221 / 433
悪夢の奴隷生活編
マッサージ部屋
しおりを挟む
午後の授業も終わった。
今日は、上杉先輩に顔を合わせたくないので放課後はさっさと帰ってしまおう。
僕は立ちあがって、毛利さんに話かける。
「今日は、用があるから家に帰るよ」
「え? そうなの?」
毛利さんは驚いた様子で返事をした。
「じゃあ」
僕は簡単に挨拶をすると、さっさと教室を後にした。
5分で自宅に着き、自室に入ると部屋着に着替える。
そして、ベッドに転がってスマホをいじりながらくつろぐ。
そうして30分も経った頃、玄関を開ける音が。妹が帰宅したようだ。
ドタドタと階段を登ってくる音。
ん? 一人の足音じゃあない。
そして、いきなり扉が開いた。
「ねえ、ちょっと!」
「えっ?!」
僕は驚いて飛び起きた。
入ってきたのは上杉先輩だった。妹、伊達先輩、毛利さんもその後に続く。
「なんで、部室に来ないのよ!?」
上杉先輩は僕に近づいて尋ねた。
「えーと…。ちょっと用事が…」
「家で寝てるじゃん!」
「いろいろあるんですよ」
「いろいろって、何? エロ本読むこと?」
「読んでません」
「いろいろじゃなくて、エロエロじゃん?!」
「エロ本、読んでませんって」
「ともかく、キミは奴隷なんだから、私の言うことは聞かないといけないんだよ! 今日、部室に来たら命令をしようと思ったのに」
だから、部室に行かなかったんだよ。
「契約不履行で、私の胸触った件、通報するよ」
上杉先輩は言う。
「それは、勘弁してください」
「お兄ちゃん、往生際悪いよ」
妹が横から口を挟む。
「そうそう、観念しなよ」
上杉先輩が相槌を打つ。
やれやれ。やっぱり逃げ切れなかったか。
僕は、諦めて尋ねた。
「じゃあ、これから部室に行けばいいですか?」
「もう、いいよ、ここで色々してもらう」
「何をするんですか?」
「とりあえず、今日のところは肩でも揉んでもらおうかな。今日は体育の授業があったから、疲れがたまっているから」
上杉先輩は肩を自分で触りながら言う。
「お兄ちゃん、その前に、ジュース持ってきてよ」
妹が言う。
「ちょっと待て。上杉先輩の命令は聞くけど、なんで、お前が命令するんだよ」
「ああ、良いね。持ってきて」
上杉先輩は妹に調子を合わせる。
上杉先輩の命令なら、しょうがない。
そして、妹よ。調子に乗るなよ。
1階のダイニングまで降りて、ジュースを人数分コップに入れて、自分の部屋に戻る。
上杉先輩はベッドに寝転がってエロ漫画を熟読していた。
伊達先輩、毛利さん、妹はローテーブルを囲んで談笑している。
僕の部屋で、何くつろいでいるんだ、この人たちは。
やれやれ。
僕はローテーブルにジュースを置く。
それを見て上杉先輩がエロ漫画を置いて言う。
「ご苦労。じゃあ、肩揉んでよ」
「はいはい」
上杉先輩はベッドに上に座って待ち構える。
僕は肩を揉み始めた。
「おっ。上手いねー」
褒められても、あまり嬉しくない。
15分ほど肩を揉まされた。
「じゃあ、背中のほうも、やって」
「はいはい」
しょうがないので、背中も親指で押してマッサージを始める。
「胸は揉まなくていいからね」
上杉先輩は釘を刺してきた。
「揉みませんよ」
胸も背中も大して変わらないじゃねーか。と思ったが、口に出すと命が危険なので、それ以上は黙っている。
そして、さらに10分ほど背中をマッサージして終了。
「おお! コリがだいぶほぐれたよ。キミ、マッサージ上手いね。プロになったら? 向いてるんじゃない?」
上杉先輩は肩を回しながら、嬉しそうに言った。
こっちは全然嬉しくない。
「プロにはなりませんよ…」
「恵梨香と毛利ちゃんと美咲ちゃんも、やってもらったら?」
上杉先輩は談笑している3人に向かって言った。
「じゃあ、やってもらおうかしら」
伊達先輩が言う。
「ちょっと待ってください、上杉先輩以外の命令は聞かなくていいのでは?」
僕は抗議した。
「じゃあ、私の命令で、みんなの肩もみして」
上杉先輩が言った。
やれやれ。
しょうがないので、他のみんなの肩もみをする。
今日は、僕の部屋はマッサージ部屋と化した。
そして、全員のマッサージが終わったら、皆は満足して帰宅していった。妹も自室へ。
結局、2時間近くマッサージし続けたので、かなり疲れた。
疲れた僕のマッサージをしてくれる人は居ない。
しかし、1か月の奴隷生活も肩もみ程度で終わるんであれば、我慢できるかな。
今日は、上杉先輩に顔を合わせたくないので放課後はさっさと帰ってしまおう。
僕は立ちあがって、毛利さんに話かける。
「今日は、用があるから家に帰るよ」
「え? そうなの?」
毛利さんは驚いた様子で返事をした。
「じゃあ」
僕は簡単に挨拶をすると、さっさと教室を後にした。
5分で自宅に着き、自室に入ると部屋着に着替える。
そして、ベッドに転がってスマホをいじりながらくつろぐ。
そうして30分も経った頃、玄関を開ける音が。妹が帰宅したようだ。
ドタドタと階段を登ってくる音。
ん? 一人の足音じゃあない。
そして、いきなり扉が開いた。
「ねえ、ちょっと!」
「えっ?!」
僕は驚いて飛び起きた。
入ってきたのは上杉先輩だった。妹、伊達先輩、毛利さんもその後に続く。
「なんで、部室に来ないのよ!?」
上杉先輩は僕に近づいて尋ねた。
「えーと…。ちょっと用事が…」
「家で寝てるじゃん!」
「いろいろあるんですよ」
「いろいろって、何? エロ本読むこと?」
