リナリアとツクヨミと能力者 黄金死体の幼女リナリアとその仲間たち

クライン・トレイン

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転送世界編

10話 能力入手装置の代償

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コール
「え?なんだよ 手短に能力得られる方法あんのかよ 教えろや」

凄く嫌そうに億劫そうにオックスは案内をした
案内された部屋には円柱の装置があり、そこに入れる仕組みだ

オックス
「でもさ、これお勧めしないんだよね
能力入手装置」

コール
「何でだよ 願ったりかなったりじゃねえかよ」

オックス
「だって能力って苦労して得るものじゃん?
苦労感ないと力を誇示しちゃうと思うんだよね」

オックスは自分の考えを現したのだが
大してレックスは呆れたような態度




コール
「苦労感とかダッせ いらねぇだろんなもん
何の足しに何だよ 腹の足しにもならねぇよ

苦労・努力なんて昔から馬鹿にされてるだろうよ」

現実世界では既に苦労と努力は馬鹿にされていた
そのくらい現実世界は、マニュアルのような世界だった

全てに選択肢があり、その選択肢を辿った場合のシミュレーションすらある世界
そんな時代に苦労や努力なんて言葉は無に等しい存在だった




コール
「あ、どうせオックスの親族が苦労努力崇拝の宗教でも入ってたんじゃねえのか?
ぜってぇそうだろ!」

笑いながらそれを否定して能力入手装置へと入る
入ると自動ドアが閉まる 自動ドアをノックするオックス

コール
「大丈夫だって!だってこの装置デメリットねぇんだろ?
それに俺はそんな力を誇示するくらい高慢じゃねえよ 心配すんなって!」

能力者装置に入れるオックス

ルイ
「何でオックスそんな落ち込んでるんだ」

オックスは黙って能力者装置をオンにする
するとコールは激しい電撃の中から出てきた




コール
「召喚出来るようになった」

コールはコーリング能力だった

コール
「狐火とか出せるぞほら」

狐を召喚してそこから火を吐かせる

ルイ
「狐は火を吐かねぇだろ」

オックス
「どうやら自分が思った事が現実になるみたいだ
それだけコールの潜在意識上の思考が純粋だって事だよ」

ルイは懐かしき日を思い出す
懐かしき日でも3人は一緒にやんちゃしていた

ルイ
「あぁ確かにこいつ
道端にさいたクローバーから四葉探してたっけ
馬鹿だろって思ってたんだけどな」





そこから直ぐに建物をゴリラ召喚で粉砕してから出ていく

ルイ
「待て待て」

コール
「何だよ止めんなよ
お前も来るのか」

ルイ
「まだ能力使用浅いだろ
それにお前、この建物は時間停止だぞ
色々戦っていけるだろ」

ルイはここで修行したり
能力を慣れさせていったりするのを提案した
その手をコールは振り払った

コール
「そんな時間ねぇよ
俺は立ち止まれねぇんだよ」

そのままエイに乗って空中浮遊していく




ルイ
「いっちまったじゃねえかよ」

オックス
「あのさ 話があるんだ
実は能力者装置は前から完成していたんだ

それでそこにエミングは乗り出したんだ…」

ルイ
「じゃあなんだ?
あいつは あのカモフラージュは」

オックス
「そう 二重のカモフラージュ
連装カモフラージュ」

ルイの死体は無くなっていた
全てが塵となっていた
カモフラージュだったからだ




ルイ
「じゃあ仲直りして終わり」

会って終わる事柄だとルイは考えた

オックス
「違うよ
能力者装置に長い事入れ過ぎたんだ

その時にはまだ一人目だったからね
一人目に長い事能力者装置で電撃を浴びせ過ぎた

そしたらそこから出てきたのは
能力者として研ぎ澄まされ過ぎて頭のおかしくなった彼さ」

思い出す
エミングが部屋に戻ってきた時には既に狂った言動を繰り返していた事に




ルイ
「お前
よくも!」

ルイはそのままオックスが原因と考えて胸倉を掴んだ

オックス
「俺に怒るのはいいけど
それは今じゃないよ」

直ぐにその感情を引き下げる

ルイ
「そうだな
しかしどうしたものだ

あいつ行っても死ぬだけだぞ
カモフラージュが多重になっているだろ
進化していれば」

オックス
「おそらくね
だから一つ言える言葉があるね」




ルイ
「何?」

オックスは時間も待ってくれないし
せかさなければならない事柄だと思い
話を急いでつぎ込む

オックス
「それはルイが能力者装置で極限まで成長する事だ

あのままコールが走り出したのは有効的処置


だってカモフラージュ状態で走り出したから建物から出ていった事にされていない
つまりは建物から逃げていれば
建物の時間停止したままでも、全く無意味でずっと走り去っていくんだ」

時間停止の建物内でカモフラージュした分だけ
逃げれた時間があったという事

今からでは追いつけないと考えれるという事だ



ルイ
「じゃあギリギリ追い付けてる状況って事」

コールがギリギリ追い付いている

オックス
「そう
そんで能力者装置から成長した君の煙幕は全ての煙幕に干渉出来る


煙幕の流れに煙幕となって瞬間移動が出来る
しかしその瞬間、君の意識はぶっ飛ぶけどね
それでもやるのかい?」

能力者装置で長く入れば
直ぐに意識がぶっ飛んでしまう
それよりも肉体が破裂してしまう
それ程この電撃を応用した能力装置は危険なのだ




ルイ
「やるよ
あんがとな オックス
俺の気持ちくみ取ってくれて」

オックスは優しかったいつも
それをDQNであるルイはわかっていた

能力者として落ちこぼれのように蔑まれていてもオックスは気に欠けていた
能力者開発の役立ちの手紙をよこしては提案した

その度にルイは修行に明け暮れて
それで煙幕能力者として開花したのだ




ルイ
「お前がいなかったらこの景色は見れねぇな
希望も諦めていただろう

じゃあなオックス お前は能力者装置に入るなよ」

オックス
「うん
分かった
じゃあねルイ」

それは分かれを意味していた
能力者装置へ入る


叫び声が響いて
電撃を帯びて装置から出てきたルイ




ルイはそのままオックスを睨み付ける

オックス
「ルイ
もう君の意識には俺が見えていないんだな」

そのままオックスがただの下等生物だと認識して
自分より上である人物が許せないという
DQN的発想だけを頼りにルイはエミングを追っていった
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