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転送ポータル編

19話 VR娯楽のレスバトルゲーム

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アリス
「気分晴らしにレスバトルいかがですか?」

転送ポータルで飛んだのは
バーチャル空間でのレスバトルだった

VR内でレスの正論性を求めたレスバトルだ

ライ
「カードバトルがARとVRによって現実内で召喚出来るリアルカードバトルになって以来
このようなVR的な娯楽って尽きないよね」

ライはランダムで抽選した
抽選で出てきたのはライの知っている女だった



マルガ
「お前は地獄池見てた奴じゃねえかある」

ライ
「ども
レスバトル内容の抽選もランダムでやりますか」

ライはマルガの毒婆チャンネルに関連したレコメンド機能でランダム抽選した
レコメンド機能で選ばれたのは

『ニートに自己意志はあったか』だった



マルガ
「ニートに自己意志は有り得ないある
長期ニートを見れば一目瞭然ある

ぬくぬくと育ってきただけある」

マルガが扇で鎌鼬を繰り出す
しかしライには効かなかった

ライ
「ニートに自己意志は多いにある
何故なら親と同居の元怯えながら自分の在り方を求めていたからだ」



マルガ
「ニートは働かなかったある!だからニートが悪いある!」

鎌鼬はライの足蹴りで跳ね返されてマルガの衣服が被弾する

ライ
「いや ニートは働きたかった
でもその仕事が無かっただけ

それに万能AI時代になってからはニートは自己意志で
万能AIから仕事をリアルでやるかネットでやるか提案されてそれを実行に移していた時代がある」

ロジクトのスクリーンをリアルで映す
その歴史映像ではニートが万能AIと対話しながら自立している事が証明された

ライ
「そちらの自己都合でニートの自己意志の在り方 変えないでもらえます?」

ライがもう一蹴りする
その蹴りの風でマルガの衣服が更に破れる




マルガ
「ニートは親に飯を食わせてもらってるんだから文句は言えないある!
親の金で生活しているのだからある!」

鎌鼬はライが両手で拾い上げてそのまま手のひらに集まった鎌鼬を
回転してから手のひらを解放して鎌鼬をマルガに跳ね返す

ライ
「それは単に自己都合

飯食わせてやってるという考え自体十分おかしいし、十分人権を侵害している
親の金で生活なのだったら、会社員は会社の金で生活している
会社を大富豪のような状態で言えば親と子の関係だ

だとしたらそれは何てことはない 会社員と同じ理屈という事になるだろう」

マルガは倒れてから立ち上がる




マルガ
「ではとっておきを繰り出すある

ニートは自分の意志では自立出来ないある!
それは家にいるのが証拠ある!」

マルガは殴りにくる
ライは平然と待ち構える

ライ
「何てことは無い」

ライの右ストレートが貫通する

ライ
「ただの奴隷さ」

マルガはその右ストレートが自分の腹を貫通している事を思い知る

マルガ
「奴隷?おかしいある
そんなのないある」

ライ
「それはそちらの自己都合だろ?
ニートには人権も無ければ正当性も駆逐されていた

全てを世間や社会での在り方の常識で
ニートという人種を宛がわれては人種差別だったってだけだよ

親の自己都合で
ニートは自分でやった行いだと言われるだけなんだ」

マルガは見せびらかせるようにKO負けした
毒婆チャンネルでのマルガアンチに酷い書かれようだった




マルガをライは回復させる

マルガ
「さすがはニートからの逆転ブレイクのライある」

ライ
「はは そうですね
レスバトルは今はこうしてただのVR娯楽としてなっているんですね」

マルガ
「そうだなある
今は毒婆チャンネルと同じ理屈ある

しかしレスバトルはVRでの攻撃演出などがあるからこうして観客もいるんだある」

無人のスクリーンからの観客
有人としてアバターかアバターコピーでの観客
色々いた



マルガ
「世界ががらりと変わってから
レトロメトロシティにいる人間性も考えれば
レスバトルは相応に楽しまれてるある」

ライ
「マルガさんの被弾狙いもいましたよね」

マルガ
「そうある
仮にライが分子装置で女に性転換しても需要大いにありある
勿論有名税つきある」

色々な題材のレスバトルがあり
その正当性・正論性のシステムは汎用人工知能の楽園システムからの平等システムで公言されている正論性からだ
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