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6話 電子ウイルス空間

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密売人
「久しぶりだな」

エース
「早速悪いが、電子ポケットの修理頼む」

電子ポケットが玉がかすったので故障していた

密売人
「なるほど 通りで幻想庭園で終わらせた訳だ」

エース
「何でトップシークレット情報すら知ってるお前みたいな奴が密売人やってるんだ」

密売人
「それは俺が電子ポケットの設計者だからだよ」

エース
「あんたはこの閉鎖空間の何を知っている?全てか?」

密売人
「いや、一部さ
この閉鎖空間は一部だよ」

電子ポケットの修理を密売人は
電子グラスを使って、視覚上の情報を脳と一体化する事で
電子ポケット空間をダイブしながらもリアル空間のエースを会話する

密売人
「閉鎖空間のこの世界はいわば死者区域(デストピア)
上空にいるのが望むもの理想区域(ユートピア)
下降にいるのが死んだ者達暗黒区域(ディストピア)」

電子ポケット空間上で、
密売人は戦う しかし電子グラスを強制的に取り出して
咳をしまくる

エース
「大丈夫か
電子ポケット空間のウイルスはそれほど強力的だったのか」

密売人
「あぁそうだな
俺には手が負えないようだ」

エース
「では俺がいく
お前の電子グラスを貸してくれ」

密売人
「はは、そういう事か
まあいいよ」

電子グラスを合法的にエースは手に入れた
電子ウイルスの段階でシナリオ的に構築できると踏んだのだ

電子グラスによって視覚と脳に情報がダイブしていく
そして電子ポケット空間にダイブする




エース
「景色が変わり替わりしているな」

背景がネガ色になったりとバグっている
背景はイルミネーションのように色を交互に変えるのだが
ネガ色になったりと変色した色変わりをしていた

エース
「俺はこの音色を知っているな
電子ウイルスは…こいつは…」

電子ウイルス
「そうだな 俺…だよな」

エース
「お前は…ロウか」

電子ウイルス・ロウ
「そう 俺の正体はこういう事だった」

ロウは電子ウイルスだった
電子ウイルスの具現化こそがロウの正体

エース
「電子ウイルスが俺に何故力を貸したのだ?
メリットはどこにある?」



電子ウイルス・ロウ
「メリットはこの不完全という檻に閉じ込められた閉鎖空間デストピアから抜け出す為だよ」

エース
「デストピアと言われているが、
この戦艦貿易都市は、貿易が閉鎖空間上で行われているからこそ賄われているのだろう?」

電子ウイルス・ロウ
「そうだね しかしそれはあくまで詭弁だ
毎年戦艦貿易都市のリスクは高くなっている
この閉鎖空間は、死者区域(デストピア)だ

そのデストピアの神髄とは人間だ
人間を移民させ過ぎたのだ」

モニターに歴史が映る

電子ウイルス・ロウ
「歴史では、ノアの箱舟に乗れる者は一人だった
しかし一人は世界を作った

そのシナリオに賛同した者達によって
このノアトルギアは完成した」

エース
「完成して、戦艦貿易都市として賄っていたから
その後、もう…続かないのか?」

電子ウイルス・ロウは肯定する
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