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眩暈する秋涼編
お台場デート
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土曜日。今日は、織田さんとデートの日。
午前11時、例によって、いけふくろう前に集合。
僕は、約束の時間の15分前に到着。
そして、昨日のうちに完璧なデートコースを考えてきたので、百戦錬磨の織田さんも納得するに違いない…、と気合を込めて、彼女が来るのを待ち構えた。
そして、約束の時間。織田さんは到着する。
今日のコーデは、襟が白の黒いシャツにクリーム色のカーディガン、グレーのチェックのスカート。
髪はポニーテール。
先週に引き続き、今回も気合入れてくれているのが良くわかった。
「今日はどこに連れて行ってくれるの?」
そう言って織田さんは僕と腕を組む。
「お台場に行くよ」
というわけで、池袋駅からJR埼京線に乗って東京レテポート駅まで移動する。
そこから少し歩いて、商業施設“アクアシティお台場”の映画館まで。
ここら辺も、時期的にハロウィンの飾り付けだらけだ。
見る映画は、妹にチョイスしてもらった『恋活A.S.A.P.』。
そのチケットを買う。そして、ポップコーンとドリンクを買い座席に着いて映画鑑賞。
映画の内容は、女子が見てキュンキュンするらしいが、僕はやっぱりピンとこなかった。
映画の鑑賞後、僕らは移動して同じ建物に入っているカフェ&レストランに入る。
そこで少し遅い昼食。
「映画、どうだった?」
僕は織田さんに尋ねた。
「感動したー」
織田さんは満足そうに答えた。
気に入ってもらえてよかった。僕は、さっぱり、わからなかったが。
取り敢えず、妹に感謝だな。
その食事の後もその場でドリンクを飲みながら世間話をした。
その中で、織田さんが考えた舞台で、主人公が異世界に転生して邪悪な魔術師と戦うという作品について聞かされたが、今一つだったので却下した。
世間話が終わると、お次はジョイポリスへ。
こういうところは、騒がしいので僕は苦手なのだが、織田さんが喜ぶかもしれないので、デートコースに組み込んでおいた。
そこで、コースター乗ったり、ゲーセンで遊んだりした。
肝心の織田さんが楽しんでいるようだったので、とりあえずは良かった。
3時間ほど遊んで、もう夕方。そろそろ太陽も地平線で、西の空はオレンジ色。
僕らは、ジョイポリスから徒歩で、ガンダムのあるダイバーシティ東京に向かう。
ガンダム前でスマホ撮影。
他の観光客に頼んで、織田さんとのツーショも撮ってもらった。
ガンダム横では特設ステージが出来ていて、アイドルライブをやっているようだった。ステージを照らすライトが眩しい。
ステージ前には人だかり。
そして、登場してきたのは…。あれは、まさか?!
「O.M.G.でーす! ダイバーシティ東京行くぜー!!」
まさかの魔法少女コスプレアイドル『O.M.G.』だ、こんなところで遭遇するとは。そう言えばLINEでメンバーの細川さんから告知が来てたっけ?
でも、全くの偶然。
特設ステージ前はオタ芸をする観客であふれかえって、大騒ぎになっている。
「なに? 知ってるアイドル?」
僕がステージを注目していると、織田さんが尋ねた。
「うん。知り合い」
「アイドルと知り合いなの?」
織田さんはちょっと不思議そうにしていた。
『O.M.G.』を見るのは少しだけにして、さっさと移動する。
すっかり暗くなって街灯だけが足元を照らす公園を話しながら歩く。
「今日、楽しかった?」
「すごく楽しいよ」
「それは良かった。デートコースを考えた甲斐があったよ」
デートなんて何十回もしてるであろう織田さんを満足させることができて、僕もちょっと達成感を感じることができた。
「これからは?」
織田さんが尋ねて来た。
「最後に夜景でも見に行こうと思ってる」
「それも楽しみ」
少し距離があったが、歩いてテレコムセンタービルまで。
そこの21階までエレベーターで昇り、入場料を払う。
そこは、お台場やベイエリアが一望できる展望室。
「すごい! きれい!」
目に入った夜景に、織田さんは思わず声を上げた。
展望室は空いていたので、スマホで夜景を撮ったりして、結構自由に時間を過ごした。
そして、展望室にはカップル用のソファが置いてあって、僕らはそこに並んで座って、しばしまったりとする。
「武田君の考えたデートコース、すごく良かったよ」
「よかった。ちょっと歩きが多かったけど疲れなかった?」
「大丈夫」
「よかった。僕は、デートなんてほとんどしたことないから、気に入ってもらえるか不安だったけどね」
「ほとんどしたことないって嘘でしょ?!」
「本当だよ。高校になるまでは、女子ともほとんど話をしたことも無かったからね」
「ほんとに? でも、今日のデートは、これまでで一番だよ」
流石に、それは褒めすぎじゃないか?
