ナイトメアメイズ２ ～悪夢迷宮庭園（ナイトメアラビリンス）～

回収メイズ編

８０話 信者の崩壊

ラウド
「俺は災害メイズとして君臨する事が出来る
けど同時に俺の意識もぶっ飛ぶ
だからここから少しの時間、俺は何をしているか目にする事は出来ねぇ

だけどその後は限りなくハッピーエンディングになってるだろう
何故ならお前らは盲目信者だからだ
盲目信者を解放するのは限りなく幸福理論に忠実なのだから」


そうしてラウドは災害メイズとなって
竜巻を起こした

超自然現象で竜巻が起こり
建物を破壊していく

人間は恐れていた
しかし人間達は被害を受けることは無い

仮の世界を作った上で
逃げ場所を作っていたからだ

それでもラウドは予見していたのだろう
災害メイズとなって、ラウドは竜巻となって襲い掛かる






そんな仮の世界を殺されていく姿に涙を流す
そして嘆く　そして憎む　自然災害を

信者女
「アキト様の為に建造したのに」
「アキト様ごめんなさい　またお金を入れますので」


そこに男たちは疑問を持っていた
自分達が築いた光景が一瞬にして壊れていく事を
元々女と違って男は自ら考える事に長けている

女が他人を見る事に長けるとしたら
男は自分を見る事に長けている

だからその反省点を自ら唱えた
そして段々と意識を取り戻していく奴らがいた





信者男
「アキトって気持ち悪くね？」
「アキト　俺嫌いだわ」
「アキトは何故この時に来てくれないのだろう　あいつは神じゃなかったのか？」
「アキトは俺達騙してただけじゃねえのか」


そして気付いた先にある言葉

信者男
「ラウドの言ってた言葉が真実なのか？
俺達は騙されていただけだ」


そうして男は女に気遣いをする事で
アキトがやっていた事を真似しては女を買い殺していく

女はあっさりと豹変した
何故なら女が欲しがっていたのは気遣いだからだ
姫様演出される光景に女は男達に首ったけになった

そしてアキトがただの偶像の産物だと気付いた時には災害メイズは過ぎ去っていた

信者
「俺達も――」
「私達も――」