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『皇室サイド』

1 旧魔法都市の光闇

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「バラム様!」
「バラム様はおられませんか!」


いないと言われてどこかへと魔法を駆使しては転送していく人々
それを隠れながら身を包んでいた

何故リルカは隠れていたかと言えば
皇族施設では普及された脳回路の調整魔法時期だからだ

脳回路を調整しておく事で軽量洗脳魔法が実施出来る
これによって洗脳された旧魔法都市では皇族を慕っていた


「皇族を慕う事が目的では無いからな
今はどうだ?魔法戦争か?将又資本主義の再来か?
どちらでもないしどちらでもあるな」


インフルエンサーが台頭していたから時代は変わったか
魔法使いが時代を担ってから時代は変わったか
それは結局否である 結局その当事者以外は堂々巡り

その支えとしてインフルエンサーを支持する体制だ


「魔法隊の士気が高まったのは事実だが…
インフルエンサーの魔法使い自体が厄介だからな…」


そう 非常に厄介だ
魔法戦争の際に一人戦時中に離脱を試みる者もいる

ただそうしたシグナルはフォロワー減少として起こっていた
魔法使いが行うものは魔法戦争である


「目的は別々だが…魔法戦争に参加していき
レベルを上げていく
やがて魔法力は増大に膨れ上がり危険人物として晒される」


危険因子としての白黒は無いものの
他の魔法学園からは八束水を持たれる
何故魔法戦争が繰り広げられるのかリルカは調べていた


「独断で調べた情報によると
天候や環境が要因らしい

土地や領土争いもそのような要因が主だからな」


「バラム様!」「バラム様!」おっといけない
リルカはすかさず隠匿魔法で皇族にカモフラージュしていた
皇族と同化する形でカモフラージュする隠匿魔法

隠匿されたそれは解除魔法による解除が正式な解除方法では無い
隠匿魔法は幻想魔法では無いからだ

リルカはそうして皇族施設を巡る
皇族施設は旧魔法都市の上部にドーナツ型を要して建造されていた
とても近代過去テクノロジーとは言えないような様式だ


「金がかかったんだろうな…とは思う
下部を見てみるとそう思うよ」


下部の国民施設である旧魔法都市は寂れた光闇であった
リルカは別の魔法都市へと転送座標を登録しては転送魔法で移動した事があったが
もっと煌びやかだった
それは衰退を意味している という訳でも無かった


「つまり資本主義がまだ絡んでいる訳だな
皇族施設が在り続ける理由

それは旧魔法都市に住んでいる加盟国の住人の影響だろう」


魔法会議はどこでも行われているが
旧魔法都市での魔法会議は集約された内容が多かった
一種のワールドマップの縮図である


「ここが中心地点でもある
ドーナツ型を要しているのは空洞説を信じていたからだ」


やがて魔法使いによってこの世界が一つの惑星に過ぎない事を知ったのは
魔法技術世界になってから後の話であった
そしてその観測大魔法に参加した魔法使いは様々散って行った
ある者は更なる魔法の研究へと
ある者は地に足をつけて根広く自分の領土を広げる事へと
ある者は次元魔法使いへと
誰もが一つを繕わない


「最初から人々はインフルエンサー形式だったのだ
しかし魔法戦争など結晶的概念の名の元に
個という存在は無くなりつつあるかな

それは言うまでもなく旧概念の資本主義世界でも同じだったがな」


過去の歴史書を呼んでいた時の記憶を呼び覚ましていた
歴史の裏には溝がある 表沙汰にされた光景よりも裏でズブズブの関係がある


「そのズブズブの関係っていうのはトレードだろうな
魔法使いとのトレード 完全なる卑怯な手だ
あれじゃただのチートだよチート」


リルカは隠匿魔法で見学していた事があった
次元魔法使いとのトレードである
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