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捜査1日目
捜査1日目~事件の経緯
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正午過ぎ、エーベル・マイヤーとオットー・クラクスは城を出て、馬で警察本部の方へ向かった。
ズーデハーフェンシュタットでは、城から馬で二十分程度のところに警察本部が置かれている。そこは重厚な四階建ての大きな建物だ。警察機関も帝国の支配下にはいってからは、上層部が一部追放されたが、ほとんどの人員が残された。ただし、組織内の主要なところには帝国の人間が配置されているそうだ。
我々は昼前に警察本部に到着することができた。
ルツコイからは、まずは警察長官に会うように言われていたので、長官に面会を求める。マイヤーは警察本部の大きな扉を開け、中にいた警官に敬礼して声を掛けた。
「私は軍所属のエーベル・マイヤーと言います。警察長官に面会をお願いしたい」。
声を掛けられた警官も敬礼を返し、丁寧に長官の居所を説明する。
「長官は、真ん中の階段を四階まで上がり、右側の廊下を一番奥まで進み、右側の部屋におられるはずです」。
「ありがとうございます」。
マイヤーとクラクスは礼を言い、言われたとおりに階段を上り、廊下の一番奥の部屋までやって来た。ドアをノックすると、扉が開かれ中から女性が現れた。彼女は秘書だろう。少々小柄だが、男性と見間違えそうなベリーショートの茶色の髪が印象的だった。
彼女は「どうぞ」、と言い、二人を中に招き入れた。
マイヤーとクラクスは中に入り敬礼をする。
「軍のエーベル・マイヤーとオットー・クラクスです。長官に面会をお願いしたく参りました」。
「お越しになることは、お伺いしておりました」。
秘書は、部屋のさらに奥にある扉を開けて、二人を案内した。
「長官、軍の方がお見えです」。
大きな部屋の中には、短く刈り込んだ白髪の男性が座っていた。地味ではあるが、少々高そうな服を身にまとっている。彼は二人を見ると立ち上がって歩み寄った。
「ようこそ、ルツコイ司令官から誰か寄こすと聞いていました」。
エーベルとクラクスは敬礼した。
「私はエーベル・マイヤー。彼はオットー・クラクスです。今回のご依頼を担当いたします」。
「よろしく。私は長官のピョートル・ミリューコフです。今回は協力してくれて助かります。まずはお礼を言わせてください」。
「いえ」。
ピョートル・ミリューコフか。名前と訛りから、彼は帝国の人間だとわかる。ミューリコフは来客用の大きな目のソファを指し、二人に座るように促した。彼は二人が座ったのを確認すると、彼自身も二人の反対側にあるソファに座った。
ミューリコフが座るのを見届けて、マイヤーが口を開いた。
「早速ですがハーラルト・ヴェールテの件でお話を聞きたく」。
「それは、担当をしていた警部のアーレンスに話をさせます。少しお待ちください」。
ミューリコフはそう言って、待たせていた秘書にアーレンスという人物を呼ぶように伝えた。数分待つと一人の人物が長官室にやって来た。がっしりとして背が高く、黒髪で口ひげを生やしている男性。彼は敬礼をし、はっきりと、力強い調子で自己紹介をする。
「ハーラルト・ヴェールテの事件を担当していたカール・アーレンスです。この度はご協力感謝します」。
カール・アーレンスは名前から旧共和国の人間だとわかる。マイヤーは挨拶を返した。
「こちらこそ、よろしくお願いいたします」。
「君も座りたまえ」。
ミリューコフがそう促すと、アーレンスはミューリコフの机の隣のあった椅子に座った。
「では、お話いたします」。
アーレンスは経緯についてゆっくり話しだした。
「三日前、街にある集会所で旧貴族が集まるパーティーが行われました。このパーティーは旧貴族同士がお互いの繋がりを維持するために、無血革命以降、絶えることなく半年に一度開催されています」。
「金持ちの寄り合いか」。
クラクスが小さく独り言を言う。とても小さい声だったで、隣のマイヤーにしか届かなかっただろう。その言葉には嫌悪感が込められている。マイヤーはクラクスを睨みつけて黙るように目で合図した。
アーレンスは話を続ける。
