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迷走する新春編
カフェにて
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さて、週が明けて月曜日。
憂鬱だが、学校に向かう。
日中の授業は何事もなく過ぎ、放課後となった。
放課後は、いつものようにマックに向かおうとしたが、そろそろ飽きてきたので、別のところに行こう考えていたのを思い出した。
しかし、どこに行くかすぐには決まらない。
しばらく教室の机に座ったままで考えをめぐらせる。
さて、どこに行こうか?
しかし、あまり教室でゆっくり考えていると伊達先輩か上杉先輩がやってきて、部室に拉致されるかもしれないので、さっさと下校したい。
とりあえず、毛利さんに簡単に挨拶をして教室を後にした。
結局、サンシャインシティのすぐそばにあるカフェにやってきた。そこで、また宿題をしたり、勉強したり、スマホをいじったりして夜まで時間を過ごした。
この日は誰とも会うこともなく、無事に夜になったので帰宅した。
ちょっと気に入った。
当面は、あのカフェに通おうと思った。
その後、自室でくつろいでいると、スマホが鳴った。LINEでメッセージが来ている。
見ると、春日局こと、徳川菜月さんからのメッセージだ。
明日、楽曲制作について、いろいろ教えてあげるから、時間があれば会わないかと言う内容。
当然、僕は時間がたんまりあるので、ぜひ会って話を聞きたいと返事をした。
そして、明日の放課後、今日、行ったカフェで待ち合わせすることになった。
そんなわけで、翌日。
学校は無事に終了し、放課後にカフェに向かう。
カフェに到着すると、すでに徳川さんが待っていた。僕も飲み物を注文して、徳川さんのいるテーブルの席に着いた。
「こんにちは」
徳川さんは挨拶をする。
「こんにちは、徳川さんは大学は終わったんですか?」
「大学生は、それほど授業が詰まってないので、時間に余裕があるのよ。今日は遅めの講義がなかったので、ちょっと早くここに来て待ってた」
前置きは、ほどほどにして、早速、音楽制作についてとか、アイドルについてとかいろいろ教えてもらう。
真帆から聞いた話とは、また違った角度でアイドルの話が聞けたので、ちょっと興味深かった。
そして、楽曲制作については、どれぐらいお金や時間がかかるなど聞いて、それを真帆たちに伝えることにして、どうするか相談することにしてから決めることにする。
目的の話が済んだので、少し世間話をして過ごす。
僕は徳川さんに質問をした。
「徳川さんは、いつぐらいからアイドルをやっているんですか」
「私は、大学に入ってからよ」
「じゃあ、2年ぐらいやってるんですね」
「そうね。なかなか人気出ないけどね」
「そうなんですか? 物販で何人も並んでるみたいですけど?」
「まだまだよ。あの人数で満足してちゃだめよ。せめて、O.M.G.さんぐらい人気が出ないと」
「O.M.G.は、やっぱり人気があるんですね」
「そうね、インディーズでまだ1年も経ってないのに、けっこうな数のファンがいると思うわ」
「なんで人気があると思いますか?」
「やっぱりJKだからじゃないかな?」
「徳川さんみたいなJDじゃダメですか?」
「JKには負けるんじゃない? まぁO.M.G.さんは、JKだからと言うだけではないと思うけど。何をどうすれば人気が出るかと言うのは、なかなかわからないわね」
「なるほど、難しいですね」
その後も、しばらくの間、徳川さんとアイドルの裏話とか、世間話をして過ごした。
なんやかんやで、2時間位経っただろうか、そろそろ話すことも尽きてきたので、今日のところは解散することになった。
僕は、いろいろ教えてくれたことの礼を言って、カフェの前で別れた。
そして帰ろうと思って歩き始めた時、後ろから声をかけられた。
「武田くん」
僕は振り向くとあそこには毛利さんがいた。
僕は驚いて、彼女に質問を投げかけた。
「えっ?! どうしてここにいるの?」
「学校から武田くんについてきたの」
えっ? それって後をつけてきたってこと? ストーカー?
「カフェにもいたの?」
「うん」
「えー」
全然気がつかなかった。
そして、つけてくるなんて、怖いよ。
「あれ? 図書委員は?」
「他の人に変わってもらった」
そこまでする?
そして、毛利さんは、少し申し訳なさそうに行った。
「実は、上杉先輩に、武田君が放課後どこに行くか調べといてって言われたの」
「えー…」
上杉先輩が糸を引いているのか…。
毛利さんに何させてんだよ。
という事は、このカフェも安全な場所じゃないと言うことか。
やれやれ。
僕は、ため息をつく。
毛利さんは質問をする。
「さっきの女の人、誰?」
「あの人もアイドルをしている人。大学生だよ。さっきは、アイドルについていろいろ教えてもらっていた」
ここで立ち話をしていてもなんなので、夜も近いし、さっさと帰宅しようと提案をした。
僕は、毛利さんを東池袋駅まで送ってから帰宅した。
今日のことは上杉先輩に報告されてしまうんだろうな…。
僕は絶望感いっぱいで家に向かった。
憂鬱だが、学校に向かう。
日中の授業は何事もなく過ぎ、放課後となった。
放課後は、いつものようにマックに向かおうとしたが、そろそろ飽きてきたので、別のところに行こう考えていたのを思い出した。
しかし、どこに行くかすぐには決まらない。
しばらく教室の机に座ったままで考えをめぐらせる。
さて、どこに行こうか?