まあ、お世辞としても嬉しい。
織田さんは続けて質問をする。
「デートコース、どうやって考えたの?」
「インターネットという便利なツールがあるからね」
「なるほどー」
織田さんは笑った。
しばらくの沈黙の後、織田さんは身体を僕の方に向けて座りなおした。
「それで、武田君に言いたいことがあるんだけど……」
「うん」
「私…、武田君のことが好き」
これは、予想は出来た。
昨日、演技の練習にかこつけてキスしてきたり、先週はデートに誘ってきたり、やたらと勉強を教えてと言ってきたり、などなど。
いくら鈍感な僕でも、流石にわかる。
でも、まさか織田さんのような陽キャで、クラス・カーストのトップにいるような女子が、陰キャで見た目もぱっとしない僕を好きになるとか。こんな奇跡のようなことが起るんだな。
だが、しかし、
「それは、とても嬉しいんだけど……。僕は織田さんのことを恋愛対象としては見れてないんだよ」
「私がヤリマンとかビッチって言われてるから?」
「それは、全然関係ないよ」
「そっか…、じゃ、何で?」
「何故と言われても困るんだけど…、逆に織田さんは僕のどこが好きなの?」
「圧倒的に優しいところ。今まで付き合った奴らは、ほとんどがヤリモクで、私の扱いも雑だと感じたし、ヤッたらそれで終わりみたいな奴らばかりで…。武田君は身体目的で近づいてこなかったし、今日なんかも、私のことをちゃんと女子として丁寧に扱ってくれたでしょ」
そして、織田さんは一度黙り込んで、しばらくして再び口を開いた。
「じゃあさ、“仮”で付き合ってみない?」
「“仮”?」
「そう、試しに1か月、仮で付き合ってみて、もし、武田君が私のこと好きになったら、正式に付き合おうよ」
「えっ…。でも、それで、もし、僕が織田さんの事を好きにならなかったら?」
「その時は、諦める」
「そうか…」
予想外の提案に、咄嗟にどう答えていいかわからなかった。
"仮”なんて付き合い方あるの?
恋愛経験豊富な織田さんの言うことだから、そういうこともあるのかもしれないが…。
そして、1か月以内で織田さんのことを好きになるのだろうか?
「うーん」
しばらく、考える。
そして、決断する。
「わかったよ。“仮”で良ければ」
「良かった!」
そう言うと織田さんは突然ハグしてきた。
「ちょ、ちょっと…」
しばらくハグされた状態で過ごす。
もう時間も遅くなってきた。
展望室を後にして、ゆりかもめ、メトロを乗り継いで帰宅することにする。
池袋を経由して、雑司ヶ谷駅で織田さんと別れた。
自宅に到着。
居間に妹と両親が居て、TVを観てくつろいでいた。
「ただいま」
「おお! お兄ちゃん、デートだったんでしょ? どうだった?」
妹の美咲が興味津々で尋ねて来た。
「良かったよ。映画、選んでくれて、ありがとな」
「今日はどこまで行ってきたの?」
「どこでも、いいだろ」
「えー、ケチ。教えてくれてもいいじゃん。今日は、キスしてこなかったから、ケチなんでしょ?」
「知らん」
確かに、今日はキスしなかったな。
そして、自分の部屋に行く。そこで、僕はベッドに横になり、今日の出来事を思い出す。
とりあえず、織田さんと"仮”ということで、付き合うことになったが、これで、よかったのだろうか?
これは、一応、リア充になれたと言う認識でいいのかのな? そして、織田さんは初めての彼女ということでいのか?