「そのパーティーの参加者は百五十名。宴もたけなわな頃、被害者のハーラルト・ヴェールテは出されたワインを飲み、しばらくしてから倒れた。調べたところ、彼のワイングラスにだけ毒が入っていたました。用意されたワインは他にもグラスに注がれていて、参加者全員に配られていました」。
「そうすると給仕係が怪しいのでは?」
「そうなんです。だから、その夜の給仕係を全員から聴収しようとしていたのですが、何人か聴取したところで捜査を止めろと横やりが入ったんです」。
「誰から?」
「内務局の長官です」。
帝国支配下になってから共和国政府が廃止され、各省は局と名前を変えたが、その組織の内部はほとんど変わりない。そして、内閣や大臣という肩書はなくなり、その代わりに元あった大臣の職は長官という肩書になり権限は縮小された。政府廃止前の大臣は追放されたが、今は帝国の者か前大臣の部下だった者が長官をやっているはずだ。
マイヤーはそこまでの話を頭の中で反芻して質問をする。
「なるほど、パーティーの参加者の誰かが圧力をかけさせたのですね。参加者で政界にも顔が利く者は?」
「それは結構な人数だ」。
「調べるのは骨ですね」。
「これからという時に横やりが入ったからね。警察としては、もう動けない。君らがうまくやってくれることを望むよ」。
「わかりました。可能な限り努力します」。
とは言え、パーティーの参加者の旧貴族百五十人全員を調べるのは願い下げだ。もうすこし手掛かりを絞り込みたいところだ。
「質問の続きをいいですか?」
マイヤーは発言をする。
「どうぞ」
「聴取した給仕係で怪しい者はおりましたか?」
「おりませんでした」。
「その時の給仕係はパーティーの時のみ臨時に雇われた人たちですか?」
「いや、貴族たちが自分の屋敷の召使いをそれぞれ連れてきていました」。
「なるほど。給仕係を聴取した方が良いですね」。
クラクスが発言した。
「ヴェールテ家の給仕係は聴取しましたか?」
「いや。まだです。これから取り掛かろうとした時に捜査の中止命令がでました」。
アーレンスは首を横に振り答えた。
「では、早急にやりましょう」。
クラクスは少々大きな声で言った。何故、彼はここまでやる気になっているのだろう? マイヤーは不思議に感じた。はやるクラクスをたしなめるように、「まあ待て」と言い、アーレンスに向き直って話を続ける。
「その前に、ヴェールテ家について教えてもらえますか?家族構成など詳しく」。
アーレンスは話を始めた。
「ヴェールテ家は旧貴族で、ブランブルク共和国の財閥の一つでした。もともとはモルデンにいた一族です。モルデンでは穀物取引会社を、そしてズーデハーフェンシュタットとオストハーフェンシュタットでは貿易会社を経営しておりました。モルデンはご存知の通り戦争で焦土と化しましたので、一族は此処ズーデハーフェンシュタットに避難して現在は貿易会社のみを経営しているようです」。
マイヤーは相槌を打ちながら、そして、クラクスは前のめりになって聞いている。
アーレンスは話を続けた。
「次に家族構成。まずは、殺害されたハーラルト・ヴェールテはヴェールテ家の長男でした。彼の他にきょうだいが三人。次男のエストゥス・ヴェールテはご存知でしょう、ズーデハーフェンシュタットの副市長です。長女のクリスティアーネは現在、貿易会社の支社長としてオストハーフェンシュタットに在住しています。あとは三男マルティン・ヴェールテの四きょうだいでした。ちなみに彼らの父親のブルクハルト・ヴェールテは先月病死しております。後は、ブルクハルトの妻でスザンネ・ヴェールテ。ちなみに彼女は後妻で四きょうだいとは血の繋がりはありません」。
「父親の死には事件性はなかったのですか?」
「病死と聞いています」。
「そうですか」。
「あとは、ヴェールテ家の屋敷には、執事のフリッツ・ベットリッヒと召使いが二人。アデーレ・ヴェーベルンとエリカ・ヒュフナーという者がいます。アデーレ・ヴェーベルンがパーティー会場で給仕係をしておりました」。
「まずは、召使いのヴェーベルンに話を聞いた方が良いですね」。
「そう思います」。
「では、これからヴェールテ家に行き、話を聞いてきます」。
そう言うと、マイヤーが立ち上がった。クラクスも続いて立ち上がる。