「読んでません」
「いろいろじゃなくて、エロエロじゃん?!」
「エロ本、読んでませんって」
「ともかく、キミは奴隷なんだから、私の言うことは聞かないといけないんだよ! 今日、部室に来たら命令をしようと思ったのに」
だから、部室に行かなかったんだよ。
「契約不履行で、私の胸触った件、通報するよ」
上杉先輩は言う。
「それは、勘弁してください」
「お兄ちゃん、往生際悪いよ」
妹が横から口を挟む。
「そうそう、観念しなよ」
上杉先輩が相槌を打つ。
やれやれ。やっぱり逃げ切れなかったか。
僕は、諦めて尋ねた。
「じゃあ、これから部室に行けばいいですか?」
「もう、いいよ、ここで色々してもらう」
「何をするんですか?」
「とりあえず、今日のところは肩でも揉んでもらおうかな。今日は体育の授業があったから、疲れがたまっているから」
上杉先輩は肩を自分で触りながら言う。
「お兄ちゃん、その前に、ジュース持ってきてよ」
妹が言う。
「ちょっと待て。上杉先輩の命令は聞くけど、なんで、お前が命令するんだよ」
「ああ、良いね。持ってきて」
上杉先輩は妹に調子を合わせる。
上杉先輩の命令なら、しょうがない。
そして、妹よ。調子に乗るなよ。
1階のダイニングまで降りて、ジュースを人数分コップに入れて、自分の部屋に戻る。
上杉先輩はベッドに寝転がってエロ漫画を熟読していた。
伊達先輩、毛利さん、妹はローテーブルを囲んで談笑している。
僕の部屋で、何くつろいでいるんだ、この人たちは。
やれやれ。
僕はローテーブルにジュースを置く。
それを見て上杉先輩がエロ漫画を置いて言う。
「ご苦労。じゃあ、肩揉んでよ」
「はいはい」
上杉先輩はベッドに上に座って待ち構える。
僕は肩を揉み始めた。
「おっ。上手いねー」
褒められても、あまり嬉しくない。
15分ほど肩を揉まされた。
「じゃあ、背中のほうも、やって」
「はいはい」
しょうがないので、背中も親指で押してマッサージを始める。
「胸は揉まなくていいからね」
上杉先輩は釘を刺してきた。
「揉みませんよ」
胸も背中も大して変わらないじゃねーか。と思ったが、口に出すと命が危険なので、それ以上は黙っている。
そして、さらに10分ほど背中をマッサージして終了。
「おお! コリがだいぶほぐれたよ。キミ、マッサージ上手いね。プロになったら? 向いてるんじゃない?」
上杉先輩は肩を回しながら、嬉しそうに言った。
こっちは全然嬉しくない。
「プロにはなりませんよ…」
「恵梨香と毛利ちゃんと美咲ちゃんも、やってもらったら?」
上杉先輩は談笑している3人に向かって言った。
「じゃあ、やってもらおうかしら」
伊達先輩が言う。
「ちょっと待ってください、上杉先輩以外の命令は聞かなくていいのでは?」
僕は抗議した。
「じゃあ、私の命令で、みんなの肩もみして」
上杉先輩が言った。
やれやれ。
しょうがないので、他のみんなの肩もみをする。
今日は、僕の部屋はマッサージ部屋と化した。
そして、全員のマッサージが終わったら、皆は満足して帰宅していった。妹も自室へ。
結局、2時間近くマッサージし続けたので、かなり疲れた。
疲れた僕のマッサージをしてくれる人は居ない。
しかし、1か月の奴隷生活も肩もみ程度で終わるんであれば、我慢できるかな。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/light_novel.png?id=7e51c3283133586a6f12)
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
如月さんは なびかない。~クラスで一番の美少女に、何故か告白された件~
八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」
ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。
蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。
これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。
一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
隣人の女性がDVされてたから助けてみたら、なぜかその人(年下の女子大生)と同棲することになった(なんで?)
チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
マンションの隣の部屋から女性の悲鳴と男性の怒鳴り声が聞こえた。
主人公 時田宗利(ときたむねとし)の判断は早かった。迷わず訪問し時間を稼ぎ、確証が取れた段階で警察に通報。DV男を現行犯でとっちめることに成功した。
ちっぽけな勇気と小心者が持つ単なる親切心でやった宗利は日常に戻る。
しかし、しばらくして宗時は見覚えのある女性が部屋の前にしゃがみ込んでいる姿を発見した。
その女性はDVを受けていたあの時の隣人だった。
「頼れる人がいないんです……私と一緒に暮らしてくれませんか?」
これはDVから女性を守ったことで始まる新たな恋物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる