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2話 領土を拡大する為。

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~カナリヤ帝国~


メグはカナリヤ帝国の大きな場所に向かうと皆が待っていた

メグ
「これだけ無許可の滞在者がいたんだなぁ
別に私って選ばれた人間でも何でも無かったんだぁ」

メグはそれを落ち込んだ

ミカヅチ
「それも致し方ありませんよ」


着物を着た黒髪の女が言った

メグ
「綺麗な髪だね 艶々だね触っていい?」

ミカヅチ
「ちょ
だめ」


ミカヅチはそれを手で弾いた

メグ
「凄い力だ
でも華奢なのにどうしてそんなに力が溢れてるの?」

ミカヅチ
「それは私がいた国では
武術を習えるからですよ
私は何でも習いました 強制的ではありましたけど」

メグ
「ふーん
そうなんだー」


メグはそれ以外は深く聞かなかった
ミカヅチと話し合いながらも
本題が出てきた

カナリヤ
「無許可の滞在者よ
私がカナリヤ提督だ」




カナリヤ提督は少女だった
少女だったが、それは何か覚悟めいたものを感じた

カナリヤ
「カナリヤ帝国は数々の領土を広げていった
それもこの植物のおかげである」


植物が根を張りながら領土を広げていった
それによってカナリヤ帝国はずっと領土が広がっていった

カナリヤ
「そもそもこの植物は危険植物として指定されていて
誰も扱わなかったのだ

しかし私がそれを知って使用した所、一つの国を支配する事に成功した
この植物は怪奇性植物で

自律運用性の植物だ
我々が何もしなくても勝手に根を張ってくれる訳だ

侵入者を許さない性質で
侵入者が来ると植物はそれを食らい尽くす

では何故
貴様らに敵意を出さなかったのか?
それは貴様らが全く敵意を示していなかったからだ

つまり純粋なる逃亡や純粋なる行動だったからだ
つまり仲間である」




カナリヤ提督は
無許可の滞在者は、カナリヤ帝国を脅かさない存在として認識した

カナリヤ
「領土にいる国は弱小化した所で
敵意を向ける人間でない限りは植物に襲われる事は無い

いわばカナリヤ帝国を駆逐するようなレベルの脅威でない限りは
この帝国内で食われる事は無い

そして今回、貴様らを派遣隊として選んだのは
これから領土の拡大を行う事だ」


カナリヤ提督が指示を出すと
スクリーン画面に地図が表示される

左を全て占領している状態で
右側に国が表示される

カナリヤ
「ここが悪魔の3地点と呼ばれる
我々はこれをバミューダトライアングルと呼んだ
悪魔3地点を攻略する為に貴様らは手を貸せという事だ」


そこに野次が飛び交う



メグ
「ま、当然だよね」

ミカヅチ
「ですね
でもそんな反抗は認められそうにないですね」


ミカヅチが言った後に
野次馬になった派遣メンバーがカナリヤ提督に向かっていった

カナリヤ
「愚かな奴だな
どれ、力を見せて見ろ」


カナリヤ提督は長い髪を靡かせて
その攻撃を見ながら回避していく

「なんだこいつ
回避してるのか?それとも――」

カナリヤ
「正解だな
私の髪は触手と同じだ
だからこうしてお前を殺す事も出来るって事だな」


カナリヤ提督は髪触手を束にしてから鋭利形にしてドリル化して
そのまま突き刺す 抉られて貫かれた身体からは心臓が突き刺さった状態で
スクリーン画面に映って脅迫する

カナリヤ
「こうなりたくはないだろう?
心臓がすぐに鳴り止んでこの命は終わる

こうした短期寿命と
もしかしたら助かるかもしれない中期寿命とどっちを取るんだ?」




野次が一斉に止んだ
しかしそこに植物が曲がるように出てくる
何かがひっかかってる

そしてそこから声が出ている
カナリヤ提督は髪触手で根を切り裂いて中身を出す

ヨミカ
「勿論長期寿命だ!
俺はめげずに生きる事を望む!」


俺っ娘のヨミカが舞い落ちながらも
カナリヤ提督の髪触手に触れずにそのまま攻撃する

カナリヤ
「ほう 貴様、いい能力を持っているな
能力というより肉体能力だろうが」

ヨミカ
「うん そうだな
俺はペーパー人間だから
紙みたいに侵入も攻撃も出来る

何十も折った硬度攻撃も可能だし
ペラペラになった身体となって回避する事も出来る」

カナリヤ
「貴様の派遣隊はそうだな
こいつらがお似合いだろう」


カナリヤ提督がそのまま髪触手でバット打ちで飛ばす
飛ばされた先はメグとミカヅチが要る所

メグ
「やっほー
私メグ なんかよろしくね」


3人は意気投合する





~カナリヤ帝国 入り口前~

派遣隊として3人は帝国から出る事になる
植物の根を斬るとそこから出ていく

瞬間、植物はそれを閉ざす
振り向いて言った

メグ
「今までありがとう
私達は生き残ってまた帰ってくるから」

ミカヅチ
「その時はよろしくお願いしますね」

ヨミカ
「じゃあいくぜ」
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