「よろしくお願いします」。
長官と警部も立ち上がり二人に軽く会釈をする。マイヤーとクラクスは敬礼をして長官室を退出した。
ズーデハーフェンシュタットでは、城から馬で二十分程度のところに警察本部が置かれている。そこは重厚な四階建ての大きな建物だ。警察機関も帝国の支配下にはいってからは、上層部が一部追放されたが、ほとんどの人員が残された。ただし、組織内の主要なところには帝国の人間が配置されているそうだ。
我々は昼前に警察本部に到着することができた。
ルツコイからは、まずは警察長官に会うように言われていたので、長官に面会を求める。マイヤーは警察本部の大きな扉を開け、中にいた警官に敬礼して声を掛けた。
「私は軍所属のエーベル・マイヤーと言います。警察長官に面会をお願いしたい」。
声を掛けられた警官も敬礼を返し、丁寧に長官の居所を説明する。
「長官は、真ん中の階段を四階まで上がり、右側の廊下を一番奥まで進み、右側の部屋におられるはずです」。
「ありがとうございます」。
マイヤーとクラクスは礼を言い、言われたとおりに階段を上り、廊下の一番奥の部屋までやって来た。ドアをノックすると、扉が開かれ中から女性が現れた。彼女は秘書だろう。少々小柄だが、男性と見間違えそうなベリーショートの茶色の髪が印象的だった。
彼女は「どうぞ」、と言い、二人を中に招き入れた。
マイヤーとクラクスは中に入り敬礼をする。
「軍のエーベル・マイヤーとオットー・クラクスです。長官に面会をお願いしたく参りました」。
「お越しになることは、お伺いしておりました」。
秘書は、部屋のさらに奥にある扉を開けて、二人を案内した。
「長官、軍の方がお見えです」。
大きな部屋の中には、短く刈り込んだ白髪の男性が座っていた。地味ではあるが、少々高そうな服を身にまとっている。彼は二人を見ると立ち上がって歩み寄った。
「ようこそ、ルツコイ司令官から誰か寄こすと聞いていました」。
エーベルとクラクスは敬礼した。
「私はエーベル・マイヤー。彼はオットー・クラクスです。今回のご依頼を担当いたします」。
「よろしく。私は長官のピョートル・ミリューコフです。今回は協力してくれて助かります。まずはお礼を言わせてください」。
「いえ」。
ピョートル・ミリューコフか。名前と訛りから、彼は帝国の人間だとわかる。ミューリコフは来客用の大きな目のソファを指し、二人に座るように促した。彼は二人が座ったのを確認すると、彼自身も二人の反対側にあるソファに座った。
ミューリコフが座るのを見届けて、マイヤーが口を開いた。
「早速ですがハーラルト・ヴェールテの件でお話を聞きたく」。
「それは、担当をしていた警部のアーレンスに話をさせます。少しお待ちください」。
ミューリコフはそう言って、待たせていた秘書にアーレンスという人物を呼ぶように伝えた。数分待つと一人の人物が長官室にやって来た。がっしりとして背が高く、黒髪で口ひげを生やしている男性。彼は敬礼をし、はっきりと、力強い調子で自己紹介をする。
「ハーラルト・ヴェールテの事件を担当していたカール・アーレンスです。この度はご協力感謝します」。
カール・アーレンスは名前から旧共和国の人間だとわかる。マイヤーは挨拶を返した。
「こちらこそ、よろしくお願いいたします」。
「君も座りたまえ」。
ミリューコフがそう促すと、アーレンスはミューリコフの机の隣のあった椅子に座った。
「では、お話いたします」。
アーレンスは経緯についてゆっくり話しだした。
「三日前、街にある集会所で旧貴族が集まるパーティーが行われました。このパーティーは旧貴族同士がお互いの繋がりを維持するために、無血革命以降、絶えることなく半年に一度開催されています」。
「金持ちの寄り合いか」。
クラクスが小さく独り言を言う。とても小さい声だったで、隣のマイヤーにしか届かなかっただろう。その言葉には嫌悪感が込められている。マイヤーはクラクスを睨みつけて黙るように目で合図した。
アーレンスは話を続ける。
「そのパーティーの参加者は百五十名。宴もたけなわな頃、被害者のハーラルト・ヴェールテは出されたワインを飲み、しばらくしてから倒れた。調べたところ、彼のワイングラスにだけ毒が入っていたました。用意されたワインは他にもグラスに注がれていて、参加者全員に配られていました」。