やっぱり、はっきりしない状態だから、違うのかなあ。
まあ、いずれにせよ、1か月でまた織田さんとの関係がどうなるか決定するだろう。
今日のところは、これ以上深く考えないことにした。
≪雑司ヶ谷高校 歴史研究部!! 眩暈する秋涼編 完≫
午前11時、例によって、いけふくろう前に集合。
僕は、約束の時間の15分前に到着。
そして、昨日のうちに完璧なデートコースを考えてきたので、百戦錬磨の織田さんも納得するに違いない…、と気合を込めて、彼女が来るのを待ち構えた。
そして、約束の時間。織田さんは到着する。
今日のコーデは、襟が白の黒いシャツにクリーム色のカーディガン、グレーのチェックのスカート。
髪はポニーテール。
先週に引き続き、今回も気合入れてくれているのが良くわかった。
「今日はどこに連れて行ってくれるの?」
そう言って織田さんは僕と腕を組む。
「お台場に行くよ」
というわけで、池袋駅からJR埼京線に乗って東京レテポート駅まで移動する。
そこから少し歩いて、商業施設“アクアシティお台場”の映画館まで。
ここら辺も、時期的にハロウィンの飾り付けだらけだ。
見る映画は、妹にチョイスしてもらった『恋活A.S.A.P.』。
そのチケットを買う。そして、ポップコーンとドリンクを買い座席に着いて映画鑑賞。
映画の内容は、女子が見てキュンキュンするらしいが、僕はやっぱりピンとこなかった。
映画の鑑賞後、僕らは移動して同じ建物に入っているカフェ&レストランに入る。
そこで少し遅い昼食。
「映画、どうだった?」
僕は織田さんに尋ねた。
「感動したー」
織田さんは満足そうに答えた。
気に入ってもらえてよかった。僕は、さっぱり、わからなかったが。
取り敢えず、妹に感謝だな。
その食事の後もその場でドリンクを飲みながら世間話をした。
その中で、織田さんが考えた舞台で、主人公が異世界に転生して邪悪な魔術師と戦うという作品について聞かされたが、今一つだったので却下した。
世間話が終わると、お次はジョイポリスへ。
こういうところは、騒がしいので僕は苦手なのだが、織田さんが喜ぶかもしれないので、デートコースに組み込んでおいた。
そこで、コースター乗ったり、ゲーセンで遊んだりした。
肝心の織田さんが楽しんでいるようだったので、とりあえずは良かった。
3時間ほど遊んで、もう夕方。そろそろ太陽も地平線で、西の空はオレンジ色。
僕らは、ジョイポリスから徒歩で、ガンダムのあるダイバーシティ東京に向かう。
ガンダム前でスマホ撮影。
他の観光客に頼んで、織田さんとのツーショも撮ってもらった。
ガンダム横では特設ステージが出来ていて、アイドルライブをやっているようだった。ステージを照らすライトが眩しい。
ステージ前には人だかり。
そして、登場してきたのは…。あれは、まさか?!
「O.M.G.でーす! ダイバーシティ東京行くぜー!!」
まさかの魔法少女コスプレアイドル『O.M.G.』だ、こんなところで遭遇するとは。そう言えばLINEでメンバーの細川さんから告知が来てたっけ?
でも、全くの偶然。
特設ステージ前はオタ芸をする観客であふれかえって、大騒ぎになっている。
「なに? 知ってるアイドル?」
僕がステージを注目していると、織田さんが尋ねた。
「うん。知り合い」
「アイドルと知り合いなの?」
織田さんはちょっと不思議そうにしていた。
『O.M.G.』を見るのは少しだけにして、さっさと移動する。
すっかり暗くなって街灯だけが足元を照らす公園を話しながら歩く。
「今日、楽しかった?」
「すごく楽しいよ」
「それは良かった。デートコースを考えた甲斐があったよ」
デートなんて何十回もしてるであろう織田さんを満足させることができて、僕もちょっと達成感を感じることができた。
「これからは?」
織田さんが尋ねて来た。
「最後に夜景でも見に行こうと思ってる」
「それも楽しみ」
少し距離があったが、歩いてテレコムセンタービルまで。
そこの21階までエレベーターで昇り、入場料を払う。
そこは、お台場やベイエリアが一望できる展望室。
「すごい! きれい!」
目に入った夜景に、織田さんは思わず声を上げた。
展望室は空いていたので、スマホで夜景を撮ったりして、結構自由に時間を過ごした。
そして、展望室にはカップル用のソファが置いてあって、僕らはそこに並んで座って、しばしまったりとする。
「武田君の考えたデートコース、すごく良かったよ」
「よかった。ちょっと歩きが多かったけど疲れなかった?」
「大丈夫」
「よかった。僕は、デートなんてほとんどしたことないから、気に入ってもらえるか不安だったけどね」
「ほとんどしたことないって嘘でしょ?!」
「本当だよ。高校になるまでは、女子ともほとんど話をしたことも無かったからね」
「ほんとに? でも、今日のデートは、これまでで一番だよ」
流石に、それは褒めすぎじゃないか?
