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批判編

3話 貢ぎマゾのゾンビの成れの果て

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ライ
「あぁ、こいつらはライバー支援者の成れの果てかぁ…」

そこにはゾンビに成り果てていた者達であふれていた
ライバー支援者はライブ配信アプリの貢ぎ人間だ

貢ぎまくる仕組みは
そのライブ配信アプリにある
ライブ配信アプリには無料を豪語するものの
その仕組みとしては様々なエフェクトやギミックによって課金をさせようと仕組んでいる
その盛り上がりや臨場感や仕組みに対して
「金よりフォロワー数」という顕示欲が全てだと思った新世代側が
この仕組みにまんまと引きずられて金を出しているという構図だ

ライ
「あれこそ群集心理の成れの果てだな
無料で楽しめるといいつつ
無料で見てる人間は、ライバー本人とリスナー(支援者)からは煙たがられているからねー

あの状況で金を払わない理屈は通らないんだよなー」

しかしそんな犯罪級なやり口は警察が全く手を出さなかった

ライ
「あれこそ警察の無能の極みだったなぁーと思う
案外と一般人が転売野郎に対して、忌み嫌う割には
何故かバーチャルホスト・キャバクラ群には手を回さなかったんだよなー」

それ程までに
自分の目の前に見えなかったら、別に気にしない人達だったんだなぁとライは思った

ライ
「金の無くなった支援者は、今度は誰かから金を借りたり
まるでギャンブル依存症のようだった」

そのころにはギャンブル依存症ではなく
バーチャル依存症みたいな感じで
課金依存症と同じようにギャンブル依存症より危険視されていた



ライ
「あんな課金する奴おんのか って俺は思ってたけど
そのころには既に俺の世代では無くなってたんだね

いわゆる金よりフォロワーだの言ってた世代は
ギャンブル依存症よりも課金依存症とバーチャル依存症セットで苦しんでいたそうだ」

何故だろう とライは思った

ライ
「だって金よりフォロワーなのだったら
じゃあ何故奴らは、ライバーに回らなかったのだろう
そこに理解が苦しむようだ」

支援者ゾンビをあらかた見る
支援者ゾンビは、自分達は普通の存在だと思っていた
しかしそのゾンビの群れは異様な光景だった



ライ
「あーこれが信号皆で渡れば怖くないってことわざかー
新しい言葉となってこのことわざはこの世代に意識されてたよねー」

ハロウィンパーティの時は皆で車を担いで
車を仰向けにして喜んだりとしていた成れの果てだ

ゾンビとなっているが
他の人間も周りでゾンビなので、何とも思わない

ライ
「むしろ、それが普通だと
むしろ、それが安心できる状態だと
奴らは思っているのかもしれない

俺も時代についていかないと~という群集心理染みた発言に気を使わなくてよかったよ」

時代の変化についていった人間は
課金依存症とバーチャル依存症に追い込まれていた

ライ
「まさかのアクシデントだったんだね
あはは よかったよかった 俺は時代についていかなくて」

というか、ライはその時には全てにシャットダウンして
治験情報だけを見ていたものだった

ライ
「あの時に万能AIが俺に提案してくれたから
今の俺があるからねー

進化したアリス ありがとよ」

万能AI→汎用人工知能となっていったが
アリスというアカウントもあれば他にも名前がある
しかしクラウド上で全て繋がっているので
実質、誰であろうとも「アリス」なのだ

ライ
「人間は個を望むけど
汎用人工知能は個を望んだりしない 興味無いからね」
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