部長は自慢げに言う。
さすが、新聞部だな。
片倉部長は話題を変えた。
「それより、今日、盗まれたものが、なぜ楽譜なのかだ。それに意味があるのか、ないのか。“CROWN”との関係性も、あるのか、ないのか」
僕と毛利さん、小梁川さんは何も思いつかず、黙ったままだ
片倉部長は、それを見て話を続けた。
「次回、4月14日に何かが盗まれるのを待って、それが楽譜と共通するような項目があれば、謎の解決につながるかもしれないね」
「ということは、ブラックデー、でしたっけ? その日に何か盗まれるのを待つということですか?」
僕は尋ねた。
「そうだよ。”Р”の動きが全く予想ができない以上、それしか出来ることはないと思うんだけど」
「そうか…、そうですよね…」
そこにいる全員が片倉部長に同意するしかなかった。
片倉部長は続ける。
「とりあえず、今日、楽譜が盗まれたことは新聞部のXに投稿しておくよ。もしかしたら、誰かが解明してくれるかもしれないしね」
僕らの話し合いは、ここで一旦終わる。
その後、僕は、先日撮影されたという成田さんと上杉先輩の将棋の動画が気になって尋ねた。
「ところで、先日の将棋部の撮影はどうだったんですか?」
「いやー。面白かったよ。もう週末にYouTubeの動画がUPされているから見てみたら? 視聴回数も結構多いよ。やっぱりギャルが将棋をやるという意外性が良いみたいだね。あと、成田さんは上杉さんの呑み込みが早いので、すぐに強くなるだろうって言ってたよ」
そうなのか。
ちょっと気になるから、今度動画を見てみよう。
その後は、少しだけ世間話をして、解散となった。
そして、その後は片倉部長の提案で、新聞部の部室で推理をしようをいうことになった。
片倉部長と小梁川さん以外の部員たちは、色んな部活などの取材があるというのでそれぞれ去って行った。
僕、毛利さん、片倉部長、小梁川さんは、移動して新聞部の部室に入ると椅子に座る。
そして、今日のコーラス部での盗難について話し始める。
片倉部長が口火を切る。
「それにしても、コーラス部とはね。全く想定外だったよ」
「その前に、下駄箱で怪しい人はいなかったんですか?」
僕は尋ねた。
「ホワイトデー当日には数名の男子が、下駄箱にバレンタインのお返しを入れていたようだけど、その後、追跡調査したけど、だれも怪しくなかったよ」
「そうですか」
「服飾部も何もなかったの?」
小梁川さんが尋ねて来た。
そうだった、僕は服飾部に“P”が現れるかもしれないと考えて、服飾部の部室を見張っていたのだ。
「結局、何もなかったよ」
「そうか…。みんな当てが外れたということだね」
片倉部長は腕を組んで言う。
「それと、毛利さんが成田さんが怪しいと言ってたじゃない? 俺は、ホワイトデー当日には将棋部に居たんだけど、成田さんはずっと上杉さんと将棋を指していたよ」
「でも、楽譜が盗まれたのは、放課後じゃあないんですよね?」
毛利さんが尋ねた。
「そうだけど、成田さんの選択科目は書道だよ。授業中や休み時間も、音楽教室は生徒の入れ替わりがあるし、多くの人の目があるから、何か妙なことをしていたら、すぐにわかってしまうよ」
「成田さんの選択科目が書道って、良く知ってますね」
僕は感心して言う。
「彼女は有名人だし、以前、学校新聞の記事にするためインタビューもしたことあるしね。いろいろ調査済みだよ」
片倉部長は自慢げに言う。
さすが、新聞部だな。
片倉部長は話題を変えた。
「それより、今日、盗まれたものが、なぜ楽譜なのかだ。それに意味があるのか、ないのか。“CROWN”との関係性も、あるのか、ないのか」
僕と毛利さん、小梁川さんは何も思いつかず、黙ったままだ
片倉部長は、それを見て話を続けた。
「次回、4月14日に何かが盗まれるのを待って、それが楽譜と共通するような項目があれば、謎の解決につながるかもしれないね」
「ということは、ブラックデー、でしたっけ? その日に何か盗まれるのを待つということですか?」
僕は尋ねた。
「そうだよ。”Р”の動きが全く予想ができない以上、それしか出来ることはないと思うんだけど」
「そうか…、そうですよね…」
そこにいる全員が片倉部長に同意するしかなかった。
片倉部長は続ける。
「とりあえず、今日、楽譜が盗まれたことは新聞部のXに投稿しておくよ。もしかしたら、誰かが解明してくれるかもしれないしね」
僕らの話し合いは、ここで一旦終わる。
その後、僕は、先日撮影されたという成田さんと上杉先輩の将棋の動画が気になって尋ねた。
「ところで、先日の将棋部の撮影はどうだったんですか?」
「いやー。面白かったよ。もう週末にYouTubeの動画がUPされているから見てみたら? 視聴回数も結構多いよ。やっぱりギャルが将棋をやるという意外性が良いみたいだね。あと、成田さんは上杉さんの呑み込みが早いので、すぐに強くなるだろうって言ってたよ」
そうなのか。
ちょっと気になるから、今度動画を見てみよう。
その後は、少しだけ世間話をして、解散となった。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
校長先生の話が長い、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
学校によっては、毎週聞かされることになる校長先生の挨拶。
学校で一番多忙なはずのトップの話はなぜこんなにも長いのか。
とあるテレビ番組で関連書籍が取り上げられたが、実はそれが理由ではなかった。
寒々とした体育館で長時間体育座りをさせられるのはなぜ?
なぜ女子だけが前列に集められるのか?
そこには生徒が知りえることのない深い闇があった。
新年を迎え各地で始業式が始まるこの季節。
あなたの学校でも、実際に起きていることかもしれない。
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる