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捜査5日目
捜査5日目~召使いの死
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一方のマイヤーたちは、海で上がった遺体の確認のため、警察本部へやって来た。
警部と会合した。
マイヤーが早速用件を伝える。
「港で女性の遺体が上がったと聞きました。その遺体を確認したいのですが」。
「かまいませんよ。港に浮かんでいた死体は地下の霊安室です。案内します」。
警部、マイヤー、クラクスの三人は地下の遺体安置室に向かう。
「それにしても、良く知っていましたね」。
「ええ、マルティンが勤める新聞社を訪問した後、たまたま近くを通りかかって、海で遺体が上がったと聞いたのです」。
三人は遺体安置室までやって来た。そして、海で見つかって運ばれたという遺体を確認した。
マイヤーとクラクスは、その遺体が間違いなくアデーレ・ヴェーベルンだと確認した。彼女と屋敷で話したのは四日前か。それが今ここで遺体となって横たわっている。
「まだ若いのに、かわいそうに」。
警部は一言そう言ってから説明する。
「遺体の状況から死んだのは、昨日か一昨日ぐらいです」。
やはり、昨日あれだけ屋敷を捜索したのに、その時は既にいなかったのだろう。そうすると、いつ、どうやって屋敷から出たのか。殺されたのは屋敷の中か、それとも外か。
マイヤーは、遺体を改めて見た。肌は青白くなっている。
「死因は」。
警部は首を振って答えた。
「わかりません。ただ外傷は無いようです」。
「水死か、それとも、殺された後に海に投げ込まれたか」。
クラクスも遺体を確認した後、話に割り込んで来た。
「外傷がないということは毒殺でしょうか」。
「それは、わからないですが、可能性はあります」。
「彼女がハーラルトとエストゥスを殺害した。それで口封じで殺されたのでしょうか?」
「推測の域ですが、その可能性が高いと思います」。
「やはり黒幕が居て彼女を殺したということか」。
「そう言うことであれば、その黒幕が誰かということです」。
三人は警察本部を後にして、馬を歩ませヴェールテ家の屋敷に向かいながら話をする。
「ところで警部、内務局の長官ですが、彼に捜査の中止命令を出させることのできる人物に心当たりは?」
エーベルは尋ねた。
「市長や副市長などの政府高官、政府に影響力を持つ旧貴族、帝国軍司令官。そんなところでしょうか」。
「司令官のルツコイ、殺害された副市長はないとして、やはりパーティーに参加していた旧貴族が一番怪しいということか」。
「百五十人か。気が遠くなります」。
クラクスがため息をつく。
警部がふと思いついたように言う。
「待てよ、内務局の長官自身がこの事件にかかわっているとしたら?」
クラクスの表情が明るくなった。そして、少々興奮気味に声を上げた。
「ああ、その可能性もありますね。むしろ、かなり怪しい」。
「なるほど、さすがは警部。ちょうど、長官にも話を聞きたいと思っていたところです」。
「城へ戻ったら、早速、ルツコイに長官との面会をお願いすることにしよう」。
警部はふと思い出したように言う。
「そういえば、ハーラルトとエストゥスの遺体が警察本部の地下に安置されておりますが、警察として事件の捜査が中止となり、事件としては扱えない。なので、ヴェールテ家の者に返すことになります」。
「そうですか。そうなると、すぐ埋葬ですね」。
「埋葬と言えば、父親のブルクハルトの遺体を掘り起こそうという話はどうします?」
クラクスが尋ねる。
「そうだった、すっかり忘れていたよ」。マイヤーは頭を抱えた。「父親もヴェーベルンが殺したのだろうか」。
「頭がこんがらがりますね」。
クラクスは、ため息まじりにそう言った。
三人はヴェールテ家の屋敷に到着した。
執事のベットリッヒが扉を開けると、間髪入れずに話し出した。
「昨日、マルティン様が夜遅くお戻りになりましたので、お部屋を見せてくれるようにお願いしましたら、“ご自由に”、ということでした」。
警部が話をする。
「いや、実は港でアデーレ・ヴェーベルンの遺体が発見されました」。
執事は驚いて口に手を当てた。
「まさか、ヴェーベルンが」。
執事はそれだけ言うと、黙り込んでしまった。
警部はその様子を見て、話しづらそうに口を開いた。
「彼女に家族は?」
「彼女は孤児院の出身なので、身寄りがありません」。
「そうでしたか。身寄りがないなら、無縁仏として埋葬します」。
「今、奥様に遺体をヴェールテ家で引き取って埋葬するか聞いてみます」。
「よろしくお願いします」。
執事は一旦扉を閉める。しばらく待たされた後、戻ってきた。
「申し訳ございません。奥様はヴェーベルンの遺体は警察で処理を、とのことでした」。
「わかりました」。
それを聞いて三人はヴェールテ家を後にした。マイヤーとクラクスは城へ、警部は警察本部に向かった。
警部と会合した。
マイヤーが早速用件を伝える。
「港で女性の遺体が上がったと聞きました。その遺体を確認したいのですが」。
「かまいませんよ。港に浮かんでいた死体は地下の霊安室です。案内します」。
警部、マイヤー、クラクスの三人は地下の遺体安置室に向かう。
「それにしても、良く知っていましたね」。
「ええ、マルティンが勤める新聞社を訪問した後、たまたま近くを通りかかって、海で遺体が上がったと聞いたのです」。
三人は遺体安置室までやって来た。そして、海で見つかって運ばれたという遺体を確認した。
マイヤーとクラクスは、その遺体が間違いなくアデーレ・ヴェーベルンだと確認した。彼女と屋敷で話したのは四日前か。それが今ここで遺体となって横たわっている。
「まだ若いのに、かわいそうに」。
警部は一言そう言ってから説明する。
「遺体の状況から死んだのは、昨日か一昨日ぐらいです」。
やはり、昨日あれだけ屋敷を捜索したのに、その時は既にいなかったのだろう。そうすると、いつ、どうやって屋敷から出たのか。殺されたのは屋敷の中か、それとも外か。
マイヤーは、遺体を改めて見た。肌は青白くなっている。
「死因は」。
警部は首を振って答えた。
「わかりません。ただ外傷は無いようです」。
「水死か、それとも、殺された後に海に投げ込まれたか」。
クラクスも遺体を確認した後、話に割り込んで来た。
「外傷がないということは毒殺でしょうか」。
「それは、わからないですが、可能性はあります」。
「彼女がハーラルトとエストゥスを殺害した。それで口封じで殺されたのでしょうか?」
「推測の域ですが、その可能性が高いと思います」。
「やはり黒幕が居て彼女を殺したということか」。
「そう言うことであれば、その黒幕が誰かということです」。
三人は警察本部を後にして、馬を歩ませヴェールテ家の屋敷に向かいながら話をする。
「ところで警部、内務局の長官ですが、彼に捜査の中止命令を出させることのできる人物に心当たりは?」
エーベルは尋ねた。
「市長や副市長などの政府高官、政府に影響力を持つ旧貴族、帝国軍司令官。そんなところでしょうか」。
「司令官のルツコイ、殺害された副市長はないとして、やはりパーティーに参加していた旧貴族が一番怪しいということか」。
「百五十人か。気が遠くなります」。
クラクスがため息をつく。
警部がふと思いついたように言う。
「待てよ、内務局の長官自身がこの事件にかかわっているとしたら?」
クラクスの表情が明るくなった。そして、少々興奮気味に声を上げた。
「ああ、その可能性もありますね。むしろ、かなり怪しい」。
「なるほど、さすがは警部。ちょうど、長官にも話を聞きたいと思っていたところです」。
「城へ戻ったら、早速、ルツコイに長官との面会をお願いすることにしよう」。
警部はふと思い出したように言う。
「そういえば、ハーラルトとエストゥスの遺体が警察本部の地下に安置されておりますが、警察として事件の捜査が中止となり、事件としては扱えない。なので、ヴェールテ家の者に返すことになります」。
「そうですか。そうなると、すぐ埋葬ですね」。
「埋葬と言えば、父親のブルクハルトの遺体を掘り起こそうという話はどうします?」
クラクスが尋ねる。
「そうだった、すっかり忘れていたよ」。マイヤーは頭を抱えた。「父親もヴェーベルンが殺したのだろうか」。
「頭がこんがらがりますね」。
クラクスは、ため息まじりにそう言った。
三人はヴェールテ家の屋敷に到着した。
執事のベットリッヒが扉を開けると、間髪入れずに話し出した。
「昨日、マルティン様が夜遅くお戻りになりましたので、お部屋を見せてくれるようにお願いしましたら、“ご自由に”、ということでした」。
警部が話をする。
「いや、実は港でアデーレ・ヴェーベルンの遺体が発見されました」。
執事は驚いて口に手を当てた。
「まさか、ヴェーベルンが」。
執事はそれだけ言うと、黙り込んでしまった。
警部はその様子を見て、話しづらそうに口を開いた。
「彼女に家族は?」
「彼女は孤児院の出身なので、身寄りがありません」。
「そうでしたか。身寄りがないなら、無縁仏として埋葬します」。
「今、奥様に遺体をヴェールテ家で引き取って埋葬するか聞いてみます」。
「よろしくお願いします」。
執事は一旦扉を閉める。しばらく待たされた後、戻ってきた。
「申し訳ございません。奥様はヴェーベルンの遺体は警察で処理を、とのことでした」。
「わかりました」。
それを聞いて三人はヴェールテ家を後にした。マイヤーとクラクスは城へ、警部は警察本部に向かった。
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