まあ、お世辞としても嬉しい。
織田さんは続けて質問をする。
「デートコース、どうやって考えたの?」
「インターネットという便利なツールがあるからね」
「なるほどー」
織田さんは笑った。
しばらくの沈黙の後、織田さんは身体を僕の方に向けて座りなおした。
「それで、武田君に言いたいことがあるんだけど……」
「うん」
「私…、武田君のことが好き」
これは、予想は出来た。
昨日、演技の練習にかこつけてキスしてきたり、先週はデートに誘ってきたり、やたらと勉強を教えてと言ってきたり、などなど。
いくら鈍感な僕でも、流石にわかる。
でも、まさか織田さんのような陽キャで、クラス・カーストのトップにいるような女子が、陰キャで見た目もぱっとしない僕を好きになるとか。こんな奇跡のようなことが起るんだな。
だが、しかし、
「それは、とても嬉しいんだけど……。僕は織田さんのことを恋愛対象としては見れてないんだよ」
「私がヤリマンとかビッチって言われてるから?」
「それは、全然関係ないよ」
「そっか…、じゃ、何で?」
「何故と言われても困るんだけど…、逆に織田さんは僕のどこが好きなの?」
「圧倒的に優しいところ。今まで付き合った奴らは、ほとんどがヤリモクで、私の扱いも雑だと感じたし、ヤッたらそれで終わりみたいな奴らばかりで…。武田君は身体目的で近づいてこなかったし、今日なんかも、私のことをちゃんと女子として丁寧に扱ってくれたでしょ」
そして、織田さんは一度黙り込んで、しばらくして再び口を開いた。
「じゃあさ、“仮”で付き合ってみない?」
「“仮”?」
「そう、試しに1か月、仮で付き合ってみて、もし、武田君が私のこと好きになったら、正式に付き合おうよ」
「えっ…。でも、それで、もし、僕が織田さんの事を好きにならなかったら?」
「その時は、諦める」
「そうか…」
予想外の提案に、咄嗟にどう答えていいかわからなかった。
"仮”なんて付き合い方あるの?
恋愛経験豊富な織田さんの言うことだから、そういうこともあるのかもしれないが…。
そして、1か月以内で織田さんのことを好きになるのだろうか?
「うーん」
しばらく、考える。
そして、決断する。
「わかったよ。“仮”で良ければ」
「良かった!」
そう言うと織田さんは突然ハグしてきた。
「ちょ、ちょっと…」
しばらくハグされた状態で過ごす。
もう時間も遅くなってきた。
展望室を後にして、ゆりかもめ、メトロを乗り継いで帰宅することにする。
池袋を経由して、雑司ヶ谷駅で織田さんと別れた。
自宅に到着。
居間に妹と両親が居て、TVを観てくつろいでいた。
「ただいま」
「おお! お兄ちゃん、デートだったんでしょ? どうだった?」
妹の美咲が興味津々で尋ねて来た。
「良かったよ。映画、選んでくれて、ありがとな」
「今日はどこまで行ってきたの?」
「どこでも、いいだろ」
「えー、ケチ。教えてくれてもいいじゃん。今日は、キスしてこなかったから、ケチなんでしょ?」
「知らん」
確かに、今日はキスしなかったな。
そして、自分の部屋に行く。そこで、僕はベッドに横になり、今日の出来事を思い出す。
とりあえず、織田さんと"仮”ということで、付き合うことになったが、これで、よかったのだろうか?
これは、一応、リア充になれたと言う認識でいいのかのな? そして、織田さんは初めての彼女ということでいのか?
やっぱり、はっきりしない状態だから、違うのかなあ。
まあ、いずれにせよ、1か月でまた織田さんとの関係がどうなるか決定するだろう。
今日のところは、これ以上深く考えないことにした。
≪雑司ヶ谷高校 歴史研究部!! 眩暈する秋涼編 完≫
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