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眩暈する秋涼編
カップ麵
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中間試験が始まった。
土曜に東池学園祭、日曜に勉強会をやって、良く休めなかったので少し疲れた状態で試験に臨んだ。
それでも、なんとか試験をこなし、試験1日目は終了した。
時刻はまだ昼前だ。
試験期間は部室が使えない決まりになっていて、部活は無い。
今日はこの後、当然、明日の試験対策をしようと思っている。
学校の図書室か自宅のどちらで勉強をしようかと、しばし教室の席で考えていた。
そこへ、織田さんが話しかけてきた。
「武田君」
「あ、ああ。織田さん。何?」
「今日の試験どうだった?」
「うーん。まあまあかな。織田さんは?」
「あんまり、出来なかったのよ」
織田さんは、あまり勉強ができないと言っていたのを僕は思い出した。
「ねえ、お願いなんだけど、これから明日の試験勉強、一緒にやらない? ちょっと物理が不安で」
「え? まあ、いいけど」
ついでに、自分の勉強にもなるから、ちょうどいいかな。
「ありがとう、助かる」
織田さんは笑顔で礼を言った。
僕はふと思い出した。
「でも、今日は教科書を持ってないから、教えにくいな。どうしようか…」
「武田君の家、学校の近くだよね?」
「うん、そうだけど……」
「じゃあ、武田君の家で教えてよ」
「ええっ?!」
織田さんの突然の提案に、また驚いた。
しかし、拒否する理由も無いから承諾する。
「わかった、良いよ」
「じゃあ、行こ」
織田さんは僕の腕をつかんだ。
「そんなに慌てなくても、教科書は逃げないよ」
そう言って、僕は立ち上がりつつ、毛利さんに別れの挨拶をする。
「じゃあ、またね」
「うん、また…」
毛利さんは静かに返事をした。
僕と織田さんは教室を後にする。
「お昼ごはん、どうしようか?」
織田さんが尋ねた。
「なんでもよければ、自宅にカップ麺があるけど、食べる?」
「うん。それでいいわ」
そして、僕らは学校から徒歩5分の僕の家に到着した。
玄関に入る。
「お邪魔します。ご家族の方は?」
織田さんは尋ねた。
「両親は共働きだから。母親は夕方まで帰ってこないよ。父親はもっと遅い。妹は中学で、早くても帰るのは午後3時とか4時とかかな」
ん? じゃあ、家に僕と織田さんの二人きりということか…。
織田さんをダイニングまで案内して、椅子に座らせる。
僕はカップ麺と箸を棚から取り出した。
そして、ティファールでお湯を沸かす。
「妹が居るのね? 何年生?」
「中2だよ。織田さんは、きょうだい居ないの?」
「小6の弟がいるわ」
「そうか。そう言えば、どこに住んでるんだっけ?」
「西早稲田駅の近くのマンションよ」
お湯が沸いたので、カップ麺にお湯を注いで、3分待つ。
その間は、適当に世間話。
3分経って、ふたりしてカップ麺を啜る。
食べ終わると、後片付けをして、織田さんを僕の部屋に案内する。
織田さんは部屋に入って一言。
「綺麗にしてるのね」
「昨日も、歴史研のメンバーが全員が来てたからね。土曜のうちに掃除しといた」
「え? 全員? そっか、歴史研って部員少なかったっけ?」
「僕入れて4人だよ」
「ということは、会長や毛利さんも来てたのね」
「当然、部員だからね」
「4人ということは…、もう1人はだれ?」
「上杉先輩だよ。ギャルやってる人」
「ギャル? ああ、小柄な人でしょ? 見たことある」
雑司が谷高校にはギャルが少ないから目立つ、なので上杉先輩はすぐに認識されるようだ。
「みんな、何しに来てたの?」
「試験勉強だよ」
上杉先輩はマンガ読んでるだけだけど。
「へー、真面目なのね」
「演劇部はそんなことないの?」
「一緒に遊ぶことはあっても、勉強は無いかな」
「遊ぶって?」
「カラオケ行ったり、カフェ行ったり。まあ、たまにだけど」
「歴史研ではそう言うことやらないな。いや、ファミレスには行くか」
世間話をほどほどに勉強を開始する。
「物理だっけ?」
僕らは、ローテーブルに座り、物理の教科書を広げる。
織田さんは教科書が無いので横に座る感じになった。
「どこらへんがわからないの?」
「え? 全部だよ」
「ええっ?!」
困ったな。
とりあえず、運動の3法則からやるか。
そんなわけで、勉強開始。
しばらく、教科書の解説をしたり問題を解いて見せたりする。
「ふん、ふん」
織田さん、返事は良いのだが、ちゃんとわかっているんだろうか?
