雑司ヶ谷高校 歴史研究部!!

谷島修一

文字の大きさ
56 / 494
波乱の夏休み編

二条城(日本100名城No.53)

しおりを挟む
 彦根から再びJRに乗る。
 お次の目的地は二条城だ。
 彦根~京都~二条と乗り継ぐ。約1時間15分。

 途中、電車の中で伊達先輩が話しかけて来た。
「私たち修学旅行は京都と奈良だったのよ。来年、あなたたちも多分、同じだと思うわ」

「修学旅行っていつでしたっけ?」

「5月の下旬よ」

 そうか、僕が歴史研に入部したのは6月初めだから、修学旅行から帰って来た後、上杉先輩は部員の勧誘活動をやっていたのか。そして、僕は歴史研に引き込まれた。

「修学旅行では、どこを見たんですか?」

「京都では金閣寺、清水寺、嵐山。後は、お土産屋さんとかね」

 伊達先輩はその時の写真をスマホで見せてくれた。

「二条城は見なかったんですね」

「だから、ちょうどよかったわ」

 二条駅から二条城までは徒歩10分程度。
 駅から数分で、お堀が見えた。二条城の入り口までは、少々回り込む形になるのでお堀に沿ってしばらく進むことになる。

 入り口にようやく到着すると、入城料を払って入城した。

 二条城は平城で天守閣は無い。
 ここも徳川家康の命令で築城されたそうだ。
 そして、現在は世界遺産に指定されているという。

 僕は伊達先輩に尋ねた。
「今回の旅は家康ゆかりのお城が多いですが、狙ったんですか?」

「いいえ。たまたまよ」
 伊達先輩はそう言って微笑んだ。

 僕らは、お城の中を進む。
 二の丸御殿の見学。中の廊下をしばらく歩くと、
 大政奉還のシーンが等身大の人形で再現されている大広間があった。

 大政奉還というと、江戸幕府が権力を天皇に渡したあれだっけ?
 教科書にその時の絵が載っていたような気がする。歴史的なことがあった場所に来れて、ちょっとだけ感動した。

 引き続き、中をうろうろする。
 そして、二の丸庭園、本丸庭園を見学して、二条城を後にした。

「少し早いけど、宿に行きましょう。すぐ近くだから」
 到着した宿は、予想に反して旅館ではなくホテルだった。
 伊達先輩がチェックイン。ここも4人部屋は同じ。部屋に入ると、ちゃんとベッドが4台おいてある。

 皆が荷物を置いて、くつろぎ始めたところで僕は話しかけた。
「ちょっと、行ってみたいところがあるので、行ってきていいですか?」

「いいわよ。気を付けて行ってね」
 伊達先輩は答える。

「どこ行くの?」
 上杉先輩が尋ねる。

「電気の神様をお参りに」

「なにそれ?!」

「文字通り、電気の神様がいる神社です。ネットで見つけて興味が出たので」

「また、変わったのを見つけたねぇ」

「先輩たちは行きませんか?」

「私は疲れたから休むわ」
 と、伊達先輩。

「アタシもいいや」
 上杉先輩はそう言ってベッドに横たわる。

「毛利さん、どうする?」

「私、行く」
 毛利さんは手を挙げて意思表示をした。
 
「これ使って」
 伊達先輩はそう言うと、青春18きっぷを僕に手渡した。そうか、これを使えばJRは追加で運賃を払わなくてもいい。
 
 というわけで、僕と毛利さんの二人は部屋を出た。

 ===================
 二条城の詳細
 https://nijo-jocastle.city.kyoto.lg.jp/
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話

釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。 文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。 そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。 工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。 むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。 “特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。 工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。 兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。 工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。 スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。 二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。 零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。 かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。 ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。 この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

『俺アレルギー』の抗体は、俺のことが好きな人にしか現れない?学園のアイドルから、幼馴染までノーマスク。その意味を俺は知らない

七星点灯
青春
 雨宮優(あまみや ゆう)は、世界でたった一つしかない奇病、『俺アレルギー』の根源となってしまった。  彼の周りにいる人間は、花粉症の様な症状に見舞われ、マスク無しではまともに会話できない。  しかし、マスクをつけずに彼とラクラク会話ができる女の子達がいる。幼馴染、クラスメイトのギャル、先輩などなど……。 彼女達はそう、彼のことが好きすぎて、身体が勝手に『俺アレルギー』の抗体を作ってしまったのだ!

処理中です...