しかし、あまり教室でゆっくり考えていると伊達先輩か上杉先輩がやってきて、部室に拉致されるかもしれないので、さっさと下校したい。
とりあえず、毛利さんに簡単に挨拶をして教室を後にした。
結局、サンシャインシティのすぐそばにあるカフェにやってきた。そこで、また宿題をしたり、勉強したり、スマホをいじったりして夜まで時間を過ごした。
この日は誰とも会うこともなく、無事に夜になったので帰宅した。
ちょっと気に入った。
当面は、あのカフェに通おうと思った。
その後、自室でくつろいでいると、スマホが鳴った。LINEでメッセージが来ている。
見ると、春日局こと、徳川菜月さんからのメッセージだ。
明日、楽曲制作について、いろいろ教えてあげるから、時間があれば会わないかと言う内容。
当然、僕は時間がたんまりあるので、ぜひ会って話を聞きたいと返事をした。
そして、明日の放課後、今日、行ったカフェで待ち合わせすることになった。
そんなわけで、翌日。
学校は無事に終了し、放課後にカフェに向かう。
カフェに到着すると、すでに徳川さんが待っていた。僕も飲み物を注文して、徳川さんのいるテーブルの席に着いた。
「こんにちは」
徳川さんは挨拶をする。
「こんにちは、徳川さんは大学は終わったんですか?」
「大学生は、それほど授業が詰まってないので、時間に余裕があるのよ。今日は遅めの講義がなかったので、ちょっと早くここに来て待ってた」
前置きは、ほどほどにして、早速、音楽制作についてとか、アイドルについてとかいろいろ教えてもらう。
真帆から聞いた話とは、また違った角度でアイドルの話が聞けたので、ちょっと興味深かった。
そして、楽曲制作については、どれぐらいお金や時間がかかるなど聞いて、それを真帆たちに伝えることにして、どうするか相談することにしてから決めることにする。
目的の話が済んだので、少し世間話をして過ごす。
僕は徳川さんに質問をした。
「徳川さんは、いつぐらいからアイドルをやっているんですか」
「私は、大学に入ってからよ」
「じゃあ、2年ぐらいやってるんですね」
「そうね。なかなか人気出ないけどね」
「そうなんですか? 物販で何人も並んでるみたいですけど?」
「まだまだよ。あの人数で満足してちゃだめよ。せめて、O.M.G.さんぐらい人気が出ないと」
「O.M.G.は、やっぱり人気があるんですね」
「そうね、インディーズでまだ1年も経ってないのに、けっこうな数のファンがいると思うわ」
「なんで人気があると思いますか?」
「やっぱりJKだからじゃないかな?」
「徳川さんみたいなJDじゃダメですか?」
「JKには負けるんじゃない? まぁO.M.G.さんは、JKだからと言うだけではないと思うけど。何をどうすれば人気が出るかと言うのは、なかなかわからないわね」
「なるほど、難しいですね」
その後も、しばらくの間、徳川さんとアイドルの裏話とか、世間話をして過ごした。
なんやかんやで、2時間位経っただろうか、そろそろ話すことも尽きてきたので、今日のところは解散することになった。
僕は、いろいろ教えてくれたことの礼を言って、カフェの前で別れた。
そして帰ろうと思って歩き始めた時、後ろから声をかけられた。
「武田くん」
僕は振り向くとあそこには毛利さんがいた。
僕は驚いて、彼女に質問を投げかけた。
「えっ?! どうしてここにいるの?」
「学校から武田くんについてきたの」
えっ? それって後をつけてきたってこと? ストーカー?
「カフェにもいたの?」
「うん」
「えー」
全然気がつかなかった。
そして、つけてくるなんて、怖いよ。
「あれ? 図書委員は?」
「他の人に変わってもらった」
そこまでする?
そして、毛利さんは、少し申し訳なさそうに行った。
「実は、上杉先輩に、武田君が放課後どこに行くか調べといてって言われたの」
「えー…」
上杉先輩が糸を引いているのか…。
毛利さんに何させてんだよ。
という事は、このカフェも安全な場所じゃないと言うことか。
やれやれ。
僕は、ため息をつく。
毛利さんは質問をする。
「さっきの女の人、誰?」
「あの人もアイドルをしている人。大学生だよ。さっきは、アイドルについていろいろ教えてもらっていた」
ここで立ち話をしていてもなんなので、夜も近いし、さっさと帰宅しようと提案をした。
僕は、毛利さんを東池袋駅まで送ってから帰宅した。
今日のことは上杉先輩に報告されてしまうんだろうな…。
僕は絶望感いっぱいで家に向かった。
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