僕が説明していることを一応ノートに書いてくれているが…。
それより、織田さんさっきから近くないか?
教科書を覗き込むためだとは思うが…
織田さんの髪から、いい香りがする…。
そして、シャツの前が開いていて、ブラ(ピンク色)が少し見えてるんだけど…。
「ねえ!」
織田さんが僕を見た。
しまった。髪の匂いを嗅いでいたのがばれたか?
ブラチラをガン見していたほうか?
それとも両方??
「この問題はどうなるの?」
違ったみたいだ。
織田さんは教科書を指さした。
「あ、ああ。そこは…」
僕は解説する。
などと、休憩を挟みつつ3時間ほど勉強した。疲れた。
試験範囲の解説はざっとした。
物理は公式を覚えて、計算間違いしなければそれなりに行けるはずなので、赤点回避ぐらいはできるのでは? などと考えていた。
「ありがとう、そろそろ帰るね」
織田さんがノートを鞄に入れて帰り支度をする。
ちょうど、妹の美咲が帰ってくる音がした。
僕らが階段を降りると、1階の廊下で妹と顔を合わせた。
妹は織田さんを見て一言。
「あっ、白雪姫の人だ!」
「こんにちは。織田と言います」
織田さんは挨拶をする。
僕は、織田さんに妹を紹介する。
「こいつは妹の美咲。こいつも白雪姫の舞台を観たんだよ」
「観てくれてありがとう」
織田さんは、丁寧に礼をした。
「演技、上手いですねー」
妹がまた余計なことを言う前に早く織田さんを帰そう。
「じゃあ、織田さんは、もう帰るから」
そう言って織田さんの背中を押した。
「また来てくださーい」
妹はそう言って手を振った。
僕は織田さんをメトロの雑司が谷駅の入り口まで送る。
「本当にありがとう。じゃあ、また明日ね」
そう言うと織田さんはエスカレーターを下りて行った。
僕は自宅に戻る。
居間に行くと、妹がソファに寝転んでスマホをいじりながら、くつろいでいた。
僕が帰ったのに気づくと話しかけて来た。
「お兄ちゃん」
「なに?」
「お昼にカップ麺食べた?」
「ああ、食べたよ」
「織田さんも?」
「そうだよ、それがどうかした?」
「女子にカップ麺食べさせるなんて、センスないよ」
そうなのか?
「お兄ちゃん、これで、織田さんとは無いわ」
「いや、別に織田さんと、そういう関係になるつもりはない」
「そうかー、お兄ちゃんには毛利さんが居るから、余裕だねぇ」
「毛利さんとも、そういう関係にならないよ」
「へ? どうして?」
「毛利さんは、他に付き合っている人がいるぞ」
僕は書庫で毛利さんと伊達先輩がキスしている場面を思い出して言った。
「ええっ?!」
妹は飛び起きた。
「それはおかしいよ! あれは、お兄ちゃんのことをラブな目だよ」
「彼女は、二股掛けようとしてるんじゃあないの?」
毛利さんは伊達先輩が居ながら、僕にモーションかけて来てるのは明らかだ。
「ええっ?! 二股?!」
妹はソファに寝転がって言った。
「天変地異級の衝撃だわー」
天変地異、好きだな。
「高校生って不潔」
そう言って、妹は再びスマホをいじり始めた。
高校生全員に拡大するな。僕は不潔ではない。
と、思ったが、僕はその言葉に返事することなく居間を後にした。
そして、自分の部屋に戻って、他の教科の勉強をすることにした。
土曜に東池学園祭、日曜に勉強会をやって、良く休めなかったので少し疲れた状態で試験に臨んだ。
それでも、なんとか試験をこなし、試験1日目は終了した。
時刻はまだ昼前だ。
試験期間は部室が使えない決まりになっていて、部活は無い。
今日はこの後、当然、明日の試験対策をしようと思っている。
学校の図書室か自宅のどちらで勉強をしようかと、しばし教室の席で考えていた。
そこへ、織田さんが話しかけてきた。
「武田君」
「あ、ああ。織田さん。何?」
「今日の試験どうだった?」
「うーん。まあまあかな。織田さんは?」
「あんまり、出来なかったのよ」
織田さんは、あまり勉強ができないと言っていたのを僕は思い出した。
「ねえ、お願いなんだけど、これから明日の試験勉強、一緒にやらない? ちょっと物理が不安で」
「え? まあ、いいけど」
ついでに、自分の勉強にもなるから、ちょうどいいかな。
「ありがとう、助かる」
織田さんは笑顔で礼を言った。
僕はふと思い出した。
「でも、今日は教科書を持ってないから、教えにくいな。どうしようか…」
「武田君の家、学校の近くだよね?」
「うん、そうだけど……」
「じゃあ、武田君の家で教えてよ」
「ええっ?!」
織田さんの突然の提案に、また驚いた。
しかし、拒否する理由も無いから承諾する。
「わかった、良いよ」
「じゃあ、行こ」
織田さんは僕の腕をつかんだ。
「そんなに慌てなくても、教科書は逃げないよ」
そう言って、僕は立ち上がりつつ、毛利さんに別れの挨拶をする。
「じゃあ、またね」
「うん、また…」
毛利さんは静かに返事をした。
僕と織田さんは教室を後にする。
「お昼ごはん、どうしようか?」
織田さんが尋ねた。
「なんでもよければ、自宅にカップ麺があるけど、食べる?」
「うん。それでいいわ」
そして、僕らは学校から徒歩5分の僕の家に到着した。
玄関に入る。
「お邪魔します。ご家族の方は?」
織田さんは尋ねた。
「両親は共働きだから。母親は夕方まで帰ってこないよ。父親はもっと遅い。妹は中学で、早くても帰るのは午後3時とか4時とかかな」
ん? じゃあ、家に僕と織田さんの二人きりということか…。
織田さんをダイニングまで案内して、椅子に座らせる。
僕はカップ麺と箸を棚から取り出した。
そして、ティファールでお湯を沸かす。
「妹が居るのね? 何年生?」
「中2だよ。織田さんは、きょうだい居ないの?」
「小6の弟がいるわ」
「そうか。そう言えば、どこに住んでるんだっけ?」
「西早稲田駅の近くのマンションよ」
お湯が沸いたので、カップ麺にお湯を注いで、3分待つ。
その間は、適当に世間話。
3分経って、ふたりしてカップ麺を啜る。
食べ終わると、後片付けをして、織田さんを僕の部屋に案内する。
織田さんは部屋に入って一言。
「綺麗にしてるのね」
「昨日も、歴史研のメンバーが全員が来てたからね。土曜のうちに掃除しといた」
「え? 全員? そっか、歴史研って部員少なかったっけ?」
「僕入れて4人だよ」
「ということは、会長や毛利さんも来てたのね」
「当然、部員だからね」
「4人ということは…、もう1人はだれ?」
「上杉先輩だよ。ギャルやってる人」
「ギャル? ああ、小柄な人でしょ? 見たことある」
雑司が谷高校にはギャルが少ないから目立つ、なので上杉先輩はすぐに認識されるようだ。
「みんな、何しに来てたの?」
「試験勉強だよ」
上杉先輩はマンガ読んでるだけだけど。
「へー、真面目なのね」
「演劇部はそんなことないの?」
「一緒に遊ぶことはあっても、勉強は無いかな」
「遊ぶって?」
「カラオケ行ったり、カフェ行ったり。まあ、たまにだけど」
「歴史研ではそう言うことやらないな。いや、ファミレスには行くか」
世間話をほどほどに勉強を開始する。
「物理だっけ?」
僕らは、ローテーブルに座り、物理の教科書を広げる。
織田さんは教科書が無いので横に座る感じになった。
「どこらへんがわからないの?」
「え? 全部だよ」
「ええっ?!」
困ったな。
とりあえず、運動の3法則からやるか。
そんなわけで、勉強開始。
しばらく、教科書の解説をしたり問題を解いて見せたりする。
「ふん、ふん」
織田さん、返事は良いのだが、ちゃんとわかっているんだろうか?
僕が説明していることを一応ノートに書いてくれているが…。
それより、織田さんさっきから近くないか?
教科書を覗き込むためだとは思うが…
織田さんの髪から、いい香りがする…。
そして、シャツの前が開いていて、ブラ(ピンク色)が少し見えてるんだけど…。
「ねえ!」
織田さんが僕を見た。
しまった。髪の匂いを嗅いでいたのがばれたか?
ブラチラをガン見していたほうか?
それとも両方??
「この問題はどうなるの?」
違ったみたいだ。
織田さんは教科書を指さした。
「あ、ああ。そこは…」
僕は解説する。
などと、休憩を挟みつつ3時間ほど勉強した。疲れた。
試験範囲の解説はざっとした。
物理は公式を覚えて、計算間違いしなければそれなりに行けるはずなので、赤点回避ぐらいはできるのでは? などと考えていた。
「ありがとう、そろそろ帰るね」
織田さんがノートを鞄に入れて帰り支度をする。
ちょうど、妹の美咲が帰ってくる音がした。
僕らが階段を降りると、1階の廊下で妹と顔を合わせた。
妹は織田さんを見て一言。
「あっ、白雪姫の人だ!」
「こんにちは。織田と言います」
織田さんは挨拶をする。
僕は、織田さんに妹を紹介する。
「こいつは妹の美咲。こいつも白雪姫の舞台を観たんだよ」
「観てくれてありがとう」
織田さんは、丁寧に礼をした。
「演技、上手いですねー」
妹がまた余計なことを言う前に早く織田さんを帰そう。
「じゃあ、織田さんは、もう帰るから」
そう言って織田さんの背中を押した。
「また来てくださーい」
妹はそう言って手を振った。
僕は織田さんをメトロの雑司が谷駅の入り口まで送る。
「本当にありがとう。じゃあ、また明日ね」
そう言うと織田さんはエスカレーターを下りて行った。
僕は自宅に戻る。
居間に行くと、妹がソファに寝転んでスマホをいじりながら、くつろいでいた。
僕が帰ったのに気づくと話しかけて来た。
「お兄ちゃん」
「なに?」
「お昼にカップ麺食べた?」
「ああ、食べたよ」
「織田さんも?」
「そうだよ、それがどうかした?」
「女子にカップ麺食べさせるなんて、センスないよ」
そうなのか?
「お兄ちゃん、これで、織田さんとは無いわ」
「いや、別に織田さんと、そういう関係になるつもりはない」
「そうかー、お兄ちゃんには毛利さんが居るから、余裕だねぇ」
「毛利さんとも、そういう関係にならないよ」
「へ? どうして?」
「毛利さんは、他に付き合っている人がいるぞ」
僕は書庫で毛利さんと伊達先輩がキスしている場面を思い出して言った。
「ええっ?!」
妹は飛び起きた。
「それはおかしいよ! あれは、お兄ちゃんのことをラブな目だよ」
「彼女は、二股掛けようとしてるんじゃあないの?」
毛利さんは伊達先輩が居ながら、僕にモーションかけて来てるのは明らかだ。
「ええっ?! 二股?!」
妹はソファに寝転がって言った。
「天変地異級の衝撃だわー」
天変地異、好きだな。
「高校生って不潔」
そう言って、妹は再びスマホをいじり始めた。
高校生全員に拡大するな。僕は不潔ではない。
と、思ったが、僕はその言葉に返事することなく居間を後にした。
そして、自分の部屋に戻って、他の教科の勉強をすることにした。
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