「そうすると給仕係が怪しいのでは?」
「そうなんです。だから、その夜の給仕係を全員から聴収しようとしていたのですが、何人か聴取したところで捜査を止めろと横やりが入ったんです」。
「誰から?」
「内務局の長官です」。
帝国支配下になってから共和国政府が廃止され、各省は局と名前を変えたが、その組織の内部はほとんど変わりない。そして、内閣や大臣という肩書はなくなり、その代わりに元あった大臣の職は長官という肩書になり権限は縮小された。政府廃止前の大臣は追放されたが、今は帝国の者か前大臣の部下だった者が長官をやっているはずだ。
マイヤーはそこまでの話を頭の中で反芻して質問をする。
「なるほど、パーティーの参加者の誰かが圧力をかけさせたのですね。参加者で政界にも顔が利く者は?」
「それは結構な人数だ」。
「調べるのは骨ですね」。
「これからという時に横やりが入ったからね。警察としては、もう動けない。君らがうまくやってくれることを望むよ」。
「わかりました。可能な限り努力します」。
とは言え、パーティーの参加者の旧貴族百五十人全員を調べるのは願い下げだ。もうすこし手掛かりを絞り込みたいところだ。
「質問の続きをいいですか?」
マイヤーは発言をする。
「どうぞ」
「聴取した給仕係で怪しい者はおりましたか?」
「おりませんでした」。
「その時の給仕係はパーティーの時のみ臨時に雇われた人たちですか?」
「いや、貴族たちが自分の屋敷の召使いをそれぞれ連れてきていました」。
「なるほど。給仕係を聴取した方が良いですね」。
クラクスが発言した。
「ヴェールテ家の給仕係は聴取しましたか?」
「いや。まだです。これから取り掛かろうとした時に捜査の中止命令がでました」。
アーレンスは首を横に振り答えた。
「では、早急にやりましょう」。
クラクスは少々大きな声で言った。何故、彼はここまでやる気になっているのだろう? マイヤーは不思議に感じた。はやるクラクスをたしなめるように、「まあ待て」と言い、アーレンスに向き直って話を続ける。
「その前に、ヴェールテ家について教えてもらえますか?家族構成など詳しく」。
アーレンスは話を始めた。
「ヴェールテ家は旧貴族で、ブランブルク共和国の財閥の一つでした。もともとはモルデンにいた一族です。モルデンでは穀物取引会社を、そしてズーデハーフェンシュタットとオストハーフェンシュタットでは貿易会社を経営しておりました。モルデンはご存知の通り戦争で焦土と化しましたので、一族は此処ズーデハーフェンシュタットに避難して現在は貿易会社のみを経営しているようです」。
マイヤーは相槌を打ちながら、そして、クラクスは前のめりになって聞いている。
アーレンスは話を続けた。
「次に家族構成。まずは、殺害されたハーラルト・ヴェールテはヴェールテ家の長男でした。彼の他にきょうだいが三人。次男のエストゥス・ヴェールテはご存知でしょう、ズーデハーフェンシュタットの副市長です。長女のクリスティアーネは現在、貿易会社の支社長としてオストハーフェンシュタットに在住しています。あとは三男マルティン・ヴェールテの四きょうだいでした。ちなみに彼らの父親のブルクハルト・ヴェールテは先月病死しております。後は、ブルクハルトの妻でスザンネ・ヴェールテ。ちなみに彼女は後妻で四きょうだいとは血の繋がりはありません」。
「父親の死には事件性はなかったのですか?」
「病死と聞いています」。
「そうですか」。
「あとは、ヴェールテ家の屋敷には、執事のフリッツ・ベットリッヒと召使いが二人。アデーレ・ヴェーベルンとエリカ・ヒュフナーという者がいます。アデーレ・ヴェーベルンがパーティー会場で給仕係をしておりました」。
「まずは、召使いのヴェーベルンに話を聞いた方が良いですね」。
「そう思います」。
「では、これからヴェールテ家に行き、話を聞いてきます」。
そう言うと、マイヤーが立ち上がった。クラクスも続いて立ち上がる。
「よろしくお願いします」。
長官と警部も立ち上がり二人に軽く会釈をする。マイヤーとクラクスは敬礼をして長官室を退出した。
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