アレストクロニクル ~永獄機関とサイバーコロニーと汎用人工知能~

クライン・トレイン

文字の大きさ
上 下
12 / 12
発足編

12話 少女リナとの出会いと反乱

しおりを挟む
格納庫で
救助カプセルの中身を見ようと人が集まっていた


「どうするよ?
大統領の娘だったり
宇宙に封印した最強の生物だったら?」

アレスト
「いや
それは無いだろ
そうならそうともっと強いユニットが来ているだろ?」


救助カプセルを開けると
少女リナがいた

リナ
「私
不幸を招くので見なかった事にした方がいいですよ」


それを聞いて皆沈黙
ただ笑い声が聞こえると一斉に笑った


「大丈夫だっつうの」
「私達不幸の最難関にいたのよ?」
「だから大丈夫だ心配すんな」
「俺らが守ってやるからよ」


リナは祝福された


「俺達」
「皆で役を演じて生きてるんだ」
「料理人もオペレータも攻撃役も全部担って演じてる」
「だから大丈夫だお前は」


リナは泣いた
その意味を知らないクルーは皆祝福していた







少し時間が経過した日
クルーで食中毒起こった

アレスト
「何故だ?」


アレストはまず仲間を集めた
安全のために点呼を確認する

アレスト
「皆生きているな
料理には何も盛ってないよな」


料理人は何度か問い詰められるが
なにもしてないという

最初に味見をした者がいた
食っちゃねしてるような奴だったがこの時には役には立った


「味見したがこの通り何も無いが?」

アレスト
「毒は盛られてない?
だとしたら誰かが盛っていた…のか」


と言ってしまったのが運の尽きだった
仲間同士争う羽目になる
銃撃戦が飛び交う
そして銃を撃ち誤って殺してしまう


「うわああああああ!」
「駄目だこいつら!とりあえず俺は逃げる!リナの安否が心配だ!」


アレストは誤射した奴を持ち出して逃げ出した
廊下で何が起こったのか整理した

アレスト
「仲間が争えば対立が起こる
これは対立狙いか?
だとしたら仕組まれている」

アレスト
「火付け役が撃っていた
だから犯人はお前だろう!」


「だから?」


誤射したであろう者は笑っていた
笑ながらパンパン撃っていた





アレスト
「何故だ?何故やった」


「そりゃ楽しいから」


アレストは問答無用で銃を撃つ
身体の一部だけを撃ったが消えた

それが本人じゃなかった事分かる
データが破損した為消滅した

仮想体だった

リナ
「アレスト
仲間が何かに化けてたの?」


リナが騒動の音を聞いてやってきていた

アレスト
「皆は?」


リナに聞いていた
少し時間が経過していたからだ

リナ
「今死別式をやっている」


アレストは仮想体が消滅した事と
死別式で分かった

タイミング的にはここが捕縛の時だ
死んだ奴は仮想体を作り出した本人だ


死別式を格納庫でやっているのを見る
皆、捕縛されていた


「アレスト!」


皆がアレストの名前を呼んでいたが
そのまま座標転送されていた

リナ
「わたしのせいだ!」


リナは自分を咎めるが
アレストはそれを慰めた

アレスト
「大丈夫だ
一緒に探そう」


探す事にしたが
手がかりとなるものが分からない

アレストは
宇宙でやっている情報発信としてのテレビ局番組を見た
汎用人工知能管理のテレビ場組である
仮想通貨の価格上昇のニュースがあった

アレスト
「電脳という仮想通貨が上がってきているな」


その電脳という仮想通貨の
サイバーコロニーが映し出される
住人で地球で共にした仲間だと分かった


そして協賛となるパートナーを見た
そこには捕縛した者と同じマークがあった

アレスト
「あのマークがあるなら
それはあいつらだという事だ」


そしてそのまま
パートナー情報を参照して
そちらへとディライトマークで発進した
しおりを挟む

この作品は感想を受け付けておりません。

あなたにおすすめの小説

絶世のディプロマット

一陣茜
SF
惑星連合平和維持局調停課に所属するスペース・ディプロマット(宇宙外交官)レイ・アウダークス。彼女の業務は、惑星同士の衝突を防ぐべく、双方の間に介入し、円満に和解させる。 レイの初仕事は、軍事アンドロイド産業の発展を望む惑星ストリゴイと、墓石が土地を圧迫し、財政難に陥っている惑星レムレスの星間戦争を未然に防ぐーーという任務。 レイは自身の護衛官に任じた凄腕の青年剣士、円城九太郎とともに惑星間の調停に赴く。 ※本作はフィクションであり、実際の人物、団体、事件、地名などとは一切関係ありません。

年下の地球人に脅されています

KUMANOMORI(くまのもり)
SF
 鵲盧杞(かささぎ ろき)は中学生の息子を育てるシングルマザーの宇宙人だ。  盧杞は、息子の玄有(けんゆう)を普通の地球人として育てなければいけないと思っている。  ある日、盧杞は後輩の社員・谷牧奨馬から、見覚えのないセクハラを訴えられる。  セクハラの件を不問にするかわりに、「自分と付き合って欲しい」という谷牧だったが、盧杞は元夫以外の地球人に興味がない。  さらに、盧杞は旅立ちの時期が近づいていて・・・    シュール系宇宙人ノベル。

【BIO DEFENSE】 ~終わった世界に作られる都市~

こばん
SF
世界は唐突に終わりを告げる。それはある日突然現れて、平和な日常を過ごす人々に襲い掛かった。それは醜悪な様相に異臭を放ちながら、かつての日常に我が物顔で居座った。 人から人に感染し、感染した人はまだ感染していない人に襲い掛かり、恐るべき加速度で被害は広がって行く。 それに対抗する術は、今は無い。 平和な日常があっという間に非日常の世界に変わり、残った人々は集い、四国でいくつかの都市を形成して反攻の糸口と感染のルーツを探る。 しかしそれに対してか感染者も進化して困難な状況に拍車をかけてくる。 さらにそんな状態のなかでも、権益を求め人の足元をすくうため画策する者、理性をなくし欲望のままに動く者、この状況を利用すらして己の利益のみを求めて動く者らが牙をむき出しにしていきパニックは混迷を極める。 普通の高校生であったカナタもパニックに巻き込まれ、都市の一つに避難した。その都市の守備隊に仲間達と共に入り、第十一番隊として活動していく。様々な人と出会い、別れを繰り返しながら、感染者や都市外の略奪者などと戦い、都市同士の思惑に巻き込まれたりしながら日々を過ごしていた。 そして、やがて一つの真実に辿り着く。 それは大きな選択を迫られるものだった。 bio defence ※物語に出て来るすべての人名及び地名などの固有名詞はすべてフィクションです。作者の頭の中だけに存在するものであり、特定の人物や場所に対して何らかの意味合いを持たせたものではありません。

MMS ~メタル・モンキー・サーガ~

千両文士
SF
エネルギー問題、環境問題、経済格差、疫病、収まらぬ紛争に戦争、少子高齢化・・・人類が直面するありとあらゆる問題を科学の力で解決すべく世界政府が協力して始まった『プロジェクト・エデン』 洋上に建造された大型研究施設人工島『エデン』に招致された若き大天才学者ミクラ・フトウは自身のサポートメカとしてその人格と知能を完全電子化複製した人工知能『ミクラ・ブレイン』を建造。 その迅速で的確な技術開発力と問題解決能力で矢継ぎ早に改善されていく世界で人類はバラ色の未来が確約されていた・・・はずだった。 突如人類に牙を剥き、暴走したミクラ・ブレインによる『人類救済計画』。 その指揮下で人類を滅ぼさんとする軍事戦闘用アンドロイドと直属配下の上位管理者アンドロイド6体を倒すべく人工島エデンに乗り込むのは・・・宿命に導かれた天才学者ミクラ・フトウの愛娘にしてレジスタンス軍特殊エージェント科学者、サン・フトウ博士とその相棒の戦闘用人型アンドロイドのモンキーマンであった!! 機械と人間のSF西遊記、ここに開幕!!

蒼海のシグルーン

田柄満
SF
深海に眠っていた謎のカプセル。その中から現れたのは、機械の体を持つ銀髪の少女。彼女は、一万年前に滅びた文明の遺産『ルミノイド』だった――。古代海洋遺跡調査団とルミノイドのカーラが巡る、海と過去を繋ぐ壮大な冒険が、今始まる。 毎週金曜日に更新予定です。

【なろう430万pv!】船が沈没して大海原に取り残されたオッサンと女子高生の漂流サバイバル&スローライフ

海凪ととかる
SF
離島に向かうフェリーでたまたま一緒になった一人旅のオッサン、岳人《がくと》と帰省途中の女子高生、美岬《みさき》。 二人は船を降りればそれっきりになるはずだった。しかし、運命はそれを許さなかった。  衝突事故により沈没するフェリー。乗員乗客が救命ボートで船から逃げ出す中、衝突の衝撃で海に転落した美岬と、そんな美岬を助けようと海に飛び込んでいた岳人は救命ボートに気づいてもらえず、サメの徘徊する大海原に取り残されてしまう。  絶体絶命のピンチ! しかし岳人はアウトドア業界ではサバイバルマスターの通り名で有名なサバイバルの専門家だった。  ありあわせの材料で筏を作り、漂流物で筏を補強し、雨水を集め、太陽熱で真水を蒸留し、プランクトンでビタミンを補給し、捕まえた魚を保存食に加工し……なんとか生き延びようと創意工夫する岳人と美岬。  大海原の筏というある意味密室空間で共に過ごし、語り合い、力を合わせて極限状態に立ち向かううちに二人の間に特別な感情が芽生え始め……。 はたして二人は絶体絶命のピンチを生き延びて社会復帰することができるのか?  小説家になろうSF(パニック)部門にて400万pv達成、日間/週間/月間1位、四半期2位、年間/累計3位の実績あり。 カクヨムのSF部門においても高評価いただき80万pv達成、最高週間2位、月間3位の実績あり。  

死神さんのお仕事

ミミココ
SF
死神界に仕事が届いた。 1人の女性に死を告げに行く仕事だった…。

わたしは今日死んで明日生きる

旭ガ丘ひつじ
ライト文芸
都市の上に新たな都市を築き重ねる世界。 その世界で人類は激しく衰退していた。 現在、最も価値あるものは過去の資料や道具だ。 それを求め、危険を承知で下層都市へと潜ることを生業とする人々が少なくともいた。 「アドルフ・アーリア」 彼もまたその一人だった。 彼の所有する小さなビルには十七の少女がいる。 「優希」 彼女は赤ん坊を抱いて朝から夜にかけて居着いている。 いつも目を伏せて揺れる彼女は命と向き合っていた。 くすんだ空の下で鈍く光る都市。 ここは普遍的に空気も人の心もよどんでいる。 ゆえに今朝もそこらのビルの下では適当な清掃が行われている。 そんな日常の中で二人は毎日を生きている。 生きることは死ぬことと同じくらい辛い。 死ぬことは生きることと同じくらい難しい。 その狭間で揺れながらも幸福を願い生きてゆく。 Goodbye to Love...

